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アイデア  作者: ドラゴン・オネ
Story Of Real
1/2

プロローグ

世界というのはちっぽけなんですよ。

無限の紙があって、なんらかの文字列が書かれている。

だがその文字列が無限の文字で構成されているかはわからない。

無限の紙があっても有限の存在である私たちは、その紙を完全に使い切ることはできない。

使い切る必要などないのだけど。

我々は有限である以上、その紙が加算無限であろうと非加算無限であろうと使い切ることなどできない。

では逆に、「無限」の存在ならば使い切ることができるのではなにだろうか?

私の友人はよくこんなわけのわからない話をする。

でも私はそういったことを言うからこそ私の友人なのだろうと思う。

今(正確には今ではない)世界の崩壊が終焉が始まっている。

突然起こり、理由は不明、どのように崩壊しているのかも不明、でもわかる。

人類は今までいろいろな危機に陥ってきた。

核戦争、宇宙人との争い、謎の超能力者たちの反乱、上げって言ったらきりがない。

でもそのようなあらゆる危機を乗り越えたのもまた事実。

でも今回は違った、無駄、無意味、無価値、人類のあらゆる試みがこのような結果で終わる。

ああ今度こそ本当に全てが終わるんだな。

私はそう思った。

まさか99825300114456086082歳程度のかなり短い年齢で死んでしまうとは、もっと人生でやりたいことがあったのに。

悔やんでも意味などないので、友人と最後のわけのわからない話をする。

私はこんなときでもお話をしてくれる友人が大好きだ。

結局崩壊とはなんなのかはわからないかったけど、友人の話に答えがあるような気がする。

もちろんさっきの話ではない。

また別の話だ。

べきべきと音がする、空間が割れる。

時空構造が破壊され、過去から現在そして未来への時間軸が粉砕される。

まず第一に私の過去そして今そして未来の行動、私という存在そのものが抹消される。

もちろん友人との話もあった事実もなくなってしまっている。

私は嫌だと子供のように駄々をこねるけどまあ無意味なことだ。

崩壊とは嫌なことだと私は思った。

思っていた(思っていなかった)

物理的だけではなく時空構造までも影響を与えるとは。

別に私の体をズタズタ引き裂かれようともまだ許せるが友人とのかかわりに干渉されることは我慢できなかった。

崩壊という個人あるいは現象あるいはその他に恨みをだきながら私の意思は消え失せた。

理不尽で意味がわからない。

だが、これはプロローグであることを忘れてはならない。

第一話すらも始まっていないのに終わることは許されない。

我々の物語が始まる。

世界というのは弱っちいものなんですよ。

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