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悠久の盟約 ~地獄モードを生き抜いた最強ハイエルフは、魂の輝きで仲間を集め『みんなで帰る』クランを築く~  作者: いさな


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第15話 お風呂タイム

「行ってらっしゃいませシオン様。どうかご無事で帰ってきてください」


「はい、絶対帰ってきます」


アンゼリカ様にハグで送りだされた僕は『翡翠の竜鱗』のみんなと迷宮都市ワータラに向かう。


「シオン♡、おはよう♡」


「おはようシオンくん♡」


「おはようシオン殿」


「おはよう皆」


皆と合流したら、早速馬車に乗る。


「って馬がいないやないか~い!」


リゼのツッコミに僕らはシーンと静まり帰る。そうなのだ。この馬車には馬が繋がっていない。


「まぁ見てて。ウッドゴーレム」


僕は水・土・光魔法の混合オリジナル魔法の木魔法で馬のゴーレムを作り出した。


「そしてレイス召喚!、おいでドルテ!」


更闇魔法で契約して名前も付けた馬のお化け『ドルテ』をゴーレムに憑依させたら完成だ。


「う、馬のゴーレム?!、ゴーレムは人型以外は操作できませんよ?!」


ユナちゃんはドルテを見て驚いている。確かに馬型とかの人型以外のゴーレムは実用化の例がない。


「そうだよ。だから自分で動いてもらうの」


ドルテは僕のマントのフードをハムハムしながら甘えてくれる。


「あぅぅ......」


ユナちゃんは頭がパンクしちゃったのか、ドルテを見ながらわたわたしている。


「じゃあ、みんな行こっか!」


「「「う、うん......」」」


ドルテを連結したらみんなで馬車に乗り込んで王都の西にある迷宮都市ワータラを目指して進む。


ドルテはゴーレムだから普通の馬よりも速度が出せる。エネルギーは僕の魔力だけど燃費がいいから問題ない。しかもドルテは賢いから御者も全然苦にならない。


「スピード出すと結構揺れるね」


これはよくない。快適な旅には快適な移動が必要だ。後で改造を工房にお願いしよう。お金はたくさんあるし。


予定よりかなり早めに宿場に着いた僕らはお昼ご飯にする。今日のメニューはヒルダさんに教わった照り焼きチキンだ。


僕が改造した魔導コンロは小型のやつでもかなり火力が出るから旅に重宝するのだ。まぁおっきくても空間収納に入るから問題ないけどね。


「おいしい~♡、ヒルダさんの味だ~♡」


「むむむ......シオンくんに料理をしてあげるはずが私がごちそうになってる......」


「シオン殿は料理上手だな」


「ワフ!」


「ピッ!」


皆ご飯の出来に満足してくれたみたいで僕も嬉しい。あまじょっぱくて香ばしい、ジューシーなチキンに仕上がったと思う。


「皆にコレ渡しておくね」


皆にはこの前作ったマジックシールドと体温調節の魔道具ブレスレットを渡して身に着けてもらう。


「これで大体の攻撃は防げるはずだから。危なくなったら使ってね」


「やった~♡、シオンからのプレゼント♡」


「すっごい魔力感じる......」


「シオン殿に守られてしまうとは......」


「エルの全力でも壊れない自信作だから!、みんなのこと守るよ!」


「「「!♡」」」


「も、もう♡、そ、そろそろ出発!♡」


「ぐへ♡、でへへ♡」


「シオン殿は我が守る......♡」


リゼとユナちゃんののエルフ耳の先っぽが真っ赤になってるし、イザベラさんの尻尾は元気にぶんぶん振られているけど、喜んでくれたってことでいいかな?


ドルテの馬車で午後も街道を進んでいくと、夕方ごろには野営をする広場に到着した。


夜ご飯も食べた僕らは、テントを取り出してもう就寝の準備だ。


「ぐへへ♡、結構小っちゃいテントだね♡、ふへ♡、密着♡......じゅるり♡」


「シオンくんと寝泊まり♡、ね、寝顔見ちゃって、げぇへへ♡」


「我は騎士......我は騎士......シオン殿と破廉恥な関係には......関係には......」


3人何やらボソボソ言ってるけど何だろう。


「みんな、中一緒に入ろ!」


「お邪魔しま......えぇぇぇぇぇぇ!!??」


「どうしたのリゼちゃん?、えぇぇぇぇぇ!?」


「な、なななななななな?!」


3人とも驚いてくれている。これはサプライズ大成功かな。テントの中には魔法で光るシャンデリアに天蓋付きの巨大ベッドが4つ。ソファにローテーブル。それに衝立の向こうにはバスタブがある。


「ナニコレ......?」


「テントだよ?」


「違うよ!、もっとこう......ねぇ2人とも!」


「「うんうん!」」


「嫌だった......?」


「「「嫌じゃない!」」」


「じゃあ、僕はエルと外で見張りするから、みんなはゆっくり寝ててよ」


「ストーップ!」


僕がテントの外に出て行こうとすると、リゼが僕の肩をがっしり掴んで止めてきた。ち、力強くない?


「こんないいベッドあるんだからちゃんとベッドで寝ようよ!、ね?、2人とも?」


「こ、このベッドシオンくんの匂いすゅ♡」


「シオン殿♡、シオン殿♡、貴殿は我がお守りする♡」


ユナちゃんとイザベラさんはベッドが気に入ったみたいで布団にくるまってくれている。


「で、でも見張りは......」


「ワフ!」


「エル1人で充分だって?」


「ワフ!」


「でも1人ぼっちだよ?」


「ピッ!」


ニジハがエルの頭の上に止まって、誇らしげにしている。


「ニジハもいてくれるの?」


「ピッ!」


「じゃあ、お願いできる......?」


「ワフ!」 「ピッ!」


2人に見張りをお願いしたら、僕らはお風呂タイムだ。魔法でお湯が出るバスタブにお湯を張って、みんな僕に1番風呂を譲ってくれた。


「シオン♡、湯加減はどう?♡」


「気持ちいよ」


「「「むほ♡」」」


衝立の向こうから話しかけられるのはちょっと恥ずかしいけど、体を洗って僕はパジャマでベッドに乗る。


「「「むひょほぉ♡」」」


「あ、あんまり見ないでよ......」


「「「ぶっひょぉ♡」」」


3人とも僕の薄着のパジャマ姿をじろじろ見て来る。完全リラックスモードを見せるのは初だから少し恥ずかしい。


「シオン♡、髪梳いてあげる♡」


「え、自分でするよ......」


「いいから♡」


リゼは僕の隣に座って魔法で髪を乾かしながら櫛で梳いてくれる。


「むぅ......先を越された......」


「我はこんなに魔法が使えないのを口惜しく思ったことはない......」


「げぇへへ♡、いい匂いがしますなぁ♡」


リゼは魔法で髪を乾かしながら僕の匂いを嗅いでくる。


「石鹸の匂いしかしないよ?」


「いいや!♡、シオンの匂いだぁ♡」


「く、臭い......?」


「いい匂い♡」


「ほんと......?」


男って臭い生き物だからちょっと不安だ。この世界ではスメハラは女性が男性にする物とは言えさすがにこんなに嗅がれたら不安になる。


「よし♡、綺麗になった♡、じゃあ、あたし入ってく......」


「「待った!!」」


リゼが早速お風呂に入ろうとするのをユナちゃんとイザベラさんが全力で止める。


「ここは公平にじゃんけんでしょう?」


「ちぇ......勢いで行けばイケると思ったのに......」


「「「じゃ~んけ~ん......」」」


「3人でも入れるくらいおっきいのにはしたけど......」


「「「それだ!」」


お風呂の順番決めのじゃんけんをキャンセルして、みんなは一斉に服を脱ぎだす。


「わわ!、見てない!、見てません!」


僕は布団を被って咄嗟にみんなの下着や裸を見ないようにする。見てないったら見てないもん。


「ふふ♡、シオンになら見られてもいのに♡」


「リゼちゃん......さすがにそれはセクハラだよ......」


「す、すまんなシオン殿......着替えはきちんと衝立の向こうでするから普通にしていてくれ」


イザベラさんの言葉を信用して僕は布団から出ると、衝立の向こうからみんながお風呂に入る音が聞こえてきた。


「あぁん♡、気持ちいよぉシオン♡」


「よ、良かったよ......」


な、なんでそんな色っぽい声が出るんだろうか?、ちょっと回復魔法を混ぜた湯船にしただけなんだけど......


みんなもゆったりした寝間着に着替えて僕の前に姿を現す。


「私本当は寝るとき裸で......」


「はい嘘~!、そんなところ見たことありません!」


ユナちゃんが服を脱ごうとするのをリゼが止めてくれる。


「イザベラさん、髪の毛乾かすよ」


「ありがとうシオン殿♡」


イザベラさんの銀髪を風と火の魔法で乾かしてあげながら、キューティクル回復もしてサラサラつやつやの髪にしてあげる。


「あたしも!♡」 「私も♡」


リゼとユナちゃんにもやってあげたらみんなでそれぞれベッドに入って次の日に備えて眠った。ちなみに両隣はユナちゃんとイザベラさんになった。

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