2××1年8月4日☔︎
小雨になったのを見計ってハルくん家に行こうと思ったらパパが車で送ってくれた。
多分パチンコ打ちに行くんだと思う。
昨日も行ったのにまた行くなんてまめだ。
晴れたら波乗り行こうねって言ったら嬉しそうだった。
おれはパチンコしてるパパよりもサーフィンしてるパパの方がかっこよくて好きだ。
ママがよく言うからそう思うのかもしれないけど本当さ。
ハルくん家に着くと汚れた魔石が机の上に盛られていた。
洗って磨いていたハルくんを手伝った。
無の表情を浮かべるハルくんをおいてきれいな物だけもらって帰るなんて薄情なやつだろう?
パチンコ玉サイズから大人のこぶし大の物まで何百個もあった。
普段は拾わない小物をわざわざ持って帰ってくれたそうだ。
大虐殺が想像出来るような有様の魔石にぶるぶるっとしながら検品した。
お昼過ぎにやっと終わって、ご飯をご馳走になった。
エマ姉ちゃんが前に作ったカレーらしくすごく凝っていた。
ママの作った適当カレーの方が美味しく感じるのはきっとエマ姉ちゃんの料理レベルが足りていないからなんじゃないだろうか。
迷宮に入ってレベルが上がったら料理レベルも上がればいいのにって言った自分の口を呪う。
ハルくん、いつ君のお姉様はお帰りになられたんだい。
ちゃんと言っておいてほしかったよ。
午後からはご機嫌を損ねないようエマ女王様の言いなりになった。