断れない私
入学式も終わり教室に戻り簡単な連絡事項だけ伝えられて終わりました。
とにかく早く帰って私の癒しでニャンマ(雑種の飼い猫)と遊ぶのだ。
帰る準備をし早々と教室を出ようとすると
「一条さん、よければこれからご一緒にお茶でもどうかしら」
私を呼び止めたのは縦巻きロールのお嬢様の九条麗羅さんでした。
あなたの余計な一言で私のライフは1なのよ。
その1のライフを増やすためには癒しのニャンマと遊ばないと回復しないのですよ。
それに今あなたと一緒お茶なんかしたら私はライフが0になり死んでしまいます。
なので断りましょう。
「申し訳ないのですが、このあと用事が……」
ギラッ
ギラッ
九条さんの横にいる2人の方の鋭い目線が私を刺します。
九条様のお誘いをけるなんて、あなた何様
と横の2人は心のなかで思っているんでしょうね。
そんなに私のライフを0にしたいんですか。
行きたくない、行きたくない、行きたくない、行きたくない、行きたくない、行きたくない、行きたくない、行きたくない、行きたくない、行きたくない、行きたくない、行きたくない、行きたくない、行きたくない、行きたくない、行きたくない!
「はい、私でよければお供させていただきます」
怖くて断れない庶民な私です。