第123話 覚醒!リケ
「はあッ!」
リケちゃんが、神波動を高める。
発光すると、その光の中から鎧をまとった女性が・・・
背に翼が・・・
なんとなく、ギリシャ神話のアテナを連想する。
印象としては、王家の者の姿が猫神とするなら・・・
「うーん・・・」
私は、「にゃ?」と首をかしげるリケちゃんを見る。
「便秘?」
「ちゃうわ!」
なにがいいか・・・
「猫神将!なんか、地球の「正義の戦い」の女神アテナにそっくり!」
「カッコいいにゃ!
王家の方々に、並んだにゃ!」
お前・・・
それ以上だっての!
「あんた・・・「神」よ!「猫神」なんていう「モドキ」と一緒にできないわよ!」
「い・・・いや・・・「人間」だった頃のクセが抜けなくて・・・」
その時だ。
その一角に、ユニィたちが入ってきたのは・・・
「えっ!?
じゃあ、本物!?」
「にゃ。」
元に戻り、爪を伸ばして見せる。
「これが、証拠にゃ。「古代種」は、使い魔に近いから、爪があるにゃ。
初代エラル宰相は、ノワール陛下たちの「お楽しみの時間」に乱入しては、ひっかかれていたらしいにゃ。」
遠い目をして語るリケちゃん。
「今でもまじめに仕事してるらしいけど、まさか最強の騎士の一人をだすとは、驚いたにゃ。」
「でも・・・真似したくないの・・・」
ユニィがうなだれる。
耳がぺたんと落ちている。
「にゃーははは!
ユニィ姫様は、無理して真似しなくていいにゃ!
あんな一族、一つあれば充分にゃ!」
そうだろう・・・
勤務振りと、性癖が反比例する一族は彼らだけでいい。
「ただ・・・」
急にテンションが落ちる。
「あちし・・・
なりたてで、ビンボー神にゃ・・・」
ミリアム:「ビンボー神」?
リケ:違うにゃ!




