物語
世界は崩壊した。
物語はこうなったとき、世界を元に戻すために主人公が奮闘するさまを見せるか、それともそのままおしまいとするか。
どちらもあり得るし、また別のこともあり得る。
世界が崩壊した後全てが起こりえた。
そしてその物語一つ一つでの行動を主人公はおこなわなければならない。
世界を救う主人公こそがこの物語の主人公であるが、別の物語では主人公は世界をこのままにする選択をしている者もいるし、支配しようとしている者もいる。
物語は無限に書くことができる。
物語を無限に書くこともできる。
無限の物語を終わらせることもできる。
無限に物語を終わらせることもできる。
無限の物語により、主人公たちは何者にでもなれたのだ。
しかしとある事態が起きてしまった。
別々の物語の主人公たちが出会ってしまったのである。
そして主人公たちの目的はまったく違うのだ。
それにより物語どうしで争いあうことに。
この物語の主人公もまた例外ではない。
ただこの物語の主人公はそれを理解していた。
だからこそ、なにかしてやろうという意思があった。
無限の物語の全てを元に戻そうと思った。
「無理に決まってるじゃないか」
誰かがそう言った。
主人公には聞こえなかった。
主人公は元の世界に戻せるのだろうか?
なんていう疑問をもつ暇があるのなら、さっさと行動にうつすのみだ。
ただそれだけでいい。
主人公は旅に出た。
なんか短くてすみません。