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☆11/17発売☆おてんば末っ子令嬢、実は前世若頭だった!? 〜皆で領地を守ります!〜  作者: 撫羽
第3章 領地の防御

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84ー糸の防御力

 で、また俺は作業場に来ている。何をするかというとだね、メイド服のパターンをおこす為だよ。


「新しいメイド服、可愛いですね」


 俺が描くパターンを見て、もう分かったらしい。ナタリーさんとミリーさんが横から真剣に見ている。


「この部分にね、タックを入れて欲しいの。で、ここはフリルね」

「はい。これもサイズ分けして作っちゃいますか?」

「そうね、そうしてくれるかしら?」

「はい、出来上がりが楽しみですね」

「エプロンとヘッドドレスもお願いしたいの。あ、でもまだ糸に付与すると思うからパターンだけね」

「分かりました」


 さてさて、防汚効果だっけ? 汚れない様にするんだな。汚れたとしてもすぐに落ちる様に。

 結局、その日のクリスティー先生の魔法講座は付与魔法になった。


「はい、奥様から聞きました。付与ですね」

「はい、クリスティー先生」

「また、付与なの?」

「はい、フィル君。そうなのでっす」


 王子まで巻き込んでしまって悪いね。


「奥様から聞いた話によると、2種類方法が有りまっす。まず、普通に出来上がった糸や生地に付与する事ですね」


 うん、そうだろうね。


「もう1つありまっす。さて、それは分かりますか?」


 全然分かりませ〜ん。


「ココ様、少しは考えてください」

「はい」

「ふふふ」


 だって、分からんのだもの。


「ヒントは魔石ですね」

「クリスティー先生、魔石ですか?」

「そうでっす。餌に付与するんですね。ですので、その蜘蛛ちゃんが食べている餌自体に付与するのでっす」


 ああ、そっか。なるほど。


「え? 餌? 蜘蛛?」

「糸を作る蜘蛛の事ですよ」

「あの下着の?」

「そうです。糸自体にも防御力があるって分かったんです。で、魔石を粉々にして餌に振りかけると属性の耐性もつく事が分かったんです」

「凄いね、それは素晴らしい」

「はい、ですのでココ様もフィル君も内緒ですよ」

「はい、クリスティー先生」

「内緒なのですか?」

「はい、秘密でっす」


 クリスティー先生が、バチコーンとウインクをした。睫毛が長いから風が起きそうだ。


「クリスティー先生、餌に付与した場合と、糸や生地に付与した場合とでは耐性は変わらないのですか?」

「はい、変わりませんね。ですので便利な方を選ぶと良いですね」


 ほうほう。便利な方か。じゃあ、既に糸になってるから、今ある分は糸にだね。


「クリスティー先生、それは魔石に付与する感じで良いのですか?」

「そうでっす。ですから、ココ様だと楽勝でっす」


 楽勝なのかよ。じゃあ、早速やってみよう。


「ただ、その防御力と耐性ですが実験しておく必要がありますね」

「実験ですか?」

「そうでっす。実際に剣ならどれ位、弓矢ならどれ位防御するのか実験して詳細を残しておく方が良いでしょう」


 ああ、なんかもうルイソ爺さんがやっていそうだ。


「ココ様、私もそう思いまっす」


 だよね〜。


「え? 何?」

「細かく実験して詳細に検証するのが大好きなお爺さんがいるんですよ」

「へえ、凄いね。僕は無理だな」

「あたしもです」

「ふふふ。お2人共そうですか? 楽しいですよ。実験は」


 え、なんか不穏な感じがするぞ。


「奥様も実験は好きでっす」


 あ……そういえば父を使って毒の実験をしていたぞ。


「今回は布ですから、どこかに貼り付けて実際に斬りつけてみたり、弓矢で射ってみれば良いですね。防汚なら泥水をかけるとかでっす」


 うん、今回は人体実験じゃないから良いね。

 と、早々にクリスティー先生の魔法付与講座は終わって、また応接室でティータイムだ。母とロディ兄が加わった。


「防御力の話を聞いて少し調べてみたんだけどね」


 と、ロディ兄が話し出した。

 うちは辺境の地だ。王国で唯一魔物が生息する地だ。それ故、うちの書庫には魔物関連の書籍が珍しいものまで揃っている。

 魔物関連に限っていうと、王都の図書館より揃っているそうだ。代々の辺境伯が残した文献もある。それを片っ端から調べたらしい。さすが、ロディ兄だ。


「どうも、セリスアラーネアが繭をつくるのは防御の為らしいんだ」


 そうなのか。臆病だとは聞いていたけど。


「ココ、そうなんだ。臆病だから繭を作って自分を守るんだね。だから、その繭自体に防御力があるそうなんだ」


 じゃあ、その繭から作った糸に防御力があって当然じゃないか。


「そういう事だね。ただ、前に作っていた様な下着やチュールの様な薄い生地にしてしまうと防御力は失われるんだろうね」


 そして、例のルイソ爺さんだ。やっぱやっていたよ。実験をさ。もうとっくに実験してその結果まで詳細にまとめていた。


「兄さま、ルイソさんは凄いですね」

「そうなんだよ。ルイソ爺さんの発明で大っぴらにできないものも沢山あるんだ」


 え? そこまでなのか?


「ココはまだ領地を離れた事がないだろう? だから分からないんだ」

「そういえば僕が最初に驚いたのはすべての食べ物の味と大きさですね」

「殿下、やはりそうですか」


 これはルイソ爺さんやっちまってるな。

 うちの領地の爺ちゃん達は元気なだけじゃなくて、優秀なんだな。


読んでいただき有難うございます!

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