Twitterの使えない終末
「そこの旅のお方、お助け下さい。我々はここツイッタランドの辺境でAI生成した美少女をUPしてフォロワーを増やし生活している村人ですが、ここしばらくの天変地異に困り果てております。これは魔王イーロン・ナントカが毎月の生贄志願者が少ないので怒り狂い、太陽を隠し、嵐を起こしているのです」
「難儀なことだな」
「我々はこの暗闇のためにわずかな範囲しか見渡すことが出来ず、嵐のために人々のつぶやきすら聞き取れません。いくら精魂込めて育てたAI生成美少女をUPしてもフォロワーどころか、いいねも貰えません。それどころかこのままでは高価購入した機材を言い値で売る事になってしまています」
「それは捨て置けん、よしっ、この8つのショットグラスすべてにドン・フリオの高級テキーラを満たすのだ。飲み干した魔王が酔いつぶれたところをチェーンソーの一振りで……」
「おおっ、勇者様ありがとうございます。しかしストゼロや大五郎の焼酎ではダメでしょうか、近所に売ってないんですよテキーラ」
「……言ってみただけで俺もドン・フリオ飲んだ事ないし、大五郎でいいや。あとAI生成美少女は俺の嫁に貰っていくからな」
と言うヒロイックファンタジー。