表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/133

83話 焼肉のタレ

「うにゃー、中々ノイズがひどいにゃー」

 巨大樹から採取したデータを見て。

 チコが何やら道具をみて唸る中。

「敵はいなかったぞい」

 エンさんは座ってしっぽの手入れをしている。

 俺達はふたたび集結していた。

 アドもチョコンと座っている。


「チコ、何か分かりそうか?巨大樹が折れたことで、妙な影響がでていないといいけど」

「うにゃー。今の状況だと、にゃんともいえないにゃー」

「というと?」

「マナを検査すると、乱れてるニャー」

「ほうほう」


「でも、乱れているだけで、直ちに危険はないにゃー。

 時間が経てば収まるかもしれないにゃー。でもにゃー」

「何かあるのか?」

「これは予測にゃけど、マナ総量が足りない気がするにゃー。

 どこかにマナがいってるか分からないニャ。

 多分凄い量が行方不明ニャ」

「マナの行き先か・・・・」

 確かになー。

 これだけの巨大樹だからな。

 膨大な量のマナがあるのだろう。 


「我もそれは感じ取っていたぞ。何やらよからぬ気配がする」

「アドもだよー」

 うんうん。

 やっぱりそうか。

 皆、同じ懸念を抱いているみたい。

  

「ならっ、ちゃんと調べた方が良いな」

「そうにゃー!」

「我も賛成」

「アドもー!」


 よし。

 方針は決まった。

 でも、もう遅いからー。

 今日はお休みの準備だ。

 

 だがしかし。

 どうしよかったなー。

 中々良い感じの野宿場所がないな。

 目の前に広がるのは、巨大樹の表皮。

 中は一部裂けている所もある。


 んん?

 そうか。

 ならっ。

 アレにしよう。

 俺はアイテムボックスから血と骨を取り出す。

 地面に並べて、両手を巨大樹につける。


「ご、ご主人しゃま?」

「主よー」

「にゃにゃ?」

 皆がキョロキョロする中。

 俺は地面に魔力を流し込む。

 あのスキルを使う。


『血骨錬金術っ!』


 ポワンッ

 巨大樹の中に部屋が出来る。

 錬金術で中の構成を変更し、部屋を作ったのだ。


「よーし。今夜はこの中で過ごそう」

「さすが主」

「でしゅ~」

「にゃにゃーん。野宿回避ニャー」

 俺達は、出来たばかりの部屋に入った。









 部屋の中に入ったら。

 アイテムボックスから布団を出し、さっと引いていく。

 さくっと血骨錬金術でベッドも作っておいたので、その上にさくっと引く。

 寝る準備をしておいた。

 今、部屋の中には俺しかない。

 他の皆はというと・・・


「大漁にゃー」

「アドも頑張ったでしゅ~」

「ふんっ、我にはかなわん」

 近くに食料を狩りに行っていたのだ。

 イノシシの様なものを担いでいる。

 なんだろうと思って鑑定すると。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

種族   :イノシシ

レベル :3

備考  :イノシシ。突撃攻撃注意。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


 あっ。

 ありゃ~。

 ほーう。

 普通のイノシシだった模様。

 そのまんまイノシシ。

 ちょっと魔物じゃないかと期待したけど、イノシシだった。


「じゃあ、皆で食事にしようか」

「でしゅねー」

「我もだ」

「にゃにゃーん」

「皆、イノシシをここにおいてくれ」

「はーい」

 ドサッ

 イノシシが俺の目の前に置かれる。

 ザザッ

 俺は血骨錬金術で作ったナイフでイノシシの下ごしらえ。

 内臓と骨を取り出す。


 それが終わると。

 巨大な串に肉を刺して、ブスッと地面に突き刺す。


「じゃあ、アド頼む、俺は焼き加減ミディアムで」

「我はレアだ」

「あたしもミディアムにゃー」

「でしゅでしゅ~、ファイヤー!」


 ボワッ

 アドの炎魔法が炸裂。

 イノシシの肉は見る見るうちに焼けていった。

 香ばしい良い匂いが香る。


「よーし、良い感じだなー」

「我も、よだれがゴクリ」

「にゃにゃー、あたしもにゃー」


 串を取り。

 イノシシの肉に噛み付く。

 いただきます。


 ガブッ

 チューチュー

 ジュルリ


 美味いー!

 うめえええええっ!

 肉汁があふれ出す。

 ついさっきまで生きていた肉だからか、ジューシーさがたまらない。


 ムシャムシャ ムシャムシャ


「ほーう。中々美味だぞ」

「にゃんだふるー」

「アドも、美味しいでしゅー」


 皆ホクホク顔だ。 

 美味しそうで何より。

 

 ガブッ

 チューチュー

 ジュルリ


 俺も肉をドンドン食べていく。

 がっ。

 ここで思いついた。

 もっと肉を美味しくする方法があるのではないかと。


 俺はアイテムボックスから。

 とあるボトルを取り出す。

 それは「焼肉のタレ」。

 スキル「ネット通販」で買ったものだ。

 イノシシの肉にたらして噛み付く。


 ガブッ

 チューチュー

 ジュルリ


 ぐはああっ!

 美味いっ!

 美味なりっ!

 こってりとしたソースが肉の味を倍増させる。


「くううううー、美味い」

 思わず声が出てしまう。

「ぬっ、主、なんぞそれ?そこはかとなく良いにおい?」

「アドもーアドもー」

「あたしも欲しいニャー」


 おっと。

 一人占めするつもりはないからな。

 皆におそそわけしよう。

「ほらっ、どうぞ。これを肉にたらせば美味しくなるんだ。魔法の液体さ」

 「焼肉のタレ」を渡すと。

 皆、肉につけて食べる。


 ムシャムシャ ムシャムシャ


「ぐっ、なんぞこれっ!衝撃の美味さっ!」

「にゃにゃー、とろけそうにゃ」

「アドもー」


 皆すっごい勢いで肉を食べ始めた。

 やれやれ。

 「焼肉のタレ」の魔術に気づいてしまったようだな。

 困ったものだ。

 癖にならなければいいが。


 ムシャムシャ ムシャムシャ


 ムシャムシャ ムシャムシャ


 ムシャムシャ ムシャムシャ


「「「おかわりっ!」」」

 

 「焼肉のタレ」。

 おかわり頂きました。

 まぁ、一杯買いだめしているから問題ないんだけどね。

 

「ほらっ、あまり肉にかけすぎちゃいけないよ」

「ぬっ、そうなのか?」

「にゃにゃ?」

「でしゅ?」

 皆不思議顔。

 俺の言葉の意味がよく分からないようだ。

 ここは説明しないとな。

「かけすぎると健康によくないんだ。程ほどにね」

「ぬっ、分かった。これ程の美味さ。我は副作用があると察していたぞ」

「にゃーん」

「アドも了解でしゅ~」

 

 俺達の食事は続いた。


 ムシャムシャ ムシャムシャ


 ムシャムシャ ムシャムシャ


 ムシャムシャ ムシャムシャ 




 そして。


「「「「ごちそうさまでしたっ!」」」」

 満腹になりました。

 いい夕食でした。

 ごっつあんです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
拍手ボタン設置中。なろうユーザーでなくても、一言感想を送ることができます。

 

【2/2:22時投稿予定】エッセイ短編です↓
恋人がいない人は、これをちょっと見て欲しい

 

◆こちらも連載中【週1更新】↓【月間異世界転生/転移:恋愛6位】
7人の聖女召喚~料理スキルLV80の俺は、おねえちゃんと世界最強になる

 

◆同時連載中です↓
【連載版】生産職の俺は彼女を寝取られたので、パーティーを抜けて自立することにした

 

【8/19 完結しました】↓
彼女が二股していたので、腰が砕ける程衝撃を受けた。

 

【8/4 完結しました】↓
ビューティフルざまぁ~公爵令嬢、悪役令嬢への道を歩む~
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ