祖父は鬼で外道です
今日発売の「南斗十字星の拳」を買うため近場の書店に行きましたが、
全店品切れでした。
私は意気消沈で家に帰ると祖父が仁王立ちで玄関に立っていました。
超嫌な気がした私は
回れ右で緊急退避をしましたが、
「未来!!待っておったぞ」
しまった!見つかってしまいました。
いや、まだよ!
祖父との距離は50メートルぐらい。
聞こえなかったことにして逃げることができる。
そう、私はできる子なんだから。
私は駆け出す瞬間
「あら未来、おかえり」
私の前に母が立っていました。
「お母さん、ただいま、そしていってきます!」
私は逃げ出しました。
しかし母は回り込みました。
「どこ行くの、こんな時間に?」
「え~と買い忘れたものがあるから買いに」
私はまた逃げ出しました。
しかし母はまた回り込みました。
「お爺ちゃんが呼んでいるわよ」
「聞こえない……行ってくる」
私はまたまた逃げ出しました。
しかし今度は祖父が回り込みました。
「なんじゃ、さっきから未来を呼んでいたのに聞こえんかったのか?」
「……うん」
聞こえていましたが、聞こえていませんでした。
「よし未来、勝負じゃ!!」
やはりですか、そんなに喜平さんに負けたのが悔しかったんですか。
そしてその鬱憤を私で解消する気ですか。
祖父は鬼で外道です。
私は返事をすることもできずに祖父の部屋に連れて行かれました。
目で母に助けを求めると
母は手を合わせて口パクで
「(ご愁傷様)」
私が祖父から解放されるのはそれから2時間後でした。




