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レインコート  作者: 椎名そら
1/1

雨のち晴れでいいからさ

epilogue

7月15日 午前5時

雨の音で目を覚ました。窓を開けてベランダに出ると鉛色の空が泣いているように雨を降らせていた。『また今日も雨か。』誰にも聞こえないような声で独り言を呟き、窓を閉めベッドに潜った。

午前8時

スマホのアラームでまた目を覚ました。そして片手で煩いアラームを止める。2分後のスヌーズ、そしてベッドから身を起こしテレビをつけた。朝の情報番組は同じニュースばかりを繰り返し伝えている。特に興味をひくようなニュースは無かったが、一つだけ気になるニュースがあった。

『続いてのニュースです。昨夜未明に東京都目黒区でひき逃げと見られる事故がありました。この事故で全身を強く打ち重傷で病院に搬送され、犯人は現場から去り逃走中だということです。』

とキャスターが伝えた。気になった原因は、現場がすぐ近くにあるからだという単純な理由だった。気づけば時間は8時40分、急いでパンを食べ、歯磨きをすませながら同時に着替えもこなし、家を出たのは50分頃になってしまった。一限には間に合わないな、と遅刻常習犯はいつものようにゆっくりと大学へ向かっていく。学校へ向かう途中、昨夜の事故現場では警察や検察が、交通整理をしながら、証拠品になるものを探していた。そして20分ほど歩いてやっと大学の正門が見えてきた。

時計をみると9時15分、122の教室に入る直前、スマホが振動した。

その振動の原因を無視し、マナーモードにして教室に入っていった。そしていつもの一番窓側の後ろから2番目の席についた。



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