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詩集  作者: 豊田直輝
4/4

その4

心を静かに呼吸を深く

どこまでも澄み切る水の音は

輝く風景の中に投影されていってしまう

水に映るは自分自身の鏡

これまでどんな人生を歩んできたか

誇れるようなものはあったか

頭と身体が空っぽになることで

全ての記憶が彼方へ消えていってしまいそう

このまま全ての流れに身を任せたら

何かを得る事は出来るのかな

ギターの音色が聞こえてくる

これはアコースティックギターか

森の中でこんな音色に出会うとは思いもよらぬ

散策はそろそろ終わりにして

家に帰ろうか

藤の花を探していて

見つかったから

コレクターの私としては

かなりの満足

かねてから花の収集をしている

人生で花を集める事は

私の人生の全てである

抹茶ラテに希望を見出す

かねてから抹茶アイスは好きだったけど

抹茶ラテは盲点だった

意識の片隅にもないものだったが

いざ手に取ってみると

ここまで美味しいものだとは思わなんだ

これから先は

抹茶ラテと共に人生を歩んでみる

そんな決意を新たにしたんだ

世界の仕組みを知ってみたい

世界とはどんな原理で動いているのか

それが分かるのなら生きていて楽しいかもしれない

あまりにも無知なるが故

世界というものをよく分かっていない

子供の頃は大人になりたくないなんて

思っていたんだけどさ

大人になったら

今度は世界の仕組みを知りたい欲望に駆られる

世間から身を引いてみる

あまりにも現実の世界に浸かり過ぎた

冷や汗が出るくらいに

浸かり過ぎたとは思う

もっと気楽にいこう

深く考えるのが最善とは限らない

考えれば考えるほど

泥沼にハマる場合だってある

今がその状況かもしれない

楽天的な人のふりをしよう

音の鎮まりに心を寄せる

この波飛沫は大自然の息吹であるが故に

人の小ささを感じさせてくれる

スケールの大きい大自然は

どんな未来を描いているのだろ

世界平和よりも大きい未来を描いているなら

是非とも心を共感したい

日が沈んでいく

この世界ともしばしばお別れなのかもしれない

優柔不断の選択は

限りない迷いの世界

どちらかを選択するのなら

どちらかを捨てていかなければならない

捨てる事にあまりにも

臆病であるが故に

何も選択出来ないジレンマに陥る

結局

何も進まないんだろう

そんな私は自らの魔境に進んでいく

曇り空

夏の期間であるからさ

気温の適度は丁度いい

墨の濃さも丁度いい

人の笑顔も丁度いい

これから先の起こる未来も

丁度いい

きっと世界はこれから明るくなっていく

そう思わないとさ

面白くないじゃん

そして歯車は再び動き出す

私と君の錆びついた運命は

今を起点として動き出すんだ

それは太古からの決まり事であり

この世界を循環させるための

数少ない法則であるかもしれない

この世界に蒼空が遥かに広がっているように

世界は感謝と希望で彩られている

そうだ

動いてみないとさ

何も始まらない事はもう分かっているんだよ

次の一歩を踏み締めないと

あの時に君が言ったあの言葉は

今でも胸に深く刻まれている

空虚であった心に深く刺さってしまった事は

人生の価値観を変える程であったと思う

人に影響されないと思っていたけれど

そんな事はないのに気付かされてしまったよ

私は人に影響を与えられない

そんな人生を送っていないから

仮にもし

人に影響を与えられる程のものであるなら

世界を変えられるほどの力を持つのなら

全てを変えてみたいとは思っている

曇りの空から怪しげな様子があると思いきや

雨がたちどころに降り注ぐ

この雨は私の心の反映だ

今の私は沈んでいる

それは色んな事が周りで起きたから

私は頼らないが故に

あちらこちらで頭をぶつけている

それが人間関係のヒビとなってしまっている

雨が私を慰めてくれるのなら

少しだけ外出をして

心に栄養という要素を授けてみたい

世間の出来事が雑に見える

あまりに苦しみばかりが強調されていて

人生は苦しかないのではと思ってしまう

そんな世界であるのなら

私はこりごりである

世の中は荒れている

それだけは間違いない

しかし

いつの時代も荒れていたではないか

今だけが荒れていると思うのは

少し気がせいているような気がする

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