愛のムチ
男子「武斗イケメンだしモテるんじゃない?」
女子「来年、後輩女子にキャーキャー言われてそう!かわいい子から告白されたりもしてね!」
男子「彼女とかいないの?いそう。」
武斗「それはない。仮にモテるとしても彼女はつくらない。めんどくさい。」
わぉ。武斗のクールスイッチ発動!
スキル!全部の質問に塩対応で返す!!
先輩「武斗ははやく結婚しそう」
武斗「僕は結婚なんかしません。独りでいたい。」
相変わらず ぶれないなあ。
はい。この文章から分かるように、私の好きな人は最初から脈なしなんです。
大変なの好きになっちゃった。
片想いのまんまになりそうだな。
だいぶ話がかわりますが、今は文化祭の準備期間です。
ひょっとしたら進展があるかも?
だから、放課後は積極的に残って準備します!
ー放課後ー
~♪
部活中。男子からLINEがきました。
「文化祭の看板の色塗りしてくれない?」
「俺らでやったら失敗してしまった!」
わかったぜ!行くぜ!
武斗もいたらいいな。
私はそう思いながら部室をあとにした。
ー教室ー
いたああああぁ!!!!!
持ち前のリーダーシップで色々と指示やアドバイスを出している武斗がおりました!
男子「玲来た!看板やって!」
私「はいよ!どうすればいい?」
男子「ここのペンキで色塗って!」
私「うん!」
せっかく武斗いるし、手伝ってもらおう!
私「武斗ーー!!」
武斗「ん?」
私「こっち来て!座って!」
武斗「どうしたの?」
私「武斗は絵が上手いでしょ?だから、手伝って!」
武斗「上手くないけど、いいよ。」
謙虚だ!!
いや、それより、いいよって言ったぞ!
よっしゃ!
私「ありがとう!」
武斗「何するの?」
私「…」
塗るのは一人で十分だ。
…どうしよう。
私「んーー…指示して!」
武斗「指示」
私「うん指示。」
武斗「…いいよ。笑」
よっしゃああ!半ば強引だったけどよっしゃ!
武斗は結局看板を塗りやすいように持ってくれた。さらに、色のことからはみ出ないように塗るアドバイスをしてくれた。
男子「なんか上司と部下みたいだ。武斗社長、いい部下持ちましたね!」
なんのこっちゃ。
武斗「いい部下じゃないよ。」
(゜ロ゜;
私「ひでえ!」
武斗「愛のムチ。笑」
なんのこっちゃ。
だけど愛のムチってなんか嬉しいぞ。
私「んん…ならいい。」
なんだこれ!!