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詩集  作者: 豊田直輝
2/4

その2

心音が聞こえてくる

静かな人通りのない大きな道で

私しかいないこの時間帯は

自分自身との対話がよく出来る

空の色が蒼黒いとは思うけど

それは夜であるからで

本来ならば蒼色であるとは思う

切ない気持ちはやがて消え

ゆったりとした時間に身を任せる事が出来るのは

この地元の環境のおかげかもしれない

どこからか野犬の遠吠えが聞こえる

名もない野犬だけれど

お互い生きているんだよね

水のせせらぎの音が聞こえる

世界との隔たりのあるこの別天地は

誰もが想像出来ない極楽境

人が待ち望んでいる最終地点に

この私は招かれた

どこまでも澄み渡る空気が気持ちいい

このまま自然に溶け込んでいきそうだ

生きている時にはたくさん辛い事もあったけど

あの辛い日々があったから

今の自分があるのならば

決して悪い人生ではなかったな

なんて思えてくるんだ

水のせせらぎが耳にいくらか残ってる

思い出の世界に浸ってしまうのは

前世からの因縁であると言われてた

なんて答えようかなんて想像していた

人との関わりを減らしていったのが数年前

今では1人でいる時間が多い

1人でいることは

意外にも色々な小さな発見がある事を学ぶ

こんな些細なことなんてものでさえ

生き方にプラスアルファを与える事がある

この世界はゴミだと言った人がいるけれど

まだ宝物に巡りあえていないんだろう

世界に希望があるとしたら

それはこの私

この汚濁に満ちた屈辱の道標を

全て破壊してみせる

世界の大掃除をするんだ

そこまで出来れば私の役目は終えると思える

これから先の未来は壁が立ちはだかるけど

私は逃げない

残りの人生を全てぶつけてみせる

修行をしよう

20年の修行

そこまでやるだけやって

何も出来ないのなら

そこまでの男であったと諦めるさ

雨の音は心に深く染み渡る

心音と雨音は似てるのかもしれないなんて

思っているのは私だけかな

折りたたみ傘が壊れた

大雨の中でのアクシデントは

たちまちに予期せぬ不具合となる

道ゆく人はせわしない

人生とは噛み締めて生きるものではないのか

あまりにも人の言葉が痛すぎて

私の中で葛藤を生み出してしまうんだ

世の中に不条理がなくなったら

世界は明るくなっていくのかななんて

崩壊の音がする

それは現実に聞こえるものではなく

心を澄まして心の世界で聞こえる音

現代はあらゆることの行き詰まりにて

崩壊は余儀なくされている

人と人との関係

国と国との関係

人と自然の関係

あらゆるものが軋み出している

その時代に生まれている私たちは

何をすべきなのかの課題も与えられている

崩壊する前にやるべき事がある

日差しを浴びる事で身体の充電をする

最近はあまりにも荒んだ事が多すぎて

精神的なダメージが多い

私はこの先も前向きに進みたいんで

いつまでも暗い街道を歩く訳にはいかない

人生暗かったら

どこに楽しみを見出す事が出来るのか

未来も描けないような人生に楽しみはあるのか

私は未来を描いているから

ここで立ち止まる訳にはいかないんだよ

世間の噂は暗い話ばかりで嫌になる

もっと明るい話題はないものなのかと

勝手に思うのは私の妄想なのか

友人の話を聞いていても

夢や理想を語るような話は一才ない

そういう私も夢はないけどね

世界が明るくなるようなものになるには

希望というものが必要であり

世界も私も希望を持っていないということが

唯一の共通点であり

それはとても悲しい事なんだ

精神の崩壊していくのはどんな時なのか

私の場合で言うと

絶望感に浸っている時だと思う

お先が真っ暗で希望なんて見えやしない時

絶望と未来を描くのはあまり合致しない

両極端にあるもの同士だからだ

人の絶望を見て喜ぶ人がいる

不幸の奈落に真っ逆さまに落ちるのが楽しいのか

私はあらゆる絶望を経験しているだけに

人の不幸は見たくはないんだ

世間体を気にしても

それはあくまで周りの評価でありまして

自分の自己評価とは関係がない

学校とは周りから評価を受けるのが主な気がする

そんな息苦しさは

もう味わいたくない

苦しみたくない

そんな心から滲み出るような思いが

社会人になっても引き立っているのだろう

人生とは何なのか

何の為に人は生きる必要があるのか

生きる意味を教えてもらわないと

生きるエネルギーが湧いてこないじゃないか

人との会話がどこか心和む感じがする

対立とか喧嘩ではなくて

何気ない話題の話がとても楽しい

趣味が合うなら尚更だ

これからもずっと平和な時代が続くなら

人類は前向きになれると思うけど

どうだろう

世界の戦争がなくなる日

その日がいつか訪れるとするのなら

私が生きている時代であって欲しい

細やかな願望かもしれないけど

世界中の人が手を取り合う瞬間は

何にも勝る幸福であると思うんだ

絶望の彼方に希望を見出す

昨日の嫌な事は今日の幸運の前触れ

世の中で構成されている陰と陽は

誰にも崩す事のできない不滅の法則

これから先も世界は続いていくのだろう

私がいなくなって

誰の記憶からも残らなくなったとしても

何の問題もなく世界は続いていく

その事実だけが

私に希望を与えてくれるんだ

いつかはきっと

戦争という負の歴史もなくなっていくんだろ

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