第102話 正しい愛って?
創作料理アリア。
ここで、また変な料理が・・・
「「山クラゲ」のスープにゃ。」
新種の山に生息する、ホ○ミスライムのようなクラゲだ。
私は、山菜のことだと思ったが。
「不気味ですね・・・
「敵」の動き・・・」
ミナが、スープを飲みつつ言う。
「そういえば、ヤリまくり連中や、子持ちを目の敵にする大魔王がいて、当時の商工ギルドマスターに火焔瓶で焼かれて逆ギレしたそうだにゃ。」
ナキが、ぽそりと言う。
「で、因縁つけた相手・・・
邪馬台国の東宮妃に討たれたそうだにゃ。」
詳しいな。
「ウチの一族・・・
こういう話は、大好物にゃ。」
「ナキさん・・・
そういうの、ヤジウマとかデバガメとかいうのでは?」
ワッフルが、邪馬台国直輸入の「姫路城のシメジの油いため」を食べる。
「なにせ、当時のギルドマスター・・・
つけた因縁に、おかんむりだったようだにゃ・・・
「あの東宮妃は、かわいいお方だ。御子もかわいいに決まっている。見たくないなんてクズだ!」と言っていたとか。」
これまた、邪馬台国直輸入の「エノキコックス」の塩茹でを、ミナが食べる。
「当時の東宮と東宮妃は、「出既婚」だったとか。
それが気にいらなかったのでしょう。」
「でも、この二人・・・
ライテスの「書生」のような存在で、勇者ルミナリアの友人だったそうよ。」
私は、「山くらげ」のスープを飲み、言う。
「いるんですよね・・・
万人が祝福しているのに、結婚自体にケチをつける人って・・・」
ワッフルが、スパークリングワインをあおった。
「ブワックシュン!」
復活していた「嫉妬の大魔王」ミュウが、くしゃみをした。
娼婦然としたエルフの科学導師である。
「大丈夫ですか?」
実験用マウスの長女・実戦用二号が声をかける。
ただいま、子宮をハーフクローン培養に使用中・・・
つまり、妊娠中である。
「近寄らないで。」
「えっ?」
「いくら、あんたが「同僚の娘」でもね・・・」
ぎろりと実戦用二号を睨む。
「ご・・・ご無礼をいたしました!」
そそくさと逃げ出す。
大事なハーフクローン兵・・・自分の子の命は惜しい。
「これくらいの例外はいいだろ?」
実験用マウス一号が、うんざりとした声をかける。
「あんた・・・「嫁」をもらってから、リア充になったじゃない?」
「と・・・とんでもない!」




