表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/105

6.防衛戦

6.防衛戦

 翌朝……朝食後には城の緑色の結界に幾つもの炎の玉が当たっては砕け始めた。まだ魔王軍は遠いらしいが、それでも遠距離炎攻撃を開始したようで、魔王軍の侵攻が始まったのだ。


 こっちだって……昨夜の工房は徹夜作業だったであろう……早起きして急いで朝食をすませ、城の前庭に出てきたときには、既に十台の投石機が前庭に並んでいた。


 長さ20m程の材木(10mの材木を中央部分で金具で補強して繋いである)中央部分に軸金具を取り付け、一方には竹かご、もう一方の端は幅を広めてある。


 重さを稼ぐために恐らく複数人で飛び乗るのであろう……投石器の正面には高い脚立が何台も並び、上に木の板が渡されていた。台の上に魔法で体重を増やした人が上り、数人単位で勢いよく飛び乗る手筈だ……竹かご側には、人の胴体ほどもある岩が幾つも転がっていた。あれを飛ばすのか……。


「じゃあ、城壁に登ろう……。」

 メリアンちゃんとともに梯子を使って、城壁の上へ上がる。


 他の連絡係の子たちとともに、侵攻してきた魔王軍の密な部分を手旗信号で合図して、投石器を操る者に伝えるのだ。投石器の台の下には小さな車輪がつけて有り、角度や城壁からの距離など都度動かして調整可能だ。


 うまく狙いを定めることが出来れば、魔王軍に甚大な被害を及ぼすことができるであろう……。それと……昨日の作戦通りに城壁の上で火を熾し、その上の鉄なべには水が張られ、既に泡が出始め湧き上がろうとしていた。隣には柄の長い柄杓が置いてあり、これで敵目がけて湯をぶちまけるのだ。


 ボウガンの試作機は俺の発案なので、試作機は俺が優先的にもらった。事務長に徹夜で作ってもらった十数本の矢とともに肩で担げる矢袋を貰い、ボウガンはチェーンがついていて、こちらも肩に担げる。戦況が劣勢になって魔王軍が壁を登ってきたら、俺がボウガンを使って撃ち殺すつもりだ。


 バスンバスン……と、人の頭ほどもある炎の玉が遥遠方から飛んできて、城壁の上の緑の結界に当たっては散って行く。当たった箇所は水面に石を投げて波紋が広がるかのように、中央から一瞬濃い緑色が薄れて結界が破れかけるようだが、すぐに周辺から復活して濃い緑の結界に戻る。


 常に城の地下で兵士たちが詠唱を続け、結界を守っているというのが目で見て分かる。


 攻城戦……というのであろう……魔王軍が魔法攻撃を仕掛け続け、こちら側が結界で守る。しかし魔王軍百万に対してこちらは一万……次々交替で魔法攻撃を仕掛けられたなら……こちらはいずれ疲れて詠唱が止まり、結界の修復がままならなくなってしまう。


 そうなると一気に強力な魔法で攻め立てられ、この城は落ちてしまうだろう……そうならないように、結界を張ったままでも戦える兵器を開発したのだ……何とかうまくいってほしい……。



 ずんずんと、地平線の彼方から黒い波が迫って来たようだ……あれは……人影?


 いや違う……既に上った日の光の中、まっかな物体が幾重にも重なって順に近づいてきているのだ。太い中央の列と、距離が離れた計3列の行進は、市街地に入ってからは細かな列に分割された……恐らく街道から市街地の通りに分散して行進してきているのであろう。


 縦列で行進してきているその先は……どこまでも続いているようで果ては見えない。


「魔王軍って人ではなく鬼……なのか?」


 近づくにつれてその影の形や色がはっきりとしてきた……事務長に借りた双眼鏡を通してみると、まっかに日焼けした人……いや……小人……か?周囲の樹木の高さと比較して、恐らく身長は120センチ程度……遠目から見た感じでは上半身ほぼ半裸の状態で、体の半分ほどもありそうな大きめの頭には、ギラリと光る大きな目が……詠照しているのか掲げた両掌から時折、炎の玉が発せられて飛んでくる。


「あれは……小鬼です。魔王軍の下級兵士とも言えますが、魔王軍の8割がたは小鬼と言われています。」

 メリアンちゃんが、魔王軍兵士の説明をしてくれる。


 成程……小鬼という表現がぴったりだ。近づいてくるとよくわかる……大きく垂れた鼻は先端がとがっているし、口は耳近くまで裂け、耳の上側がとんがっている。両手両足共に栄養失調なのかと思えるくらい、ほぼ骨と皮状態で細いし、細身の体なのに異常に下腹が出ている……まるで西洋の妖怪だな……餓鬼か?


 小鬼たちが一糸乱れず歩調を合わせて行進してくる様は、軍隊と呼ぶにふさわしい……これが魔王軍か。

 こんなのが百万もいるという事だな?勝てるのか?


「魔王軍は……父と母の仇です。何とか一矢報いたいです……早く投石器で一撃を……。」

 メリアンちゃんは親の仇である魔王軍に、攻撃を仕掛けたくて仕方がない様子だ。


「もう少し待とう……魔王軍が密になれば簡単には避けられない……だから待った方がいい。」

 逸るメリアンちゃんを落ち着かせようと声をかける。


「でも……もうすぐそこまで来ていますよ!ぐずぐずしていたなら結界を破られて、城門を突破されてしまいます。城下町に入り始めた今がチャンスなのではないですか?」


 城壁の上から敵軍の様子を窺い、メリアンちゃんは今にも発射の合図の旗を振り下ろしそうだ。


「まてまて……坊主の言う通りだ。敵軍の先頭は既に破壊済の城下町に入ってきていて投石器の射程範囲内だが、すぐにばらけてしまえば容易に避けられてしまう。もう少し引き付けて、後ろの軍も引き寄せれば簡単には後退できなくなる。そうなれば後は投石器の餌食だ……それまで我慢して待つのだ。」


 後方から声が……いつの間にか美人事務長が城壁の上までやってきていた。投石器の設置が完了したので、彼女も俺たちと一緒に、魔王軍の位置情報を伝えるつもりだろうか……。



 魔王軍が近づくにつれ、緑の結界に当たる炎の玉の密度も上がって来たようだ。徐々に修復迄のスピードが鈍って来た様な気がする。まずい……このままでは結界を破られてしまう……。


「そろそろ……頃合いだろ?発射するぞ!」

「そうですね……いいと思います。」

 美人事務長が俺に向かって発射の許可を求めて来たので、別に俺が司令官と言う訳ではないのだが同意する。


「ようし……この位置はここからこれくらいの距離だ……発射しろ!」


 美人事務長が取り決めておいた手旗信号で着弾位置を指示し、投石を開始させる。同時にメリアンちゃんを含む他の連絡係の女の子たちも、手旗信号で発射指示を開始したので俺も遅れずに手旗を振った。


 ヒューンヒューンと遥か頭上を風切り音を発しながら、大きな岩が何個も飛んでいく……魔法の詠唱中にふいに頭上を襲って来た岩は、魔王軍にとっては寝耳に水だったであろう。


 そのまま炎の玉の詠唱を交代しながら連続して撃ち続けていれば、いずれ結界は破れて城門を突破できるはずだった。その為に後方からの軍も引き入れ、城壁前に密になって展開していたのだ。


 そこを突かれ、結界の向こう側から結界を突き破って巨大な岩が飛んできた……正に青天の霹靂……魔王軍の小鬼たちは大慌てであろう……迫りくる岩を避けたくてもすぐ隣に仲間がいて身動きが取れない……中には直撃をくらった兵士も多かったであろう。


 勢いよく射出された岩は密集した魔王軍の中に落ちて、更に後方の兵を巻き込みながら数回跳ねてから止まった。城壁の上からでも聞こえるような大声で悲鳴が上がり、少し魔王軍の後方が後退し始めたように感じる。


「まだまだ撃て!休まず撃て!」

 事務長が攻撃の手を緩めないよう、手旗信号で次なる着弾点を指示し続ける。それを見て、俺もメリアンちゃん達も、必死で手旗を振った。


「ようし……今度はこれだ!」

 事務長が手旗の色を変えてから着弾位置を指示した。


 投石器前に設置した簡易窯で、水を1/3ほど入れ蓋を漆喰で密着させた陶器鍋を沸騰させ、熱いまま飛ばすのだ……こちらはわざと壊して残った住居の壁の上の方を狙って着弾させる……。


「あんぎゃーっ!」


 着弾点では断末魔の声のような悲鳴が上がる……頭の上で壺が割れ、熱湯が降り注いできたのだ。熱せられた蒸気は逃げ場を失い、圧力窯と化しているのが割れて圧力解放とともに熱湯が勢い良く周囲に飛び散る。これは慌てるのも無理もない……熱湯を詰めた圧力鍋は十数発発射された。


「更にこれだ!いいか……しっかり狙えよ!」

 事務長がまたまた旗の色を変え、着弾点を変更する。ううむ……今度は何だ?……熱湯の次は冷水……とかか?まさかな……


「んぎゃーっ」「ぎゃーっ」「きぃーっ」

 投石器を放たれた岩のような物体は、放物線を描きながら回転して城壁を超え、丁度魔王軍の頭上数m地点で突然炎に包まれ破裂し、炎の玉が魔王軍へと降り注いだ。なんだなんだ……爆弾……なのか?


「あれは……?」


「あれも坊主の案だぞ……加熱し過ぎた油を壺に詰め厚紙で硬く蓋をし、火をつけた松明を添えて投石器で飛ばせたのだ。熱し過ぎた油は急速に燃えるといっていたから、丁度魔王軍の頭の上あたりで燃え上がるタイミングになるよう何度も試行錯誤し、素焼きの壺の蓋の厚さや油の温度を工夫した。凄い威力だな……。」


 事務長が胸を張って笑みを浮かべる……はあ……只美しくてスタイル抜群なだけじゃない……知的なスーパー美女。そもそも熱湯をかけるといった案から、圧力鍋爆弾みたいなのに結び付けるのだからな。


 破裂すると炎とともに高温の油が降り注ぎ皮膚が焼けただれ……続いて体が燃え上がる……正に地獄絵図……2発撃ったが一発で十人近くには被害が及び、中には全身焼けただれたやつもいただろう。


 生きてさえいれば、回復魔法とやらで数日で治ってしまうのだろうが……流石にこれらの攻撃は脅威に映ったはずだ。何せ魔法結界が通用しないのだからな……魔王軍のこれまでの戦い方を根本否定されたも同然。


 魔王軍は魔法攻撃の的にされないように、魔法攻撃をする部隊と魔法結界で守る部隊をランダムに入れ替えて、複雑にパターン化して攻め立ててくる様だが、そんなもの全く無視して岩や熱湯が飛んでくるのだ。

 勝利を確信していたら、突然空が明るく光り始めた。


「ちぃっ!奴ら……一斉射撃を始めたようだな……。」

 その様子を見て、事務長が上空を見上げながら舌打ちをした。城壁沿いに上方はドーム状に張られている結界全体が、薄緑色に色が薄くなり始めている。


「一斉射撃……ですか?」


「ああ……それまでは交代で炎弾を打っていたのだろうが、射程内にいる全員で一斉にこの城目がけて炎弾を発射してきているようだ。恐らく地下でも気がついて、交代要員全員で結界修復にあたっているだろうが……いかんせん攻撃の量が多すぎる。何とか保ってはいるが、分厚い結界が薄くなってきているようだな……いつまで持つだろうか……。」


 防御が利かないと見て魔法結界を張るのをあきらめ、全部隊が一斉に魔法攻撃してきたようだ。攻撃は最大の防御というからな。


「向こうも苦しいのです。こちらももっと攻撃しましょう。」


「ああそうだな……敵の総攻撃により目標視認は困難だ。狙いは少しずつ角度と距離を変えながら、連続で発射しろ!敵に呪文を念じる隙を与えるな!


 それと……この状態で飛行術を使って城壁高さから攻撃を仕掛けてくる可能性もあるから、柄杓を持ってすぐに湯を浴びせられるよう構えておけ!」


 美人事務長が大声で叫び、両手に持つ旗を思い切り天空に掲げた。一斉射撃の合図だ。俺もメリアンちゃも、他の連絡係も全員が一斉に両手を高く掲げると……投石器の一斉射撃が開始された。そうして数人の女の子が柄杓を手に身構える……俺は目標物も分からずに、ただ少しずつ位置を変更しながら闇雲に指示を出していった……。



 どれくらい時間が経過しただろうか……30分か1時間か……いやもっとぜんぜん短かったかも知れないが……その間結界が破れて炎の玉が降り注ぐという事は起こらなかった。それどころか少しずつ結界の緑色が回復していき、やがて静寂が訪れた……。


「うん?どうなった?倒したのか?」

 美人事務長が城壁の上から身を乗り出すようにして、眼下の様子を確認する。


「敵はいませんね……引き上げたのでしょうか……何処か隠れているなんてことは……。」


「それはないはずだ……あの百万の兵士……建屋を破壊した後の廃屋では身を隠す場所もないだろう。


 恐らく総攻撃をして炎弾で煙幕を張り、こちらから様子を見えないようにして混乱する陣形を取りまとめ、何とか脱出したのだろうな……いわばトカゲの尻尾切り……と言う状況だったようだ。」

 事務長が腕を組みながら、魔王軍敗走を説いた。


「では……勝ったのですね?」

 メリアンちゃんが笑顔で叫ぶ。


「ああ……そう言えるだろうな……。」


 魔王軍は散り散りとなり、視界のはるか向こうまで後退していった……やった……何とか1日目は無事に終わった……いやいや……まだだ……だって……まだまだ戦争が終わったわけではないはずだからな。


「やりましたね。」

「ああ……これも全て坊主のおかげだ。礼を言う。」


 メリアンちゃんと美人事務長が、笑顔で寄ってきてくれた。ふわー……こんな光景……これまでの俺の人生で一度も訪れたことなかったな……正に至福……やったぞ……ついに人の役に立った……いや、まだだ……。


 まだやれることはないか?考えるのだ……敵の攻撃は防ぎ切り追い返すことは出来た。だが……明日はどうなる?盾などの防具で防備してきたなら……いや……結界などでもいいのか?魔法結界があるのだから、物理結界だってあってもいいはずだからな……だったら……もう少し頑張って……あれを……


「まずはうまく行きましたね……でもまだまだやらねばならないことがあります。一緒に来てください。」

 2人を誘って、梯子を下りて行く。


「おお……やったではないですか……あのようなからくりで、魔王軍を撃退できるとは思いもよりませんでした。王さまも大喜びと思います。早速ご報告に参りましょう。」

 城壁を降りたところに、魔導士レルムが待ち構えていた。


「まだやらねばならないことがあるのです。レルムさん……魔法結界は張れますよね?何人分までなら1人で張ることができますか?」


「うん?結界ですか?そりゃあこう見えても宮廷魔導士ですからね。短時間でしたら……十数人から百人分まで張ることは出来ますですよ……更に上級攻撃魔法だって……私は使えますよ。」

 レルムは自慢げに胸を張る。


「それは良かった……じゃあいっしょに来てください。

 事務長、スコップは持ってきていますよね?」

 一緒に外に出ようと誘う……まずは結界を張れる人間は必須だ……そのほかにも……


「ああ……言われたから、そこの城壁に立てかけておいてあるぞ。だが……投石器の設置に使うのかと思っていたのだが車輪を付けたし、固定用の足もネジで素早く高さ調節できるからな……不要だったぞ。」


「そうですか……じゃあ十人ほどの力自慢を集めて、一緒に来てください。」

「一緒って……どこへ行く?」

 事務長が不思議そうに、目の前の巨大な壁を指して訪ねて来た。


「城門から外に出るのです。」

「外に出るって?危険はないのか?魔王軍の残党が残っているかもしれないぞ!」


「だから……魔導士のレルムさんに一緒に来てもらいます。魔王軍が居たら魔法結界を張ってもらって、俺がボウガンを持っているから、これで撃って倒します。突然攻撃されたら向こうだって驚いて逃げるでしょ。」


「外に出てどうするのだ?敵の被害状況を探るのか?投石ぐらいじゃあせいぜい大怪我で、恐らく数日は動けないだろうが、怪我人も一緒に運んで撤退したはずだぞ。」


「外に出て穴を掘ります。」

「穴だって?魔王軍兵士の死体でも埋めるのか?」


「そりゃあ……死体があれば穴掘って埋めますが、そうではなく落とし穴を掘るのです。」

「落とし穴だって?」


「はい……俺が先ほど切っておいたこの竹の先端の細い部分と笹の葉を使って穴の蓋をして、敵を落とすのです。穴の底には……先端を尖らせた竹串を立てておきます。」


 俺が太い竹を斜めに袈裟懸けに切った、竹串を何本も見せてやる。


「はっはあ……成程なあ……今日は空から投石器で攻撃したから、明日は落とし穴か……明日は恐らく皆上ばかり気にしているからな……落とし穴にだって簡単に落ちてくれるだろう。

 落ちた先には竹串か……大怪我するな……いい考えだ……やろう。


 おいっ、班長連中十人ほどスコップと竹を持ってついてこい!工房にも行って、手の空いているもの全員にスコップを持たせて、城壁の外までこさせろ!」


 事務長が大声で投石器の近辺にいる女性たちを呼び寄せた。工房に居た彼女たちが投石器の向きを変え、岩をセットして脚立の上から飛び降りて岩を飛ばせたのだ。


「メリアンちゃんは悪いけどもう一度城壁の上に登って、魔王軍がこないか見張ってほしい。ボウガンはあるけど、すぐに逃げるから大声で叫んでほしい。」

「は……はあ……。」


 あれ?俺が話すことは親身に聞いてくれるメリアンちゃんの反応がないな……こんな時に城壁の外に出るだなんて……やっぱり無謀で……調子に乗り過ぎなのか?それとも一緒に行けないから不満なのか?


「メリアン!城壁の上に登って、他の連中と一緒に見張りをするんだ。あたしらは、落とし穴を掘っているからね……周りを見ていられないからな。それに……いくら宮廷魔導士が結界を張れても、ボウガン一丁じゃあ大人数相手に戦えないだろ?近づいてくる前に逃げるから、全員で大声を出して知らせてほしい。


 分かったな、あたしらの命がかかっているからな!ちゃんと皆で見張りをするんだぞ!」


「はっはい……わかりました。」

 事務長が俺の代わりに説明してくれて、すぐにメリアンちゃんは梯子を登って行った。説明が足りなかっただけのようだな……どうにも俺は……自分の考えを伝えるのが苦手だ……


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ