私に許嫁?
一条未来15歳、祖父と母とあと双子の馬鹿な弟がいてごく普通の4人家族でした。
でも弟は半年前に友達と遊びに行き2人共が行方不明になりました。
それ以来祖父は元気がありません。
なにせ祖父は弟に激愛し将来自分の道場を継がせる気だったので、その後継者がいなくなってしまったので祖父は急に老けだしました。
私は別に弟がいなくなったからって変わらない生活をしています。
弟は生きています!
確証はないけど、私たち双子はつながっています。
電波ですか?て言われるかもしれないんですが弟がどこかで元気に生きていることを私は知っています。
だから私は弟がいつ帰ってきてもいいように彼の部屋を今日も掃除をしています。
4月X日宝秀学院の入学式です。
宝秀学院、お金持ちの方々が通う名門校です。
一般家庭の私たちが宝秀学園に通うのは普通は無理なんだけど
学院長の宝秀信玄さんが祖父と親友であり、是非私に通って欲しいと言ってくださいました。
まあいいかと楽天的な私はここの学院に通わせていただくことになったのですが、
それは、宝秀さんと祖父の陰謀でした。
元気の無い祖父に宝秀さんは孫の謙信さんを私の許嫁として紹介するために私をこの学院に入学させたみたいです。
許嫁なんていらないです。
そんなことよりも漫画や小説みたいに好きな人ができて告白して恋人を作りたいです。
例えば食パンを加えて「遅刻遅刻」と言いながら学院に向かう時に曲がり角でイケメンの人とぶつかりそこから恋が始まったりとか。
先ほどの例はベタ過ぎますがでも許嫁がいたら私の恋が始まらないじゃないですか。
私は嫌です!
だからこんなふざけた話をぶっ潰します!
私の恋愛革命が今始まります!