その2
①
心音が聞こえてくる
静かな人通りのない大きな道で
私しかいないこの時間帯は
自分自身との対話がよく出来る
空の色が蒼黒いとは思うけど
それは夜であるからで
本来ならば蒼色であるとは思う
切ない気持ちはやがて消え
ゆったりとした時間に身を任せる事が出来るのは
この地元の環境のおかげかもしれない
どこからか野犬の遠吠えが聞こえる
名もない野犬だけれど
お互い生きているんだよね
②
水のせせらぎの音が聞こえる
世界との隔たりのあるこの別天地は
誰もが想像出来ない極楽境
人が待ち望んでいる最終地点に
この私は招かれた
どこまでも澄み渡る空気が気持ちいい
このまま自然に溶け込んでいきそうだ
生きている時にはたくさん辛い事もあったけど
あの辛い日々があったから
今の自分があるのならば
決して悪い人生ではなかったな
なんて思えてくるんだ
③
水のせせらぎが耳にいくらか残ってる
思い出の世界に浸ってしまうのは
前世からの因縁であると言われてた
なんて答えようかなんて想像していた
人との関わりを減らしていったのが数年前
今では1人でいる時間が多い
1人でいることは
意外にも色々な小さな発見がある事を学ぶ
こんな些細なことなんてものでさえ
生き方にプラスアルファを与える事がある
この世界はゴミだと言った人がいるけれど
まだ宝物に巡りあえていないんだろう
④
世界に希望があるとしたら
それはこの私
この汚濁に満ちた屈辱の道標を
全て破壊してみせる
世界の大掃除をするんだ
そこまで出来れば私の役目は終えると思える
これから先の未来は壁が立ちはだかるけど
私は逃げない
残りの人生を全てぶつけてみせる
修行をしよう
20年の修行
そこまでやるだけやって
何も出来ないのなら
そこまでの男であったと諦めるさ
⑤
雨の音は心に深く染み渡る
心音と雨音は似てるのかもしれないなんて
思っているのは私だけかな
折りたたみ傘が壊れた
大雨の中でのアクシデントは
たちまちに予期せぬ不具合となる
道ゆく人はせわしない
人生とは噛み締めて生きるものではないのか
あまりにも人の言葉が痛すぎて
私の中で葛藤を生み出してしまうんだ
世の中に不条理がなくなったら
世界は明るくなっていくのかななんて
⑥
崩壊の音がする
それは現実に聞こえるものではなく
心を澄まして心の世界で聞こえる音
現代はあらゆることの行き詰まりにて
崩壊は余儀なくされている
人と人との関係
国と国との関係
人と自然の関係
あらゆるものが軋み出している
その時代に生まれている私たちは
何をすべきなのかの課題も与えられている
崩壊する前にやるべき事がある
⑦
日差しを浴びる事で身体の充電をする
最近はあまりにも荒んだ事が多すぎて
精神的なダメージが多い
私はこの先も前向きに進みたいんで
いつまでも暗い街道を歩く訳にはいかない
人生暗かったら
どこに楽しみを見出す事が出来るのか
未来も描けないような人生に楽しみはあるのか
私は未来を描いているから
ここで立ち止まる訳にはいかないんだよ
⑧
世間の噂は暗い話ばかりで嫌になる
もっと明るい話題はないものなのかと
勝手に思うのは私の妄想なのか
友人の話を聞いていても
夢や理想を語るような話は一才ない
そういう私も夢はないけどね
世界が明るくなるようなものになるには
希望というものが必要であり
世界も私も希望を持っていないということが
唯一の共通点であり
それはとても悲しい事なんだ
⑨
精神の崩壊していくのはどんな時なのか
私の場合で言うと
絶望感に浸っている時だと思う
お先が真っ暗で希望なんて見えやしない時
絶望と未来を描くのはあまり合致しない
両極端にあるもの同士だからだ
人の絶望を見て喜ぶ人がいる
不幸の奈落に真っ逆さまに落ちるのが楽しいのか
私はあらゆる絶望を経験しているだけに
人の不幸は見たくはないんだ
⑩
世間体を気にしても
それはあくまで周りの評価でありまして
自分の自己評価とは関係がない
学校とは周りから評価を受けるのが主な気がする
そんな息苦しさは
もう味わいたくない
苦しみたくない
そんな心から滲み出るような思いが
社会人になっても引き立っているのだろう
人生とは何なのか
何の為に人は生きる必要があるのか
生きる意味を教えてもらわないと
生きるエネルギーが湧いてこないじゃないか
⑪
人との会話がどこか心和む感じがする
対立とか喧嘩ではなくて
何気ない話題の話がとても楽しい
趣味が合うなら尚更だ
これからもずっと平和な時代が続くなら
人類は前向きになれると思うけど
どうだろう
世界の戦争がなくなる日
その日がいつか訪れるとするのなら
私が生きている時代であって欲しい
細やかな願望かもしれないけど
世界中の人が手を取り合う瞬間は
何にも勝る幸福であると思うんだ
⑫
絶望の彼方に希望を見出す
昨日の嫌な事は今日の幸運の前触れ
世の中で構成されている陰と陽は
誰にも崩す事のできない不滅の法則
これから先も世界は続いていくのだろう
私がいなくなって
誰の記憶からも残らなくなったとしても
何の問題もなく世界は続いていく
その事実だけが
私に希望を与えてくれるんだ
いつかはきっと
戦争という負の歴史もなくなっていくんだろ