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水の都の乙女  作者: 姫青
第1章
4/22

第3話:初対面の人との距離は大切です

今回は短めです。


扉を開けて入ってきたのは、茶髪の人でした。






目を見開いている私をみて何を思ったか男も目を見開く。

何だろうといぶかしむと、すぐさま男は同じような表情をする。


………真似してるんですか?

いや、馬鹿にしてるのか?



じっとみつめてくる視線に耐えられず頭をさげるとすぐに


「大丈夫ですか!?」


と男が駆け寄ってくる。

男はさっと方膝立ちになり、左手に壊れた(壊した)取っ手を握り、正座をしている私の腰と首の後ろ辺りをしっかりと支える。

腰に回される手にびくりとしてしまい、思わず上体が前に倒れる。

前にいた男の肩にあごをのせる形になってしまった。

男の体が一瞬ぴくりと動いたと思ったら、なぜか今までよりもしっかりと抱えられる。




……………あれ?なにこれ、なんか体が包まれてる感がするんですけど!?

これって、別の言い方をすれば抱きしめられているともいいませんでしたっけぇ!!



心の中で悲鳴をあげる。

バっと体を後ろへそらすとハシバミ色の瞳と視線がぶつかる。

距離にして約10cm。

近くでみる男の顔立ちに口を鯉のようにパクパクとさせる。



…あ、あぁ……ぃっ、イケメンじゃぁありませんか!!



少し切れ長の目、薄めの唇、コーヒー色の髪の毛は少し短めだった。

なんといってもキメの細かい肌は、黄色人種でも、白人ともすこし違う色をしていた。

そのことが、私の推測を後押しする。



「顔が赤いですね………風邪でもひかれましたか?」



声をだせない私をよそに男は手を私のおでこにそっとあてる。




ぃぃぃぃいいややややややぁあ!


叫びたい衝動を必死にこらえ主張する。


「だっ、大丈夫です!!」


男の手を振り切り、さっと立ち上がり数歩後ろへ下がる。

男も立ち上がりせっかく広げた距離を詰めながら心配そうに声をかけてくる。


「熱はなさそうですが、顔が赤いのは心配ですね」

「いっいえ!全然いりません、心配!!」



なんか文法がおかしくなったけどこっちは必死なんです!

平凡な女子校生にあなたの顔は破壊力ありすぎなんですよ!!



近づいてくる男に顔の前で手をふって、いりませんアピールをする。

そしてまた数歩下がる私に男の目尻が少し下がったように見えた。



(……ん?笑われた?)



ちょっとむっとして見ると、男はさっきと変わらず心配そうな顔をしていた。


(…気のせいか……)



急いで書いたので手直すかもしれません。


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