プロローグ
私は、仕事の帰り道・・・
電車から降り、帰り道を急いでいた。
雪が降っていて、とても寒い・・・
「明日は、休みだ・・・
ゆっくりしよう・・・」
残業続きで、ぐったりした私・・・
しかし・・・
ずんッ!
という、衝撃・・・
急に、背中に激痛を感じた・・・
力が、全身から急激に抜けていく・・・
あ・・・
熱い・・・
でも・・・
意識の遠のいていく・・・
そのまま倒れて・・・
私の身体に雪が積もっていく・・・
身体が、冷えていく・・・
そうだ・・・
今日は・・・
クリスマス・イブだった・・・
普通のOLだった私は・・・
通り魔に刺されて、絶命した・・・
「ふざけんなこのやろぉッ!」
意識を取り戻した時、私は・・・
猫耳の、男性に顔を覗き込まれていた。
「ミアル様・・・あなた様に似て、かわいい姫君ですよ・・・」
見ると、猫耳の優しそうな女性もいる。
「あら・・・あなたの子でもあるのよ。」
「そうですね・・・」
「これで、キティルハルムは安泰です。」
「そうね。あなたの積極的にがんばってくれたしね・・・女王補佐官殿・・・」
その部屋にあった鏡を見て、私は驚いた。
猫耳の赤ん坊になっているですとぉぉ!
ここは、「プロローグ」か「第0話」として下さい。
人間族であるか、人猫であるか・・・
それは、たいした問題ではない。
キティルハルム女王ミリアリア・イスレ・キティルハルム