1年1組 一条未来 庶民です。
教室に着いたのですが、中に入ってみるとビックリしました。
ここは教室なのかしら?
床には絨毯がひかれており、机や椅子も私にはわかりませんがアンテークものでかなりお値段がするものでわ。
教室内全体がお金がかかっていますみたいな感じです。
なんだかこんな教室で勉強なんて私にできるのかしら。
机や椅子にキズでもつけたら弁償しないといけないのかしら。
うう、最低3年間はここに通わないといけないなんて。
「「「麗羅様、おはようございます」」」
「あらみなさん、ごきげんよう」
九条さんに挨拶をする女性徒。
それにこたえる九条さん。
ん・・・・・・麗羅様て言わなかったっけ?
それに、ごきげんようて言ってたよね~
すごい、なんだか私、小説や漫画の世界にいる感じだわ。
テンションが上がりますよ!
一応言っておきますが、私はオタクではありません。
小説や漫画が好きな普通の女の子です。
何人かの女生徒がチラチラ私を見るんですが何でしょうか?
「麗羅様、こちらの方は?」
「先ほどお友達になりました、一条未来さんですわ」
え、お友達になったんですか、いいんですか私のような一般女子がお友達でも。
「どちらの一条さんなのですか?」
なにを言ってるんですか女生徒Aさん。
よくわからないんですが。
「あの~どちらのとわ?どういった意味なんでしょうか?」
何人かの女生徒は私を見てボソボソと小声で話している。
変なこと言っちゃったのかしら私。
「もしかして庶民の方なの」
「どうしてこのクラスに」
「こんな庶民の方と一緒では耐えられませんわ」
小さい声でも聞こえてくるんですが。
いろいろ言ってくださいますね。
泣きますよ私。
「みなさん静かに」
九条さんの一声で静かになった。
すごいです。
「一条さんは宝秀謙信様の許嫁なのですから粗相がないようにお願いしますね」
「「「「「ええええええええええ」」」」」
ななななんてことを暴露するんですか、九条さん。
九条さん以外のほとんどの女生徒の方が私を睨むんですが。
……胃が痛いです。
この空気に耐えれなくなった私は保健室に逃げました。