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下着モデル潜入捜査官レイラの事件簿  作者: 茜見零
事件簿No.10 盗まれたショーツ
113/188

第113話 大手下着メーカーの本社



 「キャー、綺麗!」


 「ねー、これ、手触りがすごい。なんだろう。ふわふわ感。こんなの初めて!」

 

 「えー、どれどれーっ!」


 

 下着モデルたちの歓声が響いている。


 宇宙で名高い女性物下着レディースアンダーウェアデザイナーのドン・ハルキサワ事務所所属のモデルたち。


 今日はドン・ハルキサワが契約提携している大手下着メーカーの一つ、クレオラント社の新開発素材の試着体験(モニタリング)のため、メーカー本社のスタジオにみなで来ていた。事務所のNo.2、副社長ルイーザに引率されてである。スタッフを入れて、総勢30名。


 スタジオの机の上には、あれこれの新開発素材が並べられている。興味津々に、目を輝かせるモデルたち。



 レイラも、いろいろ手に取ってみる。


 「へー、肌触りも見た目も、本当にみんな違うんだな」


 机に並べられた試供品(サンプル)の数々。ありとあらゆる種類がある。これが、素材に模様、アクセサリー、デザインの組み合わせで、また無数に変化をするんだ。


 レイラは下着モデルになる前から、もちろん下着(アンダーウェア)には注意を払っていたけど、素材の種類だ違いだなんて深く考えたことはなかった。


 クレオラント社の開発部の女性が、自信満々に、説明する。


 「当社製品は、下着(アンダーウェア)だけで5000種類以上の素材を使用しています。どれも開発部が時間と予算をかけて、一つ一つ丁寧に作り上げたものばかりです。今日は新開発のものを、しっかりと試していただきます」



 5000種類!



 モデルたちから、おおっ、と声が上がる。


 そんなにあるんだ。レイラもぽかん、となる。それじゃあ1日に一つ試しても、10年あっても全部体験できないんだ。いや、これ、製品の数じゃなくて素材の数だよね。素材の組み合わせとか考えたら、もう一体どんだけの数になるんだろう。


 クレオラント社だけでなく、大手メーカーは研究開発に凌ぎを削っている。レイラたち契約提携下着モデルの試着体験(モニタリング)のレポートも、研究開発の貴重な材料となるのだ。



 ◇



 「さあ、いろいろ手に取っていただけましたか? では、実際に試着していただきます。付け心地、着心地、履き心地、しっかりレポートしてくださいね」


 素材についての工学的技術的な説明を一通りした後、開発部の女性は言った。みんな着替えに入る。


 レイラも、ワクワクする。新素材を試す。いつもの撮影とは、また違った仕事だ。もちろん新素材の下着(アンダーウェア)での撮影もする。実際の見栄え、それも重要だ。


 フワフワした素材の下着(アンダーウェア)を選ぶ。これを試着してみよう。


 クレオラント社の試着撮影のためのスタジオ。郊外の本社の中にある。とても広かった。


 ドン・ハルキサワ事務所のスタジオは、星都のタワービルの中にあるので、やや、手狭だった。ここは開放感がすごい。


 「気持ちいいスタジオだな」


 広々とした空間で、レイラの心も和む。


 スタジオの広さだけではない。スタジオのガラス戸の向こうは、広く美しい庭園になっていた。噴水や、小川がある。いろいろな構図(アングル)で撮影できるよう、趣向が凝らされていた。


 キャッキャするモデルたち。


 試着タイムの始まりである。



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