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☆11/17発売☆おてんば末っ子令嬢、実は前世若頭だった!? 〜皆で領地を守ります!〜  作者: 撫羽
第3章 領地の防御

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86ー捕縛に出発

 母の指令通り、メイドのみんなには悪いんだけど先に俺の戦闘服を作った。咲と隆の分もだ。

 黒を基調に、ちょっとだけゴスロリを取り入れたんだ。咲の趣味なんだけどな。

 俺は黒の膝丈のワンピースの中に同色のレギンスパンツを重ねる。スカートは3段のフリルになっている。手持ちの、ヒールの低いロングブーツを合わせたら完璧じゃん? 前の真ん中にはリボンが3つ。胸元には白いレースのフリル付きだ。甘過ぎず辛過ぎずなんだそうだ。

 どこやらに出てくる女魔王の衣装を参考にしたらしい。これも咲の趣味だ。あいつ、アニメとか漫画とか好きだったからな。

 その咲は俺と色違いで、黒に近いダークグレーで作った。お揃いの黒でもいいのにさ。

 隆は俺達の男性用って感じで、隆もダークグレーだ。上着は膝丈で長めになっている。さすがにリボンは無しだ。その代わりにミリタリージャケットっぽいポッケが前に縫い付けてある。前世の隆の趣味だったサバゲーを取り入れたのか?

 全部、セリスアラーネアの糸から織った生地で作ってあるから適度に伸縮性があって動きを邪魔しない。もちろん、防御力だってあるし、四属性の耐性付きだ。

 領主隊の隊服を作る予定の生地の、色違いだ。


「お嬢さまぁ! 最高ですぅ!」

「ふふふ。咲、似合っているわ」


 早速、咲が試着している。おっと、隆もいつの間にか試着してるよ。こうして見ると、隆カッコいいじゃん。細マッチョでスタイル良いもんな。まだ16歳なのに。お前身長何センチだよ。羨ましいぞ。


「お嬢、いいッスね。これ!」

「そうでしょう?」

「これ、剣帯も新しいの欲しくなるッスね」

「剣帯かぁ……考えてなかったわ」

「お嬢も剣帯あるッスよ」

「そうね、あったわね」


 隆は1番使い手の多い、ロングソードだ。咲はショートソードと鞭も使う。

 だが、この姉弟は身体のどこかに暗器を隠し持っている。絶対にだ。それは、前世から変わらない。

 俺はまだ身体が小さいから短剣だ。一応2本持っている。必要な時は両手剣として使う。


「リュウさんも強いんですか?」


 と、聞いてきたのは1番若いナタリーさんだ。

 こうして戦闘服を着ていると普段とは少し違う様に見えちゃうよね。カッコよさ倍増だよね〜。


「リュウもサキも強いわよ」

「そうなんですか~!?」

「兄さま達には敵わないかも知れないけど、鬼強いわよ」


 ほぉ~っと、感心する様な声が出る。


「お嬢様もですか?」

「あたしはまだまだね」

「お嬢、なに言ってんスか?」

「そうですぅ」

「だって、あたしはこの家では普通よ」

「この家の普通の意味が分かりませんよぅ」

「え、強いって事ですか?」

「そりゃそうッス。辺境伯のご令嬢ッスから」


 ああ~っと、声がする。これはどんな意味なんだ?

 魔物が出る領地だし、毎日あれだけ訓練してるんだ。弱い訳がない。みんな、そこそこ強いぞ。


「さ、頑張ってもらったから良い物ができたわ。ありがとう」

「お嬢様、お気をつけてください」

「ミリーさん、ありがとう」


 そして、じーちゃん達とシゲ爺にもセリスアラーネアの糸で作った下着を数セット。

 こうして準備は整った。本当はみんなの戦闘服も作る事ができれば良かったんだけどな。

 魔石は全員に配布できたから、まあ良しとしよう。そうそう、その付与した魔石だ。

 領主隊は勲章の様に胸につけているロゼットに防御や何やらを付与した魔石が付いている。

 俺達は魔石を縫い付けた、我が家の紋章を刺繍したワッペンだ。服の胸のところに縫い付けてある。もちろん、じーちゃん達もだ。

 盗賊団が森に潜んでいる可能性を考えて、領主隊やじーちゃんに付いている兵達が森の探索をしていた。

 その結果、やはり森の浅い場所にどうやら潜んでいるらしい事が分かっていた。火を使った跡や、何かを食べた跡が見つかったんだ。

 そして、盗賊団討伐の日がやってきた。


「ココちゃん、本当に気をつけてね」

「そうだよ、ココ。絶対、真っ先に出たりしたら駄目だよ」

「はい。母さま、兄さま」

「サキ、リュウ、頼んだよ」

「はいぃ、ロディ様」

「はい! 必ずお守りします!」

「ワシがおるから大丈夫だぞッ!」

「おうよッ! 俺もいるんだ!」


 ユリシス祖父ちゃん、心強いね。霧島も気持ちだけもらっとくよ。アハハハ。

 邸の前庭に、領主隊から10名。じーちゃん達の兵が20名。そして、魔術師団から3名。忘れてはいけないシゲ爺もだ。やっぱ使わない杖を片手に持っている。

 昂然と胸を張って整列している。みんなやる気だ。

 うちの領地は余所より領主隊がマメに見回っている。だから、盗賊団が入り込んでいても大きな被害は出ていない。被害の報告はないんだ。

 でも、どこでもそうはいかない。小さな廃れた村などだと格好の餌食になってしまうだろう。

 そんな盗賊団を放置しておく訳にはいかない。ここで捕縛しておかないと、この先どんな被害が出るのか分かったものじゃない。

 だからこそだ。みんな、やる気なんだ。領地を守ることは、国を守る事だと皆考えている。

 さあ、やるぞ! 売られた喧嘩は買わなきゃ男が廃るぜ! 俺は思わず拳をギュッと握る。やってやるぜぃ!


「お嬢、その思考がもう若ッス」

「え、そう?」

「そうですねぇ」


 まあ、いいじゃん。言葉にはしていないんだからさ。いや、バレバレか?


「皆よいか! 今回は盗賊団だ! いつもは魔物を、相手にしている皆にとっては簡単な捕縛かも知れん! しかぁしぃッ! 相手は恐らく元兵士達だぁ! 油断は禁物だ! 気を引き締めろッ! 誰1人として欠ける事なく全員で戻ってくるぞッ! よいかッ! 精神一到!!」

 ――おおぉーーッ!!!!


 ユリシスじーちゃんが士気を鼓舞する。大気がふるえる様な声で兵達が答える。

 さあ、出発だ!


誤字報告有難うございます!

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読んでいただき有難うございまっす!

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