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第七話

 3人で昼飯を大方食べ終わったときに、ふとお互いの能力が知りたくなった。

「それじゃあ、ここらで能力教え合おうじゃねーか」

すると、もっと渋るかと思っていた玄武は意外とあっさり承認した。まあ、とりあえずは俺からだよな。

「俺は“水神”の水龍。物の大きさを自由に変えることができる能力だ。2つ目は、動物と話すことができる能力。3つ目は水を自由に操ることができる能力。4つ目は視力を極限まで上げることができる能力だ」

すると、玄武は少し悲しそうな表情を浮かべて、直ぐに元に戻った。夏花は気づいていない。むしろはしゃいでいる。

「やっぱり水龍は凄いね!まさかあの水神だったなんて。それに能力を4つも持ってるなんて!」

「はいはい。次お前な」

「うん。僕は“白虎”の夏花。1つ目は照準を定めて確実に命中させることができる能力、2つ目は銃の反動を無くすことができる能力、3つ目は銃の音を完全に消すことができる能力、4つ目は向日葵をどこででも咲かせることができる能力だよ。まあ最後のはネタにしか思えないけどね」

「え、お前白虎?てことは機械Sランク?」

夏花はドヤ顔で頷いた。

「え、マジ?」

「それより玄武さんの能力だよ」

俺と夏花が玄武のほうを向くと、玄武は誰も分からないかもしれないような、本当に少しの悲しさを顔に滲ませていた。

「私の能力を聞いても、絶対に・・・いえ、何でもありません。私は“死神”の玄武。能力は、ご存知の魂を刈ることができる能力、そして命を与えることができる能力、体内外で毒を生成することができる能力、動物に変化することができる能力の4つです。・・・・・・後は、時期お話ししましょう」

・・・なんか、チート臭のするやつだな。何だよ命を与えるって。死者蘇生じゃねーか。突っ込みどころが多すぎてどうしていいか分かんねえ。

「後はってことはまだ能力持ってるんじゃ・・・」

「ああ!わざと言わなかったのに!お前スルー検定落ちただろ」

「いや何!?スルー検定って!だって気になったんだもん!」

そんなやり取りに苦笑しながら、玄武は口を開いた。

「ここでいくつか、私の能力いえ、体質をお教えしましょう」

その言葉に俺たちはすぐさま喋るのを止め、玄武のほうを見た。

「私は、星の見える夜に体が変化するのです。半月の夜には狼男、三日月の夜には吸血鬼、満月の夜に狼、新月の夜に悪魔となります。最後の悪魔は、なる度に種類が変わるのです。この前はガーゴイルでした。その前はラミアーでしたね」

俺も夏花もポカーンとしていただろう。なにせ能力は自由に発動できるのが一般的だ。一般的と言っても、俺たちにとっての一般だ。

「半月の夜に狼男になる能力、三日月の夜に吸血鬼になる能力、満月の夜に狼になる能力、新月の夜に悪魔になる能力ですかね。なる“ことができる”能力と付くのが普通ですからね。“なる”能力というのは自制できないことを意味しますから」

そう言って玄武は『闇の空間ダークホール』と呟いた。すると、玄武の左上、と言っても玄武から見たら右上の位置に、黒くて丸い穴が開き、そこに手を突っ込んだ。そして手を引いたとき、その手には人1人分はあるまさに死神サイズの鎌を持っていた。

「どうですか?これ、私のお気に入りなんですよ。『死神の鎌デスサイズ』です。名前とスペルが同じなんですよ」

そう言うと、子供が自分の玩具を自慢するみたいな、そんな無邪気な笑顔で邪気の塊にすら思える鎌を撫でた。

「あ、言い忘れてましたけど、私の能力はくれぐれも内密にお願いしますね。バレると少々面倒なことになりますのでね」

「ああ、俺たちの能力のほうも秘密にしといてくれや。バレたくはないからな」

その後もしばらく喋ったりして、チャイムが鳴ったところで掃除をしにそれぞれの掃除場所に向かった。


何か・・・チートキャラが増えたな・・・

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