第9話 効果のほどは・・・
思った。
なぜ、この国には媚薬や強精剤があって、「抑制剤」がないのだろうと・・・
「コレとコレをこういう配合で・・・できた!」
さて、さっそく、人体実験もとい、臨床試験ゴー!
な・・・なんだ・・・薬が効いているのに発情して、苦しい。
まさか・・・発情を越える薬効を引き出せない?
じゃあ、分量を増やせば副作用が・・・
く・・・苦しい・・・!
目が覚めたら、イリアが枕元にいた。
ここは・・・王宮の私の部屋?
「わーん!ミリアム様あッ!目を覚まさないんじゃないかと・・・」
イリアは、泣き出した。
見ると、きれいな白猫だ。
かわいい。
「ごめんね・・・心配かけて・・・好きよ。」
尻尾を撫でて、耳をなめる。
「僕・・・僕・・・がんばります!ミリアム様のお役に立てるように・・・」
もう泣くな!
かわいい顔が、ぐしゃぐしゃだし!
「研究の手伝い・・・してくれる?」
「はい!」
「大きくなったら、国の仕事の手伝いしてくれる?」
「はい!」
次が重要だ。
「じゃあ・・・種・・・つけてくれるかな・・・?」
「えっ・・・は・・・はい!」
尻尾が立って、にこやかになった。
やっぱ、この子私のこと好きなんだ。
私も、イリアのことが好きだ。
いや・・・惚れた。
無理をすると、こうなります・・・