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登場人物の紹介 その2

 最終話の後書きに載せる予定だったモノの続きで、今回は「大物編」です。

前回の「探索者編」とは異なり、本編に載せなかった(脳内)設定や注釈し忘れたモノ、さらに作品の根幹に関わるネタバレも含まれています。なので「補足」としてお読み下さい。

(こうやって回想しながら文字にすると、頻繁に呟いていた『何か入れ忘れている気がする』のが気のせいじゃなかったと安心出来た)



*2023/1/31 「椿」の説明の箇所を修正しました(重複)

*2023/4/12 「アリス」の説明に追求を行いました

 登場人物の紹介(215話の完結時点)



 〇探索者以外


【椿】

 …この物語のもう一人の主人公で、こちらの世界の「贄」となった双子の姉妹の妹。

 本編は彼女が決めたストーリーで進む。


 小柄で黒髪、お姉ちゃんが大好きなどこにでもいる普通の十二歳の少女。

 二百年ほど前に人類の母星となる地球の最も広大な大陸の極東に位置する大きな「島」の大海原に面した家で家族と共に幸せに暮らしていたが、突如現れたレベッカ達(政府)から「消失現象」の解明に協力して欲しいという「名目」で姉と共に連れ出されたのが事の始まり。

 その後、世界を渡るのに正しい手順を踏()なかった影響で姉共々「不老不死の呪い」にかかってしまい、二百年もの間、苦悩の日々を送る事となる。


 今回の騒動の発端は四賢者の思惑により引き起こされた。その思惑に利用され、一人取り残された椿。

 親や姉との別れ。そしてその後に思わぬ相手から()()()()()()()()と、一時期は誰も信じられずに殻にこもってしまうが後に唯一の味方となるレベッカの献身的な協力、そして持ち前の「お姉ちゃん子」な性格、さらに同じく「贄」であるアリスへの反発心とそれらの要因が、他人に運命を操られる不条理や苦しみや悲しみを乗り越える原動力となり、僅かな期間で準備を整え、姉と別れる原因となった特定の者達への復讐を果たす。

 そしてこの忌まわしい騒動に自らの手で決着を付けようと二百年もの間、紆余曲折を経ながらも最終的にはアリスと和解、姉や両親と念願の再会を果たした。



【桜】

 …こちらの世界の「贄」となった姉妹の姉で自己犠牲の精神の塊のような少女。

 背格好は妹と似ているが髪型と表情が異なる。

 椿との旅の終盤に四賢者となる者達の思惑によりレベッカから「与えられた真実」を教えられた際、世界よりも、自分が巻き込んでしまった親や妹を悲しませたく無いとの思いを優先、二人で行う行為を一人でやろうと決断し妹に内緒で準備を始める。

 そして旅立ちの寸前、皆に不意を突く形で決行する。

 だがそれは四賢者の手の内で、彼らの思惑通りの展開となり結果は失敗。以後妹同様に苦悩の日々を送るはめとなる。

 ただ事情を知ったアリス(本体)の()()()()()()()もあり、自責の念に押しつぶされる事なくメンタルを維持し続け、椿が後から追い掛けてきてくれるのを信じて待ち続けることになる。

(何故エマ達では無く椿が来ると「嘘」をついていたかというと、アリスからしてみれば「その方が桜が『報われる』し色々と都合が良い」と考えたから)


 帰還後、椿()の態度に違和感を感じ不在時の出来事を聞くのを止め、両親や椿との生活をありのままに受け入れることにした。



【レベッカ】

 …政府コンダクターとして桜一家を訪れてから親子の再会を果たすまで、桜姉妹の担当として常に傍で見守り続けた二十代後半の地味系で真面目な性格の、平均的な体型の女性。

 当時の彼女はあくまでもコンダクターであり、実験の「詳細」は聞かされた範囲の知識しか持ち合わせていなかった。

 さらに「幼い子供だけで実験を行わせる」といった政府の方針に疑問を感じていたが、末端の一職員でしかないレベッカの立場では実験の「真の目的」に気付ける訳もなく、実験最終段階で四賢者の思惑に知らずの内に加担する事となる。

 姉妹にとっては親と離れて以降、傍にいた「人」はレベッカだけであり、人類との唯一の接点として親身に接していたことから姉妹から信用されていた為に、逆にその立場を四賢者に利用されてしまう。

 他人を疑うような性格ではなく普通の価値観の持ち主のレベッカでは、残念ながら統制された情報だけでは真実に辿り着ける可能性はゼロに等しい。

 結果的に(桜の意思を尊重しようと)規則違反と知りながらも「与えられた情報」を桜に助言として伝えてしまい、悲惨な結果を招いてしまった。


 ただ桜が渡った後に真実を知り椿に事実を話して真摯に謝罪。自分が取り返しのつかない事をしてしまった罪悪感と失った信用、そして一人残された椿の笑顔を取り戻す為、罪を償い終える(桜を取り戻す)まで椿への協力を約束し四賢者(政府)との決別を決意する。

 椿からしてみればレベッカは政府の職員。当初は皆と同列の憎しみの対象であった。

 打ち明けられた椿も、恨み積もりの対象ではあるが、騙されたという点では自分達と同じく被害者だと同情し、謝罪を受け入れた。


 その後、椿が一通りの「見せしめ」を終えた頃、レベッカはさらに姉妹の望みを叶えるため、アリスの「仲介」で研究所の設立と共に行動し易い環境作りを、四賢者となる者達を利用して推し進めていく。

 その際、自らの決意の証としてアリスの世界の技術を使い、(元の身体に戻せないのを知った上で)自らの身体を分子レベルまで分解してからメンテナンスに適した「液状化」の状態で生き永らえる道を取る。

 さらにその細胞の一部を使った広域ネットワークシステム(探索艦AI)で椿と探索者を見守ることにした。


 そして最終局面でレベッカの中にあった「拘り」や「蟠り」も無くなると、真の意味での贖罪を終えたと実感。二人に別れを告げ自らの意思でこの世を去って行った。





【アリスとアリスの姉】


 …もう一つの世界の「贄」であり「人工的」に生み出された十四歳の小柄な金髪少女達。

 姉妹揃って頭の回転が速く決断力もある天才型。

 ただ経験が左右する「推察力」が(元いた世界の体質のせいで身に付いておらず)足りない状態でこちらに渡ったが為に、アリスは騒動終盤で苦労する羽目になる。

 また彼女ら姉妹はあちらの世界の住人とは感性が異なり、我々人類と似通った感情や性格を有している。

 ただその感情や性格が目的遂行の障害になると思っている(所謂感情移入したら非常時に判断が鈍る)ので、徹底して表に出ないように制御を心掛けている。

 それらの理由から、場面によっては非情な言動が多々見られるが、だからといって薄情という訳ではない。

「贄」である彼女らも例外ではなく「自己犠牲」や「友愛」の精神を持ち合わせており、特にアリスはその精神に従い、(全て計算の上で)目的遂行に支障が生じない範囲で裏から数多くの者達を(見返り等は一切期待せずに)救っている。


 こちらの世界に渡った直後、後に四賢者となる者からことの成り行きを聞いてからは「もう失敗は許されない状況」を悟り、協力者となる四賢者を始め、レベッカや贄である椿や桜でさえも「自分の計画」の一環として組込み、あたかも「それが運命であった」かと気付かれないように思うがままに裏から操っていたが、最終局面でローナと自身の姉により歯車が狂わされ、大半の計画が「望んだ結末」とは異なる結果を迎えることとなる。



 世界を渡る際に分身体が消失してしまった姉だが、その後も「本体」とはリンクが切れておらず「力」も送られて続いていたことから、適合する身体(受け皿)の準備が幾度となく進められ、最終的にリンランの完成に至った。

 だが姉は妹の心配を他所に用意した適合体(リンラン)では無く、オリジナルにより近いDNAを持つエリスで顕現する。

(この時の姉の選択と言から、復活は姉の「意思次第」だったとアリスの見立て通りと証明された)


 二人の性格だが、妹は所謂ツンデレのM体質な同性好き。

 姉は出番少なく不明だが、少なからず自分達の境遇に不満を抱いている様子が伺える。

 あと二人が元の世界の進んだ科学の知識や情報を行使出来ていたのは「本体」が元の世界におり、リンクを利用してやり取りしていたから。


 姉復活後はサラの不屈の精神を見習い、あちらの世界で人類の意識改革へと乗り出した。






【サラ】


 …宇宙に散らばる人類を纏めている政府の新たな代表の座に着いた、黒髪の所謂「西洋風」の高身長でないすばでぃーの絶世の美女。元Bエリアマスターで年齢は三十三歳。


 四賢者が待ち望んだ変革者。

 彼女が行動を起こすキッカケとなったのはアリスとの出会い。

 全世界に満遍なく広められた「情報収集システム」だが「贄」の条件を満たした者を発見するのが()()()()()だが、それ以外にも()()()()()()()があった。

 それはアリスが四賢者となった者達に出した条件に合致した()


 サラの使命。

 当初は四賢者の思惑に賛同し、世の仕組みの変革を完遂させる。

 だが四賢者の思惑にアリスが独自に手を加えた。

 直接の接触が禁じられている四賢者の代わりにアリスが自分の正体を明かした上で接触。過去に何が起きたか、これから何をすべきか、(四賢者の思惑)を説くのだがそこにもう一つ、アリスから「ある人物達」の「過去と現在」が伝えられると、(アリスの思惑通り)己が何をすべきかに気付いた。

 その後は己の心情に従い「過去」にケリを付ける為、アリスや「長」の影ながらのバックアップを得ながら目的に向け邁進していくこととなる。


 本来は温和でおっちょこちょいで物静かな性格をしているが、目的達成まで気を抜くまいと心掛けている為か、心を許しているアリスにさえ隙は見せない。

 ただ心を読む能力が高いローナ姉妹は大の苦手。

 さらに遠慮の無いエマにも見抜かれており、徐々にボロが出始めてきた。


 目的が達せられた後に、相思相愛な? 天探女と以前に交わした約束を守る為に結婚をし、双子の親となる。



【天探女】

 …ミアノア(二人の子)の親で、生物分野至高の科学者。年齢不詳の元Cエリアマスターの女性。

 容姿は所謂「大和撫子風」の雰囲気漂う長い黒髪を後頭部で纏めた超美人。

 一点を除き身長と体型、そして類稀なる美貌を兼ね備えている点はサラとほぼ同じだが、性格に難があり過ぎるために人付き合いがとても苦手。

 学者としては現役を退いて二十年以上経つが、こちらの世界で彼女の能力を超える者は未だに存在しない。


 元情報部員で若かりし頃に任務のため、椿の研究所に科学者として潜入。

 そこで「レベッカ(ある人物)」の過去(生き様)に偶然触れてしまい「共感」した事により精神面が徐々に苛まれ、以降の人生が大きく狂い始める。

 ただ精神の破綻寸前に成功した研究の成果が、後に自らと人類を救う切っ掛けとなり辛くも救われる。


「消失現象」が収まった後は探索部からも逃亡(身を引き)、政府代表となったサラを追い掛け念願の結婚を果たす。

 その直後「レベッカ(ある人物)」の死去の報を聞いてかなり落ち込むが、サラの()()()()()()()()のお蔭で復活、そのままの勢いで彼女らの子となる双子を()()()()()宿し、四児の母となる。

 その後は精神面で見違える程の成長を遂げ、子育て&情報部長官として、サラと共に忙しくも充実した日々を送った。



【ハンク】

 …元Dエリアマスターで四十代前半の男性。

 高身長で色黒。鍛え抜かれたマッチョな体型の持ち主。性格も真面目で面倒見の良い理想的な上司。

 サラや天探女とは幹部候補生時代からの知り合いで特にサラとは馬が合い、家族ぐるみの付き合いをしていた。

 彼はサラ達とは違い生粋の探索部部員で、サラや天探女やローナ姉妹の素性や過去といった「裏」の事情は全くと言ってよい程知らない。

 ただ「察し」は良く、先を見通す力もある為、サラもそれとなく事情や忠告を与えて協力を仰いでいる。


 家族はかなり前に不慮の事故で亡くなった妻と探索者となった、性格以外は母親似の双子の姉妹()

「消失現象」にケリがついた後は探索部を辞め某女性と再婚した。



【アトラス】

 …探索部創設時からゼロエリアのマスターとして部を引っ張ってきた初老の男性。

 常に冷静沈着温和で滅多な事では怒らない性格の持ち主で部下からは絶対的な信用を得ている。

 彼もハンク同様「裏」の事情にはあまり詳しくなかったが、サラやローナは「探索者の最高権力者であるアトラスを無視して事を進める事は無理だし得策ではない」と判断し、ある程度の情報を流していた。

 ただ情報を与え対策を立てるということは、その情報が(椿サイドに)漏洩しさらなる対策を立てられてしまうリスクも考慮しなくてはならず、どうしても限定的な言い回しとなっていた。

 その欠点を(想定外であった)アリスに利用され、後々痛い思いをする(グーパンチをくらう)羽目となる。

 彼には人には話し難い特殊な趣味がある。







【四賢者と各部門の長】


 …今回の騒動を企てた黒幕。


 二百年前に「消失現象」を研究していた部署の責任者でレベッカの元上司。

 当時「消失現象」の発生を機に、危機感のない旧態依然とした政府を根本的に変えようと、自らは手を下さず、幼い姉妹とあちらの世界からやって来る者を利用する計画を立てた。

 目的の為ならば手段を厭わないといった冷酷さを持ち合わせており、アリスの世界から齎された「情報」の一部を隠蔽し、自分達の都合の良いように「変えて」皆を操っていた。


 そして彼らは目的の為ならば自らの肉体に拘る様子も見られない。

 それはアリスとの「制約」を守る為、アリスの世界の技術を使い自らの脳を機械と融合(レベッカはあくまでも生命体として生永えたが、こちらは完全に機械化)するといった行動からも読み取れる。

(勿論それも目的があっての事。表向きは「消失現象」への強権(特殊四部門と情報の統括)を持たせた「AI」に偽装し生きる道を選び、世界の現状維持に努めながら「裏」から世界の監視を続けるため)


 それとは別に「拘り」の部分のみを脳に刷り込んだ、自らの細胞で作ったバイオロイド(分身体)をそれぞれ用意し「消失現象」に関わる四部門の「長」として、それぞれの流儀で最善と思われる行動を取ることで、椿やアリス、そしてサラや若い探索者をバックアップし「消失現象」を終結に手を貸してゆく。


 その「拘り」とは、中立であろうとすればするほど邪魔になる、彼らの人としての良心を指している。

 なので分離後の彼等はそれぞれの「拘り」に則った行動をして行く事となる。

 その一環としてか、彼らはアリスからの(椿一家が再会を果たせるように取り計らったり、誰も手が出せないアリスエリア(棲家)を用意する)提案を受け入れ、椿一家に配慮した行動も取っている。


 消失現象後にそれぞれの「拘り」にケリがつくと分身体とのリンクを切り、アリスの「制約」を受け入れた時に四人の間で交わした「誓い」に従い、順次この世を去っていった。


 余談だがアリスがこちらの世界に現れ、運ばれた際の並び順だが先頭を歩いていたのは情報部の長となった女性。続いて整合部の男性がアリスをお姫様抱っこで続き、最後に調査部と探索部の長となった女性が椿を連れて行く。

(この並び順がそれぞれの性格や役割、そして「拘り」を最もよく表している)


*真実を告げられる・・当時の椿はまだ12歳。なので「告げる」というよりは「説得」に近いです。因みにアリスとレベッカではない。


次回は設定や「うんちく」となります。

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