↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ニゲル戦記  作者: くろくまくん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/5

黒の間

 青年が目を開けると、そこは真っ黒な部屋だった。


 青年はおそらく20代中頃、30にはなってないくらいだ。真っ黒というのは部屋が暗いというわけではなく、天井、壁、床、あと中央に大きなテーブルとイスが10脚置かれていたが、その家具も黒い。


 その部屋はおそらく20畳くらいであろう。壁の何箇所かと、天井にも等間隔で埋め込みの照明が備えられており、明るさという点では申し分ないくらい照らされていた。


 ただ、すべてが黒かった。


 そして、その部屋に居たのは青年だけでなく他に6名。計7名が部屋に居た。


「え……なんなの、この部屋。あっ! サヤちゃん! お義父さん! これって……?」


 サヤと呼ばれた女性は、青年と同年代くらい、お義父さんは50絡みくらいであろうか。ん? お義父さん?


「シンくん! なんなのこれ〜! 私、昨日普通に私の部屋のベッドで寝たよね……? なんか真っ黒過ぎて不気味なんだけど」


「んー……なんなんだろうね〜……てか頭が痛いわ……昨日飲み過ぎた……サヤお水くんできて〜」


 何やらお父さんのほうは二日酔いのようだ。青年の名前はシン、という。あと部屋にいる4名は……


「タクちゃん! はよ起きな学校遅刻するで〜! なんか部屋も暗いし、キッチンもないんやけど!」


「え〜……今日休みじゃないん……? えっ、ここって家じゃないやんな……あれ、ていうか母ちゃんは相変わらず幽霊やんな」


 何やらシン達3人と少し離れたところに、母と息子のような2人がいた。母の方はタクちゃんと呼ばれた息子が言うように、身体が透明になっていて、なんだかふわふわとしている。


 息子の言うことが本当なら幽霊のようだ。そしてそのタクちゃん親子、シン達の向こう正面に残り2名がいた。


「アルド、ここはどうやらルミノース王国ではないところらしいぞ。それに魚屋もいない」


「うん、うん。グラちゃん、僕たちさっきまで魚の丸焼き食べてたよね……?」


 グラちゃんと呼ばれた、耳が尖ったエルフの少女は不思議そうに部屋を見渡している。アルドと呼ばれたのはおよそ8〜10歳くらいの男の子だ。この2人は明らかにその他の5人とは住む世界が違うようないでたちである。そのグラちゃんにサヤが声をかける。


「ちょ、ちょ、ちょっと! あなたってもしかしてファンタジーの世界にいるようなエルフ……じゃないの?? アニメとか御伽話で出るような。そっちの男の子は普通の男の子みたいだけど……」


「ん? お前はこのアルドと同じ人族《じんぞく》だな。そんなに焦らずとも私はちゃんと聞いているぞ。ファンタジーとかアニメという言葉はよくわからないが、私はエルフ族には間違いない。あちらのふわふわしている女以外はみな人族のようだな」


「わっ! やっぱりエルフなんだ! すごーい! なんでエルフさんと同じところに、私達がいるのかはわからないけど……でもやっぱすごーい! ねぇねぇシンくん、パパ! こちらエルフさんだよ。あ、私は進藤《しんどう》 紗弥《さや》って言うの。こちらは私の彼氏のシンくん、あとついでにパパ」


「ついでにはないだろ〜……」


 パパは二日酔いに苦しみながら、不平を漏らした。


「エルフ族が凄いかどうかはまぁわからんが……あ、私はグラティアという。こちらは人族のアルドだ」


 グラティアの自己紹介を聞き、サヤと同じくびっくりしているシン。


「うわー、ホントにエルフさんっているんだね。お話の中だけの存在かと思ってたよ。シンです、よろしくお願いします。それにしてもこの真っ黒の部屋はなんなんでしょうね」


「シンくん、あっちのお母さんと息子くん? にも声かけてみよーよー。おーい!」


 サヤは割と誰にでも声をかけれるタイプのようだ。サヤの声に反応して、幽霊お母さんとそばにいたタクちゃんが反応した。


「あっ、はじめまして。黛《まゆずみ》 彩海《あやみ》です。こちらは息子の拓海《たくみ》です。なんとなく気になってるかもですが、私死んでるので幽霊です」


 一瞬みんなが固まった。少ししてグラティアが聞く。


「幽霊とは死んで実体のないようなものなのに、見えているのはなぜなんだろうな。魔法のようだな。生命と死を司る精霊、ヴィータとモルスの力だろうか……」


 興味深そうに、グラティアがアヤミの身体を手ですり抜けながら聞く。


「ちょっと、グラちゃん。幽霊さんに失礼だよ〜」


 一通り皆の自己紹介が終わった。



——ビィー!!



 警報のような大きな音が部屋に響く。


「わっ!! 何この音!?」


 すると、どこからか何か機械のような声が聞こえてきた。


『ようこそ。黒の間へ』


「「「黒の間??」」」


『僕の名前はニゲル。これから集まってもらったみなさんで、戦いあってもらうよ』


「戦い!!?」


 急に聞こえてきた声の主、ニゲルとは何者なのだろうか?それに皆で戦うとは?




次回へ続く。


ニゲル戦記の参加者

◯松岡《まつおか》 心《しん》 26歳

◯進藤《しんどう》 紗弥《さや》 26歳

◯進藤《しんどう》 聡《さとし》 48歳

◯黛《まゆずみ》 拓海《たくみ》 17歳

◯黛《まゆずみ》 彩海《あやみ》 死亡

◯グラティア 248歳

◯アルド 8歳

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
お〜!なんか見たことある人たちがたくさん! クロスオーバー斬新ですね!
 まさかのオールスターのクロスオーバー作品。  いや、そんなことよりも戦記もの?  しかもこの面子で戦い合うの?  取り敢えず最強はグラティア、次点は彩海? ダークホースはアルドか?  ……って、おと…
オールスターですね〜。 (*´ω`*) 何やら和気あいあいとする戦記になる予感。 (・∀・)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。