12層
俺達は魔物をバッタバッタとなぎ倒し現在11層まで進んだ。そして近くには下に続く階段がある。ここまでの戦いで疲労が溜まってくる。たとえ能力持ちだとしてもキツイ。そしてこの下の層からは魔物が強くなっていくらしい。
12層から出てくる魔物はデュラハンだ。首がない騎士で、頭を手で持っているアンデットの魔物だ。とても強く、lv3ぐらいの実力はあるそうだ。なので俺たちにとっては練習になる魔物だ。他にもこれまで出てきた魔物も出てくる。あとデュラハンは一体か2体ぐらいで出てくるらしい。
「じゃあ行くか……12層!」
「 「 「 「おう!!!」 」 」 」
俺達は階段を下った。
12層はこれまでと違い、赤い地面、赤い天井、赤い壁で所々に結晶が出ている。そして目の前にはデュラハンがいた。
デュラハンはこちらを見ると剣を構えた。俺は剣を抜き、構えた。デュラハンは5人いるパーティーに臆することなく攻撃してきた。
デュラハンの攻撃は音を立ててラプソディに向かった。ラプソディはしゃがんで避けたがデュラハンはすかさず2発目を放つ。放たれた一撃はラプソディに命中する前に俺の剣とぶつかった。
ぶつかった剣はガキィンと音を立てる。お互いの剣が重なり合うとその隙を狙ったのかラプソディが拳を握り振るう。
「竜の鉄拳」
ラプソディの拳を食らったデュラハンは後ろに数歩下がり膝を着く。その隙を逃さずに俺は技術を発動させてデュラハンの胸を貫く。
「貫通」
貫かれたデュラハンは魔石に変わった。
「ラプソディの攻撃を一撃貰っても死ななくなったな」
俺は魔石を拾って言った。
そう、これまでは大抵の敵が攻撃をもろに喰らえば死んでいたがデュラハンは倒れなかった。下に行くほど強くなっているのが分かる。
「そうじゃな。これからの戦いは慎重にやらんといかんの」
「あぁ、てかそろそろ交代するか?」
アイルがそう言った。
「もう少ししたら変わってくれ」
「わかった」
アイルは静かに頷いた。交代とは迷宮は狭いので隊列を組んで進む。今は俺とラプソディが前列にいる。後列にはアイル、ライム、レイがいる。交代はある程度の時間が経ったらすることにしている。
「では進もう」
ライムがそう言うと皆が頷き、足を動かした。
短くてすいません。




