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悠久の盟約 ~地獄モードを生き抜いた最強ハイエルフは、魂の輝きで仲間を集め『みんなで帰る』クランを築く~  作者: いさな


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第12話 パーティ結成

「ねぇシオンくん!♡、シオンくんは何処から来たエルフ?♡」


入学式が終って今日は解散ってなった後、エルフのリゼさんとユナさんが話しかけてくれた。


「えっと......一応サガン公爵領です」


「「一応......」」


2人とも僕の雰囲気でなんとなく事情を察してくれたみたい。僕の村がフシン王国からの侵攻を受けて亡くなったこと、記憶がないこととかをサラっと話してあげた。隠すことでもないしね。思い話にはしたくなかった。


「ごめんね!、辛かったよね!、いっぱいあたしらのこと頼ってね!」


「うんうん!、何かあったら何でも言って!」


リゼさんが僕のことを思いっきり抱きしめてくれて背中をトントンしてくれる。


「ありがとうございます。でももう悲しくはないから大丈夫です」


「おっほ♡」


ちょっと迷ったけど、リゼさんのことを抱きしめ返すと、ちょっと力が強かったのか変な声をあげさせてしまった。


「シオン様♡、そろそろ馬車が来る時間ですわ♡、帰りましょう?♡」


「ま、待って!、2人ってまさか一緒に住んでるの?!」


学校では身分で区別しない決まりだから平民であろうリゼさんもアンゼリカ様にため口OKだ。


「そうですわ♡」


「「ぐぎぎぎ......」」


何故かリゼさんとユナさんは歯ぎしりしているけど、どうしたんだろうか。妙にアンゼリカ様への視線が鋭い。


「で、でもでもあたしらもシオンくんと仲良しだもんね?♡、おんなじエルフだもん♡」


「そ、そうそう♡、私なんて同じ魔法科だもんね♡、一緒に勉強がんばろ?♡」


2人とももう僕と仲良くしてくれるみたい。こんなに早くお友達ができて嬉しいな。


「よろしくお願いしますね、リゼさん、ユナさん!」


「むぅ!、『リゼさん』ヤダ!、リゼって呼んで♡、敬語もナシ!、同じ平民でしょ!♡」


「私は......『ユナちゃん』がいいな♡」


「わ、わかった......リゼ、ユナちゃん」


「「むふふ♡」」


リゼとユナちゃんと別れた後は公爵邸に戻って次の日からの学校に備える。初回は様子見で授業を受けてつまんなそうだったら自習かな。特待生には出席の義務はないからね。


「シオンくん♡、隣いい?♡」


「うん、どうぞ」


魔法科の授業はユナちゃんと一緒に受けた。でも正直つまんないから今度からはユナちゃんと一緒に自習する予定だ。ユナちゃんと一緒なら退屈な勉強でも頑張れそう。


僕は魔法科の必修授業だけじゃなくて、お試しで他科の授業も履修してみている。例えば剣を学ぶ実習授業とか、魔道具の授業とかね。


それで今は魔道具の授業。この授業は『付与魔法の習得』が目標だから、僕は最初から単位取得が決まっているボーナスステージだ。同じく付与魔法が使えるソニアさんと一緒に今度から自習する約束をするだけで、初回の授業は退屈だった。


「シオン様にはどの授業も退屈そうですわね」


「そうですね......まだ基本的なところが多いので、もう少し難しい内容になったら出席しようと思います」


アンゼリカ様とクリスティーン様と一緒に学食でご飯を食べて、僕は訓練場で剣の練習をする。


「シオン殿、剣の稽古であれば手合わせはいかがだろうか?」


「お、お願いします!」


後から訓練場に来たイザベラさんと剣のお稽古をさせてもらう。僕は剣の加護があるとはいえ、素人だからこういう綺麗な太刀筋に人は勉強になる。


「はぁ、はぁ......強いなシオン殿は......」


「イザベラさんこそ......ぜぇ......お強いです......ふぅ......」


木剣と木刀が壊れるまで戦って、2人で訓練場の床に座り込む。


魔法には身体強化っていう技があって魔力で体を強化するんだけど、僕はルアンさんの教えでそれは最小限にしている。理由は簡単。フィジカルで無理やり勝ててしまうから。


それに武器強化っていう身体強化の応用までしたら木刀でも斬れる。だから僕は純粋な剣技を鍛えるためにあえて手を抜いている。


純粋な剣技でいうとイザベラさんはすっごく強かった。何本も何本も取られて勉強になった。それでも最後まで戦えたのは加護の力だろう。


「はわ!、く、臭いだろうシオン殿!、すまんな!、こんな汗だらけの体で近づいて!」


僕に気を遣って急に体を離して頑張って汗をぬぐうイザベラさんに微笑ましさを感じる。


「お気になさらないでください。全然臭くないですから!......スンスン......」


「んほ♡」


この世界ではスメハラも女性が男性にする物だからね。でも僕からしたら正直......い、いい匂いだから気にしないで欲しい。


やたら尻尾がパタパタしてるけど、イザベラさんはどうしたのだろうか。


「シオン殿、け、敬語はやめてくれないか......?、その......そ、そう!、我らはともに剣で語り合う友だ!」


「そうだね!、一緒に頑張ろうイザベラさん!、いっぱい稽古しよう!」


「あぁ!」


イザベラさんと剣術の話に花を咲かせていたらあっという間に夕方になって僕は公爵邸に戻る。


「シオン♡、今日はお願いがあります♡」


「なに?、リゼ?」


「あたしらと一緒にパーティ組もう?♡」


「冒険者の?」


「そう!♡、あたしとユナとイザベラとシオンの4人♡、バランスもそれなりによくない?♡」


「我も......その......シオン殿と一緒がいい......」


たしかに前衛のイザベラさん、前衛後衛どっちもできる僕、後衛のリゼとユナちゃんならバランスはとれてるかも。


「わかった。じゃあ、一緒に冒険行こ!」


「やった~!♡」


リゼは僕の加入に大喜びしてくれて、他の2人に知らせに行った。


早速僕らは放課後に冒険者ギルドでパーティーの登録申請をするものの、ある問題にぶつかった。


「うへぇ......名前とか考えるの苦手......」


問題というのはパーティ名を考えなきゃいけないということ。リゼなんてスライムみたいにでろぉっとテーブルに寄り掛かっている。


「シオン何かいいのない~?」


「う~ん......」


僕は頭を悩ませて、イザベラさんとユナちゃん、リゼを見やる。


「『翡翠の竜鱗』......とか?、エルフっぽい緑とドラゴニュートの体のどこかにあるっていう竜鱗をかけてみたんだけど......」


「「「いい!」」」


「いいの隠し持ってるじゃないの♡、シオンってば♡」


「すっごくかっこいい♡」


「我の竜鱗がパーティ名になるなど恐れ多いが......それも一興か」


みんな納得してくれたみたいで、僕らは早速『翡翠の竜鱗』として活動を始めた。


この時はまだ『翡翠の竜鱗』が有名になるなんて思いもしないまま......

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