第122話 対面!新米女神
その日、私は王立図書館で本を読む少女を見かけた。
「まったく・・・あのクソ女神にはまいったにゃ・・・
なんで、斧をとられなきゃならんにゃ・・・
とりかえしたけど・・・
しばらくは、本書いて借金の返済と生活費に充てるにゃ・・・」
なにやら、ぶつぶつと言って、帳面個人端末に書きなぐっている。
「ミリアム姫!お世話になりましたにゃ!」
こっちに気付いた少女が、しゅたっと右手を挙げてこっちを見る。
うーん・・・
ミケランジェロ一族のようだけど、気品がある。
王立学校の制服を着ているが・・・
「いやぁ・・・ミリアム姫様。
ユニィ姫様には、お世話になっておりますにゃ!」
やたらフレンドリーなんですけど!
「この度、「創造神王」が一人、聖鳳凰のルカ様に、この惑星の守護を任されたリケ・ミケランジェロですにゃ。」
普通に名乗った!?
って・・・
リケ!?
あの・・・アトランティア事件の!?
「まあ、「代官」ってところにゃ。」
てへへ・・・と笑う。
「いろんなところに出没してたのは!?」
「あちしにゃ。」
「なんで!?」
「ヒマにゃ。」
「どうして学校に!?」
「陛下にお願いして、手っ取り早く歴史を知りたかったにゃ。」
即答に返答がかえってくる。
「死んでからの眠っている間、激動のようだったにゃね。
で、神様修行はひたすらヒマにゃ。
ヒマ潰しに商店街に行ったけど・・・
お金がないにゃ!」
なんだそりゃ!
ボンビーガール神族かい!
「だから・・・お小遣い稼ぎに聖地を観光地にしようと思ったにゃ。」
ほほう・・・
「で、その心は?」
「森林の伐採中に、別の神族に斧とられたにゃ!」
「もしかして・・・この本?」
なんだこりゃ・・・
「金メッキの斧」?
読んでみる・・・
「災難だわねぇ・・・」
金の斧の話か!?
「あちし、ウソ言ってないにゃ!
使ってたの、金メッキの斧にゃ!
高かったにゃ・・・」
「鋸とか回転式自動鋸とかあるけど!?」
「そういうのは、もっと高いにゃ。」
「なにがしたいん?」
そこが問題。
「聖地は殺風景で寂しいにゃ。
人を集めたいにゃ!
巡礼に来た人たちに、ちょびっとづつのお賽銭をもらいつつ、平和トークを楽しむにゃ!
あちしは、平和の神様にゃ!」
うーん・・・
「商工ギルドマスターの娘のアホ彫刻家に爪の垢を煎じて、飲ませたい・・・」
すると、リケ・・・
首をかしげる。
「姉ちゃんの一人の服飾デザイナーが、初代陛下の爪の垢を煎じたお茶を考えていたにゃ。」
「建国期からこれかい・・・」
「うちの子孫が、ご迷惑かけてますにゃ・・・」
い・・・いや・・・
謝罪されても・・・
同じ穴のムジナですがな・・・




