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☆11/17発売☆おてんば末っ子令嬢、実は前世若頭だった!? 〜皆で領地を守ります!〜  作者: 撫羽
第3章 領地の防御

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107ー母のオーダー

「あッ! ココ、メイド服も可愛いぞぉッ!」

「え、もう着ているのですか?」


 この部屋に来る直前にメイドさんへ渡したところだぞ?


「ココちゃん、もうみんな着ているわよ」

「母さま」


 母もやってきた。メイドさんが2人付いて来た。新しいメイド服を着ている。


「ほんと、可愛いですね」

「お嬢さまぁ~、あたしも着替えてきても良いですかぁ?」


 咲、そうだよね。


「良いわよ。終わったら部屋に戻るわ」

「はいぃ!」


 そりゃ、自分でアレンジして可愛くなったメイド服だからね。早く着たいだろうな。

 咲がいそいそと部屋を出て行った。


「サキはきっと暗器も装備しないといけないからね」

「ロディ兄さま、やめてください」

「ハハハ。サキだけじゃなかったね。うちのメイドさんはみんな戦えるメイドさん達だからね」


 え、やっぱそうなのか!? じゃあ、みんなスカートの中とかに投げナイフとかを隠しているのか?

 と、メイドさん達を見ると、ニッコリされちゃった。やべー、これは本当に隠しているよ。


「あとは、お義父様達の分かしら?」

「母さま、父さまと兄さま達の分もです」

「ココちゃん、どんな感じになるの?」

「領主隊は今までと同じモスグリーンがメインです。父さま達は黒ですね。お祖父さま達も黒なので家族は黒に統一しました。それにモスグリーンのアクセントが入ります」

「いいね。で、お祖父様達の隊服は外部に依頼するんだろう?」

「はい、お祖父さま2人とシゲ爺の分だけうちで作ります」

「え!? ココちゃん、シゲ爺もなの?」

「はい、母さま。でもシゲ爺は戦闘服じゃないですよ。防御と防汚の付与はありますけど」

「まあ、普段着に防御なのね。ふふふ。シゲ爺らしいわ」

「シゲ爺は普段から魔物を間引いてくれているからね」


 やっぱ本当だったんだ。シゲ爺、できる爺さんだぜ。


「なんだ? もうそんな事まで決まっているのかッ!?」

「父上、きっとカッコいい隊服ができますよ」

「ロディ! そうかそうかッ!」

「父上、またこんなところで……て、あれ? みんなお揃いですか?」


 バルト兄までやってきた。きっと父が抜け出してきたのだろう。ペンを口実にさ。


「いや、バルト。ロディにペンをもらってな」

「もう、父上は目を離すとすぐに部屋を出て行くから……」

「バルト、あなたも座らない?」


 メイドさんがお茶を出してくれる。ロディ兄の執務室なのに家族が揃ってしまったよ。談話室じゃないんだからさ。

 でもやっぱ、父とバルト兄がいると安心感が違う。賑やかさも違う。


「ロディ、俺もあのペンが欲しいんだけど」

「兄上、もう予備を父上に差し上げましたよ」

「あら、私の予備の分もエリアちゃんに送っちゃったわ」

「えぇー、俺の方が書類を沢山書いているのに」

「バルト! それは人聞きが悪いぞッ!」

「父上、本当の事ですから」


 おやおや、バルト兄の方が真面目に執務をしているらしい。エリアちゃんとは王都の学園にいる姉の事だ。


「ココちゃん、ノワちゃんは一緒じゃないの?」

「え? さあ? シゲ爺かお祖父さまやリュウと一緒じゃないですか?」

「もう、ノワちゃんまでシゲ爺に懐いているの?」


 までとは?


「シュンとアキもね、シゲ爺に懐いているのよ」


 ああ、そう言えば一緒にいたな。シゲ爺、小汚い爺さんなのに何故だ?


「シゲ爺に任せて、ぶどう畑で育てる方が良いかしら?」

「母上、まだ決めるのは早いでしょう」

「ロディ、そうかしら?」

「はい、全部見て経験させてからですね。まだ小さいですし」

「そうだわね、それよりココちゃん」

「はい、母さま」


 なんだ? まだ何かあるのか?


「私も欲しいわ」


 え……!? もう何もない筈なんだが?


「母さま、何をですか?」

「だからね、ココちゃんとお揃がいいわ」

「母さま、もしかして戦闘服ですか?」

「ええ、だって私だけないのですもの。そんなの嫌よ」


 嫌よって……


「父さま、ロディ兄さま……」

「ああ! そうだなッ! ココと揃いが良いなッ!」


 いやいや、父ったら何を言っているんだ? お茶をグビッと飲んでいる。


「ココ、母さまはそういう人だよ?」

「ロディ兄さま、でも……」

「ココ、母上も辺境伯一家だ」

「バルト兄さま、分かりました! 作りますッ!」

「ココちゃん、ありがとう! ココちゃんのスカートは3段のフリルだったでしょう? 私のはもう1段増やしてちょうだい。もう少し長い方が良いのよ。それとフード付きのマントも欲しいわ」


 ああもう、好きにしてくれ。まさか、母から戦闘服を強請られるとは思わなかったよ。


「それとね、ココちゃん。従者服を忘れているわ」

「あ……」


 本当だ。忘れてたッ! メイド服にばかり気を取られていてすっかり忘れていたぜ。

 俺は一旦部屋に戻り、着替えを済ませた咲と一緒に作業場へと戻った。


「まさか、母さまが欲しいと言い出すなんて思いもしなかったわよ」

「ほんとですねぇ」

「ね、いつ着るのよ」

「ふふふぅ」

「それにリュウ達の従者服よ」

「ああ、そう言えば忘れていましたねぇ」

「でしょう?」


 作業場に戻ると皆フル活動だった。

 ああ、こんなに頑張ってくれているのに、また追加を言うのか……


「あら、サキさん。とっても可愛い!」


 生地を織りながらマニューさんが言う。


「え、どれどれ」


 と、ミリーさんが見に来た。


「いいですね、とっても可愛いですね」

「うんうん、このリボン型になっているポッケも可愛いですね」


 みんな女子だ。咲がモデルの様になっている。


読んでいただき有難うございます!

メイド服といえば、ついついニルのメイド服姿を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか?^^;

よろしければ、評価とブクマをお願いしまっす!

頑張りますよぉ〜ッ!ふっふっふっ!

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