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☆11/17発売☆おてんば末っ子令嬢、実は前世若頭だった!? 〜皆で領地を守ります!〜  作者: 撫羽
第1章 転生後

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24/250

24ー試着会

「兄さま、これあと何台作ってもらえますか?」

「親方、どうかな?」


 ロディシスが、ドワーフのおじさんに聞いた。親方らしい。普段はこんなの作ってないんだろうな。


「これで良いならすぐに次作るぞ」

「本当ですか! 取り敢えずあと最低2台は欲しいです。兄さま」

「分かった分かった。親方、頼めるかな?」

「おう、任せな!」

「ありがとう!」

「アハハハ! お嬢、任せな! こんな変わったの作るのはおもしれーからな!」

「ねえ、親方。織り機とかも作れるの?」

「作った事はねーが、俺に作れない物はないぞ!」

「本当に!?」


 俺は、親方に織り機を見せる。


「これね、古いの。もっと、早くて色んな厚みの物が織れるといいんだけど。糸紡ぎ機もなの。原始的なのよ」

「原始的って、お嬢。こんなもんだろうよ」

「糸を紡ぐのって自動でできない?」

「ふむ……できない事もないがな。どっちが急ぐんだ?」

「ミシンね」

「み、み?」

「ミシンよ、ミシン。親方が作ってくれた縫う道具よ。ミシンって言うの」

「ほう。じゃあ、そっち作ってからだな」

「うん、それでいいわ」


 いいねー、いいじゃん。これで、超スムーズに進むぜ。ミシンがあるのと無いのとだと縫う速さが全然違うからな。


「ココ、じゃあ雇った人達にも仕事を教えてくれるかい」

「はい、兄さま」


 男性2人には、セリスアラーネアの世話と糸の色分けを管理してもらう事と、繭から糸にするまでを担当してもらおう。女性には、糸を紡ぐ人、布を織る人、型紙に合わせて布地を切る人、縫う人。全部一通りを試してもらって、向き不向きと本人の希望を考慮して決める。


「ココ、じゃあ僕は黒で頼むよ」

「はい、兄さま。分かってますよ」

「楽しみにしてるよ」

「兄さま、それより先に殿下の分を作らなくてもいいのですか?」

「そうだったね。状態異常無効だったか。リュウ、今それは何を作っているんだ?」

「これは旦那様のです」

「それ、そこそこで良いから先に殿下の分を作ろう」

「ロディ様、王子殿下のは黒じゃなくて良いんスか?」

「黒は僕だよ」

「え……」

「リュウ、何かな?」

「いえ……」

「取り敢えず、今あるのが白だろ? それでいい。殿下の分を優先してくれるかな」

「……分かりました」

「でも、兄さま。先に母さまの分を作ります」

「ああ、それでいいよ。じゃあ、リュウ頼んだよ」

「はい」


 ロディシスは黒に拘ってないか? 俺のせいか?


「お嬢さまがぁ、余計な事を言うからですよぅ」


 はいはい。けどさ、俺は黒が良いんだよ。

 そして、俺達は手分けして入ってきた人達に教えてまわった。教えながらだったから、多少もたつきはしたが無事に皆に教え、母の下着も上下が完成した。早速、母に試着してもらおうと母の部屋に来ている。


「ちょっと、ココ。これはどうしたらいいの!?」

「サキ、お願い」

「はいぃ」


 咲が、衝立の向こうにいる母を手伝いに入った。


「奥さまぁ、こう着けて……こう……ここからグッとですねぇ」

「えぇ!? そこからなの?」

「はいぃ。お肉をこうグッと……」

「まあ!」

「いいですねぇ。お尻もこう……」

「あらあら、まあまあ!」


 何なんだよ。実況中継じゃないんだからさ。どうだ? いい感じだと思うよ? 咲と一緒に拘って作ったんだ。力作だよ。

 母が普段用のドレスを着て衝立の向こうから出て来た。お、いいじゃん。スッキリしてるな。メリハリがある。


「ココちゃん! 凄くいいわ! それに楽なのよ! これなら、コルセットはいらないわね」


 それは、母が細いからだよ。40歳なのに、ナイスバディだ。


「見て見て、このお胸! なんて事でしょう!」


 ふわっはっはっ! どーだよ、いいだろう? まあ、ブラも拘ったけど、パンティもだよ。飽く迄も細やかに可愛らしく。その代わり、ガードルはしっかりお腹をカバーする長さにした。しかも、ちょっと凝ったんだ。母が好きそうな刺繍入りだ。将来的には淡いピンクとかで作りたいね。黒もいいなぁ。いや、先にゴムが欲しいなぁ。パンツが紐って、面倒なんだよなぁ。


「お嬢さまぁ、変なお顔になってますぅ」


 悪かったね! 突っ込まないで! スルーして!


「うん、完璧だわ!」

「奥様ぁ、普段用も作っているんですぅ」

「そうなの!?」

「はい、母さま。普段用はそれほど締め付けないんですよ。お肉を支える様に作っています。垂れちゃうのは嫌ですから」

「それは大事だわ」


 この世界、貴族は普段もドレスだ。と、言っても夜会に着ていく様なドレスではない。もっと、シンプルでアッサリしている。コルセットもつけない。だからこそ、この下着は重要だろう。

 取り敢えず、母の分が完成したので、それからは王子の下着に取り掛かった。


どんどんお話のストックが減っていく(-。-;

ああ、恐ろしい〜!頑張って書きたいと思います!モチベーションが大切!

評価とブクマを宜しくお願いします〜!

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