九条麗羅
何事もなく学院に着いてしまいました。
何か起こると思ったのですが何も起きませんでした。
期待していたんだけどな~
校門をくぐり右手側にクラス分けの表が貼られていました。
時間が遅いのかあまり人はいないようだ
私の名前がないか確認・・・・・・
1組。
「あった」
「ありましたわ」
私と私の隣にいる女の子とシンクロしてしまいました。
となりを見ると縦巻きロールのいかにもお嬢様が立っていました。
縦巻きロールのお嬢様も私を見てにこやかに微笑みました。
うわ~スゴイ髪型。
これでテニスとかしていたら、ナニナニ夫人てあだ名になるだろうな~
ドラマやアニメでは見たことある髪型だけど実際に見るのは初めてです。
すごいお嬢様なんだろうな~
そんなことを考えているとお嬢様は右手に持っている扇子を優雅に口元に持ってきて
「どうやら同じクラスのようですわね、私、九条麗羅と申します」
「あ、一条未来といいます」
九条さんの眉が少しピクって上にあがり
「一条・・・・・・未来・・・・・・さん」
「そうですが」
私の目を見る九条さん。
なぜそんなに私を見るんですか、ちょっと怖いんですが。
「・・・・・・ごめんなさい、これも何かの縁ですわね、よければご一緒に教室に行きませんこと」
「はい」
よくわからないけどとりあえず九条さんと一緒に教室に向かうことにしました。