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恋のはじまりは猫耳から。
とある日の放課後の話。
男子「あ、猫耳かぶってる武斗がいる。」
んん!?猫耳??あのクールな武斗が!
私「どこ!?」
男子「あっち。」
ほんとだ…!確かにあれは猫耳をかぶっている武斗だ!レアだ!ガッツリ見に行こう!!
私「武斗!」
武斗(振り向く)
私「猫耳つけてるね!珍しいね!」
武斗「あぁこれは…」
どうやら、話を聞けばかぶらされたらしい。
そして猫耳に慣れたらしい。
よく意味がわからないがそんなことはどうでもいい!
私「かわいい!」
私がそう言うと、武斗は少し照れたのか
つけていた猫耳をはずした。
あぁ、もったいない!
すると武斗は私に猫耳をかぶせた。そして
上から小さく、まるでささやくような声がした。
武斗「かわいい…」
私「!」
私はパッと顔をあげて、武斗の顔を見る。
武斗はとても優しく笑っていた。
武斗って、こんな顔するんだ…
かっこいいな…
ちょっとかわいいな…
なんか、え、急に恥ずかしい。
あ、今気づいた、結構近い!
私「あ、部活行くんだった!じゃあね!」
この恋のはじまりは猫耳からだった。