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☆11/17発売☆おてんば末っ子令嬢、実は前世若頭だった!? 〜皆で領地を守ります!〜  作者: 撫羽
第3章 領地の防御

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104/250

104ー咲のデザインの元

「サキ、何色を使うの?」

「今の、ユリシス様達の色にしますよ」

「じゃあ、ダークグレー?」

「はい。ユリシス様とディオシス様だけ黒にします」

「分かったわ。リュウ、糸をもらってきてくれない? 戦闘服用の黒とダークグレーの糸をお願い」

「了ッス」

「マニューさんはリュウが持って来る糸でまたしっかりと織ってほしいの」

「分かりました」


 ああ、また領主隊の隊服が後回しになってしまう。申し訳ないなぁ。


「ですねぇ。領主隊も欲しがってますからねぇ」

「そうなの?」

「お嬢様、そりゃそうですよ」

「そっか。申し訳ないなぁ」

「頑張りますよ!」

「でも、無理しないで。怪我もしないでね。特にルリアさん。ミシンで指を縫ったりしないでね」

「はい。気を付けます」


 じーちゃん達のオーダーのお陰で忙しくなってしまった。


「お嬢さまぁ、どうですかぁ?」


 咲がデザイン画を見せてくれる。どっかで見たな、これ。


「ふふふ、どっかのブルーの髪の魔王が似た様なのを着てましたねぇ」


 またアニメからとったな。ああ、俺も見ていた転生もののアニメだ。これ、前世ならどこかから怒られないか?


「ふふふ、今は平気ですぅ」


 はいはい。さすがだよ。

 じーちゃんズにデザイン画を見せたら大喜びだった。

 じーちゃん2人は黒だ。前の中央に領主隊の色であるモスグリーンで太いラインが入っている。

 上着は袖口がもたつかない様に半そでにしてお尻も隠せるハーフコート丈だ。肩から袖かけても縦にモスグリーンのライン入りだ。

 じーちゃんの兵達はこれの色違いでダークグレーにモスグリーンのラインが入っている。普段から着ている事が多いじーちゃん達には少しカジュアルで動き易さを重視したデザインだ。

 シゲ爺には、カジュアルに中は普通のTシャツだ。上着はシゲ爺の希望を考慮して隆の戦闘服の上着の様にミリタリージャケット仕様になっている。

 シゲ爺は戦闘メインじゃないからこんな感じで良いんじゃないか。それでも、しっかり防御力や耐性も付いている。もちろん、シゲ爺が気に入っていた防汚効果も付与してある。


「お嬢、シゲ爺は時々森に入って、魔物を間引いたりしてるんッス」

「そうなの!? 1人で!?」

「そうッス」

「元気ね……」

「元気すぎるくらいッス。しかも武器があの杖ッス」


 シゲ爺が普段居るぶどう畑は森と接近しているからな。魔物を間引いてくれるならその方が良い。けどなぁ……


「シゲ爺、無茶しないでよ」

「なんだお嬢、心配してくれんのかッ!?」

「当たり前じゃない! 本当に気をつけてね」

「おうよッ!!」


 ああ、ノリが霧島みたいだよ。


「あれ? そういえば、キリシマは?」

「殿下に付いてますよぅ」

「そうなの? 珍しい」

「お嬢、殿下がちょっと不安定になってるみたいなんッス」

「不安定?」


 父達が帰ってきて話した内容と、自分に知らないうちに掛けられていた精神操作。それで王子は、考え込んでしまっているらしい。


「そりゃぁ、精神操作なんてショックでしょう。それに陛下は一応殿下の父親ッスから」


 一応って何だよ。


「だって、ずっと会っていなかったみたいッスよ」


 そうなのか? 隆、よく知ってるな。


「それこそ、母君の葬儀以来会っていないみたいッス」

「え!? そうなの!?」


 そんなの父親って言えんのか? 何か理由でもあるのか?


「殿下が狙われない様にらしいッスけど。それでも、迫害されてたんッスから意味ないっスよね」


 隆、お前のその情報は誰情報だ?


「みんな知ってるッスよ」


 みんなって誰だよ。俺は知らねーぞ。


「お嬢はまだちびっ子ッスから」


 ちびっ子言うな! ちびっ子だけどさ。

 じゃあ、今は霧島に任せておくか。俺はさっさと戻ってパターンを起こそう。

 早く作って領主隊の隊服に取り掛かりたいんだよ。


「サキ、じゃあ戻ろう」

「はいぃ」

「で、サキ。領主隊の隊服はどうすんだ?」

「もう、奥様と考えてるんですぅ。領主隊のはもっと隊服らしくしますよぅ」

「どんなの?」

「さすおにですよぅ」


 え、マジかよ。あんなに派手なのにすんのか? デザイン画を見せてもらう。うん、確かにコレも見たことある。


「まさか、白とグリーンにはしませんよぅ。それに現実っぽくないですからぁ」


 なんだ、そうかよ。安心した。


「今の隊服がモスグリーンみたいでしょうぅ? あの色は変えないですぅ。隊員はモスグリーンを基調に黒のアクセントにしますぅ。旦那様達は逆で、黒にモスグリーンアクセントですぅ。絶対にカッコいいですよぅ!」


 ああ、もう咲の趣味に走っちゃってるよ。母がOKを出したのだから、いいけどさ。


「隊服ってちょっと難しいみたいなのよ。細かくパターンを作っておくわ」

「はいですぅ」


 て、パターンを書いていたんだが、やはりちょっと王子が気になるなぁ。大丈夫だろうか?


「お嬢、大丈夫ッス」

「そう?」

「はいぃ」

「殿下も男ッス」


 え、そういう問題か?


「でもなぁ……やっぱちょっと様子を見に行こうかな」

「そうですか?」

「うん、部屋にいらっしゃるのよね?」

「と、思いますよぅ」


 領主隊の隊服のパターンをある程度作って、あとはミリーさんに任せて俺は王子の部屋に向かった。


読んでいただき有難うございます!

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※ちびっ子の女の子のお名前を変更してます。

ネネちゃんからアキちゃんです。

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