ラプソディとお昼ご飯。
短いです。あとお久しぶりです。
ミノタウロスの戦いから1週間がたった。俺が1週間何をしていたかと言うと怪我を治していました。
街に出て歩いたり、剣を振ったり、筋トレしたりしてました。もちろん無理のないレベルだけどね。1週間が経ち怪我は完治した。
俺とラプソディが怪我を治している間他のメンバーは迷宮に潜って魔物と戦っていた。魔物を殺す者も同行して行った。順調に進んでいるようだ。魔物を殺す者は基本戦わずに見ているだけだそうだ。まぁ魔物を殺す者が参戦したらすぐに終わるしね。
そして明日から俺とラプソディは迷宮に参戦出来ると言われた。これでパーティー超越者の道全員集合!!!リベンジ出来るぜ!!!そんなことを思っていると声をかけられた。
「長谷川よ、何を考えておるのじゃ?」
声をかけてきたのはラプソディだ。
「なんでもないよ、そんなことより決まったか?」
「うむ、決まったのじゃ。これとこれじゃ!!!」
俺はラプソディが指したメニューの名前を覚え、店員さんを呼ぶために手を上げた。
「分かった、すいませーん。注文いいですか〜?」
俺の声に反応して店員さんが近づいてくる。
「はーい、ご注文はどれですか?」
「これとこれとこれとこれです」
「分かりました。しばらくお待ちください」
店員さんはそう言って離れていった。
ちなみに俺とラプソディが今居るのは料理店ネンゴと言うお店だ。少しお高い値段をしている。外見は白を基調としたお店で、店内は木を基調としていて、テーブルと椅子は黒色の木を使っている。ツルツルとしていてさわり心地がいい。
なぜ借金してる奴がこんな所にいるのかと言うと魔物を殺す者がご飯代を出してくれたのでお店で食べることにしたのだ。そんなことを考えていると店員さんが皿を持ってきた。
「お待ちどうさま、こちらがご注文の品です」
そう言って持って来られたのはチャーハンに似た物だった。黄色いお米に野菜、エビみたいなのがある。メニューの名前はチャハンだった。何となくこれにしたのだが美味しそうな匂いがする。
「おぉ、これがピザンかの?美味しそうな匂いがするのじゃ」
ラプソディの前に運ばれたのはピザに似たやつだ。
ラプソディはお店にあるカッターでピザンを切って食べるとビヨ〜ンとチーズみたいなのが伸びる。
「おぉ、とても面白いのじゃ!!!そしてとても美味しいのじゃ!!!」
ラプソディはあっという間にピザンを食べ終わった。
俺も手を合わせていただきますと言ってからスプーンを手に持ち、チャハンを口に入れた。口に入れたら前世のチャーハンを思い出した。無我夢中でチャハンを食べた。いつの間にかチャハンは皿の上から消えており、俺はスプーンを机に置いた。
ラプソディは心配そうに言った。
「どうしたのじゃ長谷川、泣いておるぞ?何かあったのかの?」
俺は頬に伝う水滴に気づいた。涙を拭いながら言った。
「大丈夫だよ。なんにもないよ」
「そうか?大丈夫ならいいのじゃが、何かあったら直ぐに言うんじゃよ」
「わかった直ぐに言うよ。そういうお前も言えよ」
「わかったのじゃ」
俺とラプソディはお勘定してから店を出た。
俺は店を出てから空を見ると太陽が真上に来ていた。
「ラプソディはなんかしたいことはあるか?」
ラプソディは腹がいっぱいになったのか腹を抑えている。
「う〜ん特にないのじゃ」
「じゃあ帰るか」
「そうじゃな、帰るかの」
俺達は帰路に着いた。




