瞬き
ふと、視線を感じて顔を上げる。
視線の先にあったのは電子レンジ。
アクリルの扉に、室内が映り込んでいる。
違和感。
なにかおかしい。
ーーー映り込んでいる白いプラケースの表面に、眼のようなものが、見える。
あのケース、眼に見えるような柄はなかったよな? 真っ白だもんな?
疑問符を浮かべつつ凝視していたら、映り込んでいる「眼」が、瞬きした。
な ん だ 、 い ま の は ?
瞬き? …瞬き!
驚いて硬直している間に、眼は、ぱち、ぱちぱち、と3回瞬きをした後にゆっくりと瞼を下ろし、そのまま消えてしまった。
硬直が解けたあと、恐る恐る白いプラケースを確認してみたが、そこには何も無かった。
とりあえず、10本短編(というのもおこがましい程の短さですが)書けたら、
次は連載で100本目指そうと思ってます。
感想などいただけると、とても嬉しいです。