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15話 新居です

「これまでどこに住んでおったのじゃ?」

「木の穴です」

「ほほう。修行者っぽくていいではないか。ワシも昔は木の穴で暮らしたものじゃ」


 それはエルフだからでは・・・と思ったが。

 ツッコムのは止めておこう。

 折角師匠になって貰ったばかりだから。


「なら内に泊まるといい。部屋は空いておるからのう。無駄に広いのが我が家じゃ」

「はい。お邪魔します」


「弟子にはなったからには遠慮はいらん。

 自分の家の様に使えばいいのじゃ。ワシは普段は研究室におるからのう。

 そういえば、ご飯何を食べていたのじゃ?」

「アースドッグと、ヒガン・フラワーですかね」


「ヒガンもいける口か・・ワシと同じじゃな。

 始めは毒耐性をつけるために食べておったがはまってしまったからのう。

 あの甘みに」

「確かに、フルティーな味わいですね」

「そうじゃろそうじゃと。

 うちでは、野菜も育てているので食料は心配せんでも大丈夫じゃ。

 肉はアースドッグではなく、サイファーを食べておるがな」


 サイファー? 

 なんだろう?魔物か何かだろうか?

 名前からするとサイっぽい奴かな。


「エル爺さん、サイファーというのは?」

「アースドッグのちょい強い版かのう。リーダーを倒せたのなら、直にお主も狩れる様になるはずじゃ」


 ほーう。

 では、とりあえず手時かな目標はサイファー狩りかな。


「部屋は客人用に用意してあるので使うといい。3と書いてあるドアじゃ。

 今日はワシもやる事があるので、修行は明日からじゃ。

 じゃあのー」


 エル爺さんが部屋を出て行った。

 さてさて。

 ここに引っ越す事になりそうなので、木の穴に戻って荷物をとってこないと。

 といっても骨と肉とアースベリー。

 つまり食料と骨だけだが。

 あっ。

 モデル銃の山もあったな。






 木の穴に戻るために、エル爺さんの家を出た時思い出す。

 そういえば・・・エル爺さんの家を鑑定してなかったと。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

その他   :賢者の隠れ家

備考  :元勇者パーティーのエルフが住んでいる。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 


 お、おうぅ。

 鑑定さん。

 やりますがな。

 個人情報だしてきますね。

 表札みたいなものかな。


「ワンワン」


 おっ。 

 しっぽを振って、アースドッグが待っていた。 

 ピコーン!

 アイテムボックスから音が鳴る。

 音源を取り出すと、魔物図鑑が光っている。

 真っ白なページばかりだが・・・

  『アースドッグ』の項目が追加されたよう。

 ほうほう。

 自動記録システムとはこの事か。


「ワンワン」

「待て待て」


 サッ

 俺はドッグに乗ると。


「家まで頼む。ゴーホーム」

「ワンワン」


 ドッグは走り出した。








 家こと木の穴に入り、肉や骨をアイテムボックスにつっこむ。

 どんどんいれても容量オーバーには程遠いようだ。

 ポイッ  ポイッ  ポイッ

 入れてるのが楽しくなってきた。

 ポイッ  ポイッ  ポイッ

 どんどん入れちゃおう。

 ポイッ  ポイッ  ポイッ

 もっと入れちゃおう。


 よし!

 すべて収納完了。

 まだまだアイテムボックスには空きがある。

 最高ですね。

 このアイテム。


「ワンワン」


 おっ。

 アースドッグが俺を呼んでいる。

 随分なつかれたようだが、他のドッグと区別がつくように何か目印をつけないと・・・

 そうだ!

 なら練成するか。

 俺はアイテムボックスから骨と肉を取り出す。

 牙で肉から血を抜き出し骨にかける。

 両手を血と骨に触れ。

 頭の中である者をイメージする。


「血 骨 練 成!」


 ポワンッ

 目の前に出来たのは・・・首輪。

 俺はそれをドッグにつけた。

 これでだいぶ分かりやすくなった。


「ワンワン」


 おおぅ。

 ドッグも喜んでいるようだ。

 そうだなー。

 首輪をつけたことだし、名前をつけてもいいかもしれない。

 アースドッグだから・・・

 アドでいいかな。


「アド!今日から名前はアドだ」

「ワンワン ワンワン」


 多分理解してるっぽい。

 喜んでいるように思える。

 中々知能が高いのかもしれないな。

 では、エル爺さんの家に戻りますか。

 サッ

 俺はアドの背中に乗ると、アドは駆け出した。

 サッ サッ サッ サッ

 風が気持ちいいぜ。

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