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67話 続・宝探し

 グググ グググ ボコッ!

「にゃにゃー、出てきたニャー。宝箱ニャー」

「でしゅでしゅー」


 目を開けると・・・

 賢者の家の前で見た宝箱と同じ物。

 木の根に絡まって地中から出てて来ている。

 ふーむ。

 又しても地中に埋まっていた宝箱。


 ・・・・

 そういえばー。

 偶々かもしれないけど、地上で宝箱を見た事がないな。

 何故か地面に埋まっている。

 なぜだ・・・

 ゲームだと大抵地上に置かれている物だと思ったけど。


「にゃにゃにゃっ!」

「開けるでしゅー」


 思案に暮れていると。

 いつのまにかアドとチコが宝箱を開けようとしている。

 あれ?

 この展開・・・

 ま、待てよ。

 前の宝箱の中身はアドに取られて、アドが謎の進化をとげた。

 

 ならばっ! 

 俺はササッと宝箱に近寄り待機。

 もしもの場合に備えて近くに待機だ。

「にゃにゃーん。オープンにゃー」

「でしゅでしゅー」

 パカッ

 宝箱が開くと・・・

 中には石版?が入っていた。

 進化の実ではなかった。


 だが・・・ 

 こ、これはもしや・・・

 あれでは?


 俺はすかさずあの方をお呼びする。

 鑑定さん。

 よろしくお願いします。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

その他  :火の石版の欠片 1/4

備考  :全て集めると良い事があるかもしれない。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

 

 ほー。

 やはりあれだった。

 既に2個集めている欠片。

 これで3つ目だ。

 1つ目は、50層:転移ゲート跡。

 2つ目は、49層:戦士の神殿で見つけた。


 俺はアイテムボックスから他の2つの石版を取り出し。

 カチッ

「にゃにゃー」

「でしゅ~」


 見事石版ははまった。

 ほぼ何が描かれているかは分かる。

 鳥らしき生物の絵だ・・・


 ツンツン

「トクガワ~なんなのにゃ、これ?」

 チコが猫爪で石版をつっついている。

 「食べられるのかにゃー」と呟いている。


 多分食べられないと思いながらも・・・

 でも・・・・

 確かにチコのいう通りだ。

 なんなんだこれ?

 改めて聞かれると・・・石版としか答えようがない。

 よく分からない板だ。

 コンコン

 チコが猫爪でノックしている。

 

「俺にも良く分からないが、多分、意味があるものだ」

「そうでしゅ~。アドが一つ見つけたでしゅよ~」

「そうだなー。アドは偉い偉い」

 アドのふさふさの頭を撫でる。

 気持ちいいフワフワ感触。

「にゃら、あたしはいらないにゃー」

「そうか、なら俺が貰おう」


 さくっとアイテムボックスに収納。

 残る欠片は一つか。

 後一つ集まると、一体何が起こるのか・・・

 ワクワクするなー。

 


「にゃら、この調子で宝探しするニャー!」

「アドもー!」

「あたしについてくるにゃー」

「でしゅでしゅ~」

 アドとチコが草原を走り回りだした。

 やはり獣人は駆けるのが得意なのかも。

 ササッと動いていく。







 それから・・・

「にゃにゃー。ここにゃー、ここににゃにかある気がするにゃー」

「アドもー、アドもー」

 アドとチコが第六感で宝箱が埋まっているらしき場所を知らせてくれる。

 俺は巨大樹に触れて魔力を流し込む。


 グググ グググ ボコッ! 

「にゃにゃー。ハズレにゃー」

「でしゅー。ないないでしゅー」

「次ぎいくニャー」

「アドも探すでしゅー」


 アドとチコは走り回った。

 俺は二人が宝箱を発見するまで草原で寝転び待機。

 二人がみつけてくれると魔力で掘削だ。






 グググ グググ ボコッ! 

「にゃにゃー。又してもハズレにゃー」

「でしゅー。なしなしでしゅー」





 グググ グググ ボコッ! 

「にゃにゃー。なんにゃこれ?骨ニャー」

「でしゅー。白いでシュー」




 グググ グググ ボコッ! 

「にゃにゃー。壊れた魔導具にゃー」

「でしゅー。ボロボロでしゅー」






 何度も草原を掘っていく。

 一応巨大樹の根を急成長させた場所は元に戻している。

 草原をボコボコにするわけにはいかないから。

 

「くたくたにゃー」

「でしゅねー終わりでしゅ」

「終了ニャー」




 俺達は草原で横になっていた。

 結局、宝箱は最初の一つだけだった。

 他にも色々な物が草原の下に埋まっていたが、ほとんどはガラクタだった。

 

「まぁ、欠片が見つかったからよかったよ」

「あたしの嗅覚のおかげにゃー」

「アドも頑張ったよー」

「そうだなー」

 アドの背中の犬毛をポンポンと撫でる。

 動き回ったからか。

 ちょっと乱れているな。

 後でブラッシングが必要だ。

 

「じゃあ、部屋に戻るか」

「そうにゃー、帰宅にゃー」

「アドもベッドでゴロンでしゅ」


 俺達は皆で部屋に戻った。


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