ロリコンとドラゴンを救出。
ライム視点
ドガン!!!!!
迷宮の廊下?だろうか、そこにいるとそんな音が聞こえた。
「なんか、聞こえました!!!ドガンって」
魔物を殺す者が私の言葉に反応する。
「どこから聞こえた?」
「あっちです」
私は聞こえた方に指を指す。
「よし、行くぞ」
魔物を殺す者は私の答えを聞いた瞬間にそう言った。
「えっ、ちょ待ってください!!!」
私は止めようとしたがもう魔物を殺す者は走り出していた。
「あぁ、これは速く行かないと置いてかれますね」
ナツホさんがそんなことを言っている。
「ちょ、そんなことを言ってる場合じゃないでしょ!!!さっさと追いかけますよ!!!アイル、レイ、行きますよ!!!」
「おう」
「はい」
私達は魔物を殺す者の後を追った。
魔物を殺す者の後を追うと大部屋に着いた。大部屋にはラプソディと長谷川が倒れている。倒れている2人を見た瞬間に2人に駆け寄り声をかける。
「ラプソディ!!!おい、大丈夫か?」
「長谷川!!!おい、しっかりしろ!!!」
私とアイルがラプソディ、長谷川の肩を掴み揺さぶる。
「……んあ、ここはどこだ?」
アイルが肩を掴んで揺らしていると長谷川が目覚めた。
「長谷川!!!おい、ライム。長谷川が起きたぞ!!!」
「長谷川、大丈夫か?二人とも倒れていたけど何があったんだ?」
長谷川は頭を抑える。
「え〜と、確か落ちた後、道を進んで、その後この部屋に着いて、ミノタウロスとあったんだ。その後のことは…………覚えてない」
長谷川の言葉の後に魔物を殺す者が口を開いた。
「……恐らくだが長谷川は能力の衝動が発動したんだろう。だから記憶がない」
「なるほどね。とりあえず迷宮を出るよ」
私は納得して出るように促す。
「 「はーい」 」
皆がハモって言った。その後は魔石を回収して、長谷川、ラプソディを背負い、迷宮を脱出する。
しばらくして迷宮を出て、無事に地上に戻ってきた。
「帰ってきたぞー!!!」
アイルとレイが叫ぶ。
「うるさいよ。さっさと宿に行きましょう」
「あぁ、そうだな。長谷川とラプソディを休ませないとな」
私達は宿に向かった。
宿の部屋に入った瞬間、ベットに長谷川がダイブして、寝た。ラプソディも長谷川の横に寝かせる。
私はベットの横の椅子に座る。
「長谷川はとっても疲れていたんだね。きっと怪我をしてるだろうからナツホさんに治療してもらうか」
長谷川は所々に怪我をしている。
私は席を離れ、ナツホさんのところに向かう。
今は長谷川の治療をしてもらっている。優しい光が長谷川の患部を包み込む。
ナツホさんはふぅ〜と息を吐いて、手で汗を拭う。
「これでだいたいの所は終わりました。あとは数日安静にしていれば完治出来ます」
ナツホさんの言葉に安心して息を吐く。
「それでラプソディはどうなんですか?」
「ラプソディは長谷川よりも怪我をしてるみたいなの。けど長谷川よりも時間が少しかかるぐらいだから大丈夫だよ。今から治療するね。治療」
優しい光がラプソディの患部を包み込み癒していく。
「おぉー凄いですね」
傷が癒えるのをまじかで見て関心の声を上げる。
「そうですか?私はこれぐらいしか出来ませんが?」
「凄いですよ!!!怪我を癒せるのはとても凄いことですよ」
ふふっとナツホさんが笑った。
「ありがとうございます。集中したいので席を外してくれませんか?」
「あぁ、そうですか、ではこれで」
私はそう言って席を離れ、部屋に戻った。
部屋に戻り直ぐに寝た。




