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異世界コンプレックス  作者: ジャガさん
迷宮《ダンジョン》に挑む長谷川。
43/50

ミノタウロスと長谷川。


「モォォォォォーーーーー!!!!!」

その咆哮は部屋を揺らす。


「ミノタウロス!ラプソディは隠れてろ!!!俺が戦う!!!」

俺はラプソディを後ろに飛ばす。

「長谷川何をうおっ!!!」

ラプソディは驚いている。


「いててて、長谷川!!!来るのじゃ!!!」

「モォォォォォーーーーー!!!!!」

ミノタウロスが近づき、斧を振る。振られた斧は長谷川を捉えようとするが長谷川の剣に阻まれ、ガギィンと音を立てる。


「うおっ!!!」

ミノタウロスの斧と俺の剣でぶつかったが俺は飛ばされた。飛ばされた俺は壁に激突した。


「うぐっ」

衝撃で肺の空気を吐く。ミノタウロスはラプソディに向けて斧を振りかぶる。


その光景を見た俺の中に"ドクン"と何が走る。

突然のことに驚き、俺は意識を失った。


*** *** ***


俺はミノタウロスを倒すため、思い切り踏み込みミノタウロス目掛けて飛んでいく。


「ラプソディーーーーー!!!!!」

俺は叫びながらミノタウロスに突っ込んでいく。俺が来るのが予想外だったのか、ミノタウロスは驚いている。

ミノタウロスはラプソディに向かって振りかぶっていた、斧を俺に振り下ろす。俺の剣とぶつかり合いガギィンと音を響かせる。


俺は前と違い、吹っ飛ばされたりはしなかった。ミノタウロスは驚いているのがわかった。

ミノタウロスから距離を取り、弓と矢を出す。


弓矢アロー「貫通」」

技術スキルを使い、矢を放つ。放たれた矢はミノタウロスに当たることはなく、避けられてしまった。


俺の矢を避け、その隙にミノタウロスが近づいてきた。

ミノタウロスは斧を振り下ろす。


ソード「強撃」」

弓と矢を破棄して、剣を出し、技術スキルを発動させる。剣と斧がぶつかり合い、ガギィンと音が響き、剣が斧を弾く。技術スキルを発動させると俺の方が上のようだ。


斧を弾いた隙に懐に入り、攻撃する。


「強撃」

俺の攻撃はミノタウロスの腹部に入った。入ったが流石に一撃では死ななかった。ミノタウロスの体は筋肉質で切りにくく、天然の鎧だ。だから会心の一撃(クリティカルヒット)でも死ななかった。


しかしダメージはデカく、手で切られた所を抑えている。


「モォォォォォォォーーーーーー!!!!!!」

「おぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!」

お互いに叫びながら武器を掲げ、近づく。

技術スキルを発動させ、武器を振るう。振るわれた武器は甲高い音を立ててぶつかり合う。技術スキルを発動させたが、斧を吹っ飛ばせなかった。ミノタウロスの力が上がっているのか?


「モォォォォォーーーーー!!!!!」

「おぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!」

武器が音を立ててぶつかり合う。ミノタウロスの一撃に当たればタダでは済まない。つまり、一撃必殺と言える一撃が飛んでくる。俺は剣で受け流したり、避けたり、ぶつかり合ったりして、何とか凌いでいた。

俺の剣はさっきの一撃以外は当たっていない。ミノタウロスの一撃による出来た風ですら、体力を奪う程の威力だ。このままだと俺の体力が切れて、負けて、死ぬ。


速く、終わらせなければならない。俺はミノタウロスと一旦距離取ろうと後ろに飛ぼうと考えた。


飛ぼうと体制を変えた瞬間にミノタウロスの顔がニヤリとしたように見えた。その顔を見た俺は嫌な予感がした。俺は飛ぶのをやめ、剣でガードした。


俺がガードするのが0.1秒でも遅ければ死んでいたかもしれない。


ミノタウロスは俺が隙を晒すのを待ち、晒そうとした瞬間、距離を詰め、強力な蹴りを入れてきた。俺は剣でガードしていたが剣は、蹴りの衝撃で折れ、そのまま俺のボディに入った。


「ガハッ!!!」

蹴りが入れられた俺の体はさながらボールのように飛び、地面を転がり回る。


ミノタウロスは斧を構え、ゆっくり近づいてくる。

俺は持っていた剣を放棄して能力で新しい剣を出す。


ミノタウロスは斧を構えた。俺も剣を構えた。

徐々に距離を詰める。


「おぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!「強撃」」

「モォォォォォーーーーー!!!!!」

2人が叫んだのは同時だった。俺は技術スキルを発動させた。


2人の武器はまたもぶつかり合った。ガギィンと音が響き、それと同時にミノタウロスの斧が折れた。俺は"重ね"を使い、2連撃目を振るう。振るわれた剣はミノタウロスの右腕を切り落とした。


俺はトドメの一撃を加えようとするが、ミノタウロスは右腕を切り落とされたにも関わらず、怯まなかった。怯まなかったミノタウロスは左手を握り、拳を作り俺の懐に入り、ボディに重い一撃を加える。


重い一撃を食らった俺は飛ばされ、壁に激突した。


「ガフッ」

俺は口から血を吐き、気を失った。

主人公、長谷川の敗北。

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