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9.平和の犠牲(上)

「幸せになれないものを作らないで...自分のかわりに、できないことができるようにする人ではない。2度目の人生ではなくて、子供なりの人生だ。」

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「皆、ご依頼の件がある。」夏目が居間に入ったかと思うと言った。

「久しぶりだね。」紅葉


神は人の悩みを解決することで人望を集める。人望が厚い人は神と呼ばれて、魔力も神力と呼ばれる。神力といい魔力といい望みの力といい、ただ呼び方が違う。望みが叶うかどうか念の強さに掛かっている。人望を持っているのは、大勢の人が一緒に祈ってくれるというものだ。だから、望みが叶わせもっと易い。


神力 = 人望 x 念の強さ

魔力 = 念の強さ




夏目と紅葉と夜月が内から出た。


「エッ、村があるか?異世界の皆もバラバラに住んでいると思っているのに...」夜月


「集まって住むのが好きな人もいるだろう。俺が最初に異世界へ来た時も人間の村で暮らした。」夏目


「そうなの?じゃ、何で今の森に引っ越した?」


「あまり好きじゃないから...人が集まったら、いろいろなことがある。大体無意味だし、面倒なことだ。俺が自分のことに集中したい。」


「でも...結果は面倒なことをしているね。」悪戯をするように言った。


夏目は人間関係が煩わしいと思っていても、態と神になる理由が著しい。

「彼と会えるために...でしょう。」夜月が言い出さなかった。




三人がついに建物が集まるところに来た。


「この村だ。」紅葉

「思うより酷い...」夏目

「...ボロボロだね。」夜月が驚いて、ぼ―っと見ている。


この村は天災が多いところだ。確か驚くにたえる酷い景色だ。


「紅葉...」

「そう、変だぞ。この世界に天災とか有り得ない。全ては存在の理由があるものだ。」

紅葉が相変わらず冷静に言った。


「まさか恨みとか呪いとか?僕たちが解決すべきことはこれですか...」夜月

「びびったか?」あざ笑うようにしながらも、夜月の頭を優しく触っている。

「違う!!」怒りそうだけど、ただ照れている。


そして、夜月にとって、この手をおいて安心させるものはない。



「こんにちは、僕が手紙を書いた人です。蛇を助けて下さい。」子供が夏目に言った。

「君が十郎か?詳しいことを教えてくれる。」


四人が歩きながら、話をしている。


「僕ら一族は、以前は別の村で豊かな暮らしをしました。でも、戦争を始めてからというもの、天災も発生しつつある。天災のおかげで、戦争が止まったが、村が壊れすぎでもう住むわけにもいかないです。だから、ここに引っ越しました。それでも、呪いが解けないです。


そして、僕らの守護神があの戦争以来顔も見て見ないし、全然現れませんでした。」


「じゃ、蛇は何のことか?」夜月


「僕が蛇を作りました。蛇は災いを象徴するものですから、蛇を殺せれば、きっと天災が止められると思っていました。誰かが教えました。『悪すべてが消せなければ、一番悪の存在になろ。ならば、嫌な悪のものすべて統制するか消すか選択できる。』


僕らはただ幸せになりたくて、平和な生活が欲しいです!」


夏目はこの話を聞いて、嫌な予感がある。恋しい人で、懐かしい言葉で、恐れる真相が近寄っているようだ。紅葉が夏目の不安に気付いて、震える夏目の手を繋いでくれた。



「君が蛇に何を選ばせたか?」夜月が無表情な顔で聞いた。

「僕が...僕が...」

それから四人も喋らなくて、十郎の家に到着した。



家の前に十郎がついに喋った。

「僕が蛇を作って、蛇に命令しました。『お前が悪だ。この村で一番怖いものになろ。僕らの呪いを飲み込むために、生きるきりだ。』


蛇が一番悪の存在になるために、本当に頑張りました。それを見て、僕がまた考えました。悪い人なら、そんなに一生懸命努力しようかな?自分が努力するのより、他人が努力する結果を奪うことがもっと楽ではありませんか?僕の蛇は失敗作です。」


「守るために、作るものが悪になれるか?」紅葉


紅葉たちが悲しげな様子で十郎を見ている。



「僕は後のことがよく分かりません。蛇がどうやって強い力を手に入れるか何で僕と会わないか全然分かりません。何時から蛇が本当に悪になって、憎たらしいことをたくさんしているばかりに村人たちが蛇を殺すことに決めました。


全部が僕のせいで...だから、お願いします。蛇を助けて下さい。」


「事情が分かった。先ず蛇を探し出そう。」紅葉


「蛇が最後に現れる場所はどこか?」夏目


「あの山です。」十郎が焼け尽きた山を指している。



「月!行こう。」夏目が遅れる夜月に催促した。

「ウン...」夜月が十郎の家が気になるそうだ。


4人があの山へ出発した。




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山のふもと


「登りますか?」十郎

「いえ、ここならいい。登ることはない。」夏目が自信満々そうだ。

「準備できた。いつでもいいよ。」夜月

「夜月、発動!」


夜月が神器の形に転換した。月のような球体になって、夏目の手へ飛んで行った。


夏目が集中するために、目を閉じた。一分くらい経ち、月の中に映像を映し出した。誰か燃えている山へゆうゆうと登った。どうやら可笑しいやつそうだ。


「この方です!僕にあの言葉を言ってくれる人です。」十郎が月の中の映像を眺めていたら、言った。


「本当か?よく見えろ!」夏目が焦るようだ。


「この方に違いないです。青い翼を持っています。」


「志貴、落ち着ける。彼じゃない...」紅葉



映像を通じて、蛇が山を離れる時に赤い石を持っていることが見える。


「赤い石...」紅葉はこの石が大したもののような気がする。若しかすると事件の鍵かもしれない。


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