表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集  作者: 豊田直輝
3/4

その3

風の音が比較的に穏やかになってきている

それが肌で感じられる肌に私は繊細なんだ

心地よい状態は精神を明るくする

そんな日々を追い求めるばかりで

世間からは大分、足がとおのいてしまった

自然の中に身を任す事が

私が自分自身というものを深く認識出来ると思うので

これから先も

社会の中で生きていくという事を

思い描く事は難しい事なんだ

普通の人が出来る事を私は出来ない

欠陥といえば欠陥なのかもしれない

世界の片隅でひっそりと生きる

それが私の楽しみであり

生きていく喜びとなっている

人との交際は意味をなさない

万人共通法則じゃないけど

私には私の生き方がある

だから邪魔をしないで欲しい

これから先も1人で生きていくんだろ

少しの寂しさはあるけれど

その寂しさを糧にしてさ

生きていく事を確立していきたい

世界が慌ただしくなっている

この情勢は

予言で言われている世界の破滅の前兆

どこに行っても逃げ場はなく

与えられるのは人類共通の死

それは一見、不幸に見えるかもしれないけど

有から無に回帰するだけであり

たいして騒ぐことでもない

元々、無であったのだから

今更 無になった所で

宇宙の運行なんて何も変わらないんだ

優雅な時間が奪われていく

それは生まれる前から決まっていた事で

私の人生は20代から転落することになっている

人生の台本がそうなっている

苦難の艱難辛苦を味わう必要がある

人生というのは舞台芸術

人の目には見えない個人の台本があって

その通りに人は生きていく

起こることは全てが必然であり

なんの疑問もない

そして私は台本の通りに死んでいき

また生まれ変わるのだろう

机の振動音が気になり出す

いつから繊細になったんだっけ

小さな出来事が

あまりにも気になり出して

収拾がつかなくなる

己の小ささが浮き彫りになる

気の小ささも感じている

人との調和が出来ない

それは社会では生きていけない証拠となる

息苦しい世の中と思っていたけど

よく考えてみたら

世の中に責任があるのではなく

私に責任があったんだよ

染み渡る人の思いやりが

孤独の私にもあるんだなと思える時がある

世界から思いやりをなくしてしまえば

あるのは自分勝手なわがままと虚無だけ

人は1人で生きていく事が出来ず

他者との交流が必要となる

その前提条件を崩してしまうからこそ

あらゆる問題の種をまいてしまうんだ

社会とは人との集まりであり

わがまま放題で生き抜くことは難しい

言葉の重みに負けてしまいそう

言葉とは諸刃の剣であり

人を活かす事もできらば

人を傷つける事も出来る

悪用はいくらでも出来る

その言葉溢れる世界にて

生きていくことは環境が大事である

私の言葉はどんな響きがするだろう

人を活かせる事が出来るのだろうか

そんな不安じみたもので

この世の中を渡っていく必要があるのか

雨の天気が物静かに物語っている

世界の始めと終わりには

雨が分岐点となっているのかもしれない

この世界も随分と長い事、続いてきた

終幕のタイミングとしては適切かもしれない

今日の雨を兆しとして

世界が終わりに向かっていくのなら

私はささやかな捧げ物を施して

世界と共に消えていきたいんだ

微かな願いが叶うのかもしれない

絶望の中に希望を見出す

それは本当に微かなものであり

泥の中に埋もれる砂金と言ってもいいかもしれない

世界には苦しい事がごまんとあり

悲しい事がごまんとある

そしてあらゆる不平不満に繋がるものがある

何のために生きているんだろうと思える時もある

でも

苦しい事や挫折を味わっても

己に負けない事

人に負けないのではなく

己に負けなければ

己に恥じない生き方が出来るのなら

それでいいんじゃないか

このまま平凡な人生でいいのかな

あまりにも普通過ぎるが故に

不安という思考が頭から拭えない

何の波風もない人生というのは

生きていてどんな意味があるのだろうか

振幅のない揺れの浅いブランコのようで

誰からも振り向いてもらえない

平凡な人と結婚し

平凡な子供を作り

平凡な老後を通して

平凡に死んでいく

過去の偉人の勉強でもしてみようかな

もう何もかもが嫌になる

そんな気分に浸っているのは

人生の前向きな姿勢から遠ざかっている

世の中には苦しい事がなんでこんなにも

たくさんあるんだろうね

あまりにも苦しい出来事が多すぎて

私は飽和状態になってしまうよ

扇風機の風にあたっていても

心はどこか虚しくて

大きな穴があいてしまったかのよう

何とかしないといけないとは思うけど

どうにもならない事もあるんだよ

暇で暇で仕方ない

そんな日々を送るなら

何のために生まれて来たの

暇を潰すために生まれて来たのか

人生は暇つぶしであるのか

時計の針が進む進行で

ただ無為に時間を垂れ流すのか

それは人との関わりを避けているのか

暇というのは

己の責任であり

暇を潰しているのも己の責任である

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ