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世界を繋ぐお仕事 〜縁切り結び編〜  作者: na-ho
はたけのめぐみ
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97 制約

 ◯ 97 制約


 加島さんと園田先輩が基礎全般の留学に来た。基本属性の火、水、風、土とかその他の聖水作りだの魔法陣やら属性付与なんかの触りをやらせてもらえる。


「早かったですね」


 荷物を宿泊施設に運ぶのを手伝っている。が、そう多くはないようだ。


「まあ何とか。夢縁のアルバイトをやってたのが良かったよ。それに実家にも少し借金をした」


「借金ですか。思い切りましたね」


「時間が惜しいからね。こっちでキッチンが揃ってるし、鮎川が料理を大量にくれるというから期待している」


 成田さんの情報みたいだが、ちょっと古い。


「あ、えーと、今は作ってないです。調理魔法とかの練習をやってたから……またやる事はやるんですけど、今は治癒と浄化の資格に集中してます」


「へえ、そっちを受けるんだ? 光の属性魔法は?」


 加島さんは神官コースはチェックしてないみたいだ。


「受けました」


 光の属性の中の聖の属性は応用からだった。意外にも霊気が扱えなくても、魔法なら属性の中に込められている霊力を引き出した形で、浄化や治療が覚えれる事が分かったのは良い事だ。それも成田さん達に教えたので伝わっているはずだ。ただ、この条件だと瘴気で汚染された場所では力は発揮出来ない。


「へえ、基礎を受けても無かったんじゃないのか」


 園田先輩は前に聞いていた情報を覚えてたみたいだ。


「あー、単に受ける暇もなかったし、今までは資格の必要も無かったから」


「結果は?」


「光は師匠に猛特訓させられたから。……落ちたら口も利いてくれないよ」


 レイにみっちりとしごかれた。ついでに神力の光の扱いも受けた。こっちは前に凝集だの拡散だのをやってたから取扱いの基礎は合格している。


「で、受かったんだな? その顔は」


「さすがだな。光は適性が高いって聞いてたから、受かるとは思ってたが。僕も一つは取れると良いけど」


 加島さんの目指す所は高い。


「余程こっちに通わないと難しくないか?」


 園田さんは難しい顔だ。


「確かにな」


 二人は神妙な顔だ。きっと頭の中はその費用の算出をしているに違いない。その後、成田さん達と合流して色々と買い出しに向かって町を歩いていた。


「木尾先輩はまだ資金は溜まってないんですか?」


「みたいだな。もう少し掛かると聞いたよ。特に一人暮らしの料理とかがネックみたいだ。二、三品特訓してから向かうと言ってたよ」


 どうやら節約を視野に入れて色々と準備しているみたいだ。


「加島さんは出来るんですか?」


「多少は。凝った物は出来ないけどそれなりにはね」


「今度お邪魔しまっ、いだーっ!」


 成田さんの元気のいい訪問宣言は、途中で沖野さんに足を蹴られていた。食べ物の交換は彼らの中では決定しているみたいだ。習得料理を皆で分ける作戦は良いと思う。


「鮎川の料理が今日の主役だと聞いているけど?」


「あー、レベルが違うので、交換はしてないですー。恵んでもらってますよ〜」


 沖野さんの投げやりな答えが帰ってきた。不機嫌な気持ちを露骨に現している。主に、成田さんに……。

 食料品の買い出しが終ったので、皆でキッチンで色々と作ってこっちでのエピソードを色々と聞いた。


「こっちでは妖精や精霊ってアイドルやってるんだよ〜」


 沖野さんは何処かからか聞いてきたのか、料理を食べながらそんな話題を出してきた。


「綺麗し、カラフルだしなんか異世界って感じだ」


 成田さんは妖精達の可愛さをあげていたので、何処かでイベントでも見たのかな?


「妖精達には私達は契約であんまり近寄れないんだ〜」


 沖野さんが残念そうに言う。


「そんな契約をしたんだ?」


 まあ確かにここにいる妖精とは魔法も知らずに近寄っても意味が無い。仲良くなるにはこつがいるし、地球に付いていっても困る。


「猫族のエクラちゃんがいうには、二日酔いのお父さんがいなくなるって。あれって治療なんだ?」


 さすが沖野さん既に友達が出来たらしい。聞かれたのはライブの効果だけど、確かに色々ある。


「いう通りに二日酔いに効く癒しの力のこもったステージとか、疲れが取れたり幸運が着いたり色々あるよ」


「遠目だったけど、見えたよ〜。『妙旋風』っていう精霊のアイドル」


「さすが異世界って感じだよな?」


「…………」


 『妙旋風』としても相変わらず活動している。資格試験も落ち着いたので、気晴らしもかねてポースに誘われたのだ。どうやらそれを見てくれたみたいだ。


「妖精と接触許可が出るのは資格がいるのか?」


「魔法が使えないと妖精とのコミュニケーションは難しいかも。異世界の人との接触禁止は誤解が起きない様にって言う処置だと思うよ?」


「それで接近禁止なのか……」


 園田先輩は納得したらしい。


「ここの妖精を地球に連れて行けないし、こっちに永住するとかじゃないと難しいよ。環境的に違いすぎると妖精達は弱って動けなくなるし、配慮されてるんだよ」


「それはちゃんと説明があったな」


 加島さんは、魔法契約出来る魔法生物についての説明にあったと思い出したらしい。


「あれに当てはまるんだ〜」


 沖野さんは何か納得したらしい。契約魔術は沖野さん達はまだ取れない。神官か魔法使い、魔術師の資格がまずいる。神官は霊気を操る事が条件だし、魔法使い、魔術師の資格とは属性のどれかの基礎をマスターする事だ。それから色々と魔法の資格を取る事が可能で、ハードルはそんなに高くないはずだ。

 アストリューに皆がいるのを感動しながらその日を楽しんだ。


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