迷宮《ダンジョン》第4層
〜祝40話〜
木々が鬱蒼としている。地面には根っこがあり、歩きにくさを際立てる。
そんな中、剣を振り、魔物と戦う者たちがいた。彼らは冒険者。一括千金を狙い迷宮を潜る人達。
「クソっ数が多い!「強撃」」
技術を発動させ、攻撃する。魔物は魔石に変わるが次々と魔物が来る。
「のぅ長谷川。「竜の息吹」を撃っていいかの?「竜の爪」」
俺に聞きながらも攻撃の手を止めないラプソディ。
「ダメに決まってるだろ!!!燃えるわ!!!俺達燃えるわ!!!」
「二人ともそんなこと言ってないでもっと数を減らしてください!!!「強撃」」
ライムが俺達に注意しながら戦う。
俺達はワーウルフの群れと戦っていた。ワーウルフは一体は強くないが群れで攻撃してくる。これまでは傷らしい傷は負ってないが気を抜けば殺られる。それほど激しい攻撃だ。
「もうめんどくさいのじゃ!!!「竜の息吹」」
「おまっ」
俺が止めようとしたが間に合わずラプソディは炎を吐く。吐かれた炎はワーウルフ達を焼き、魔石に変えた。
「ふぅ、これで一件落着なのじゃ」
「何がふぅ、だ。危ねぇじゃねぇか。今回のように上手くいくとは限らないんだぞ!!!分かったか?」
「わかったのじゃ。これからは気をつけるのじゃ」
ラプソディははいはい、と言いたそうな顔をしている。
「本当か?」
俺は顔を近づけ聞く。
「……ほ、本当じゃよ」
「……なんだ?今の溜めは。嘘だろ!気をつける気はないだろ!!!お前!!!」
「痛いのじゃ、止めるのじゃ頬を引っ張るでない!!!」
「おい、さっさと進むぞ」
アイルが声を掛けてきた。
「あぁ、わかった。行くぞラプソディ」
「うぅ……頬が痛いのじゃ」
ラプソディが睨んでる気がするが気の所為だ。
俺達は森を進む。
その後は何事もなく森を抜けれた。森を抜けると平原が見えた。平原の奥には階段が見えた。
どうやら正しい道を進めたようだ。その事に安心する。
「よし、進むぞ」
「 「 「 「おう」 」 」 」
俺達は階段を降りた。
階段を降りると青い壁、青い床、青い天井。1層と同じだった。
「元に戻ったな」
「そうじゃの、けど進んでいくかの」
そんなことを話してたらバキバキと音がする。
バキバキと音がしたのは近くの壁が割れて魔物が出てくる。
出てきた魔物はミイラ男だった。ミイラ男はその名の通りにミイラの男だ。体には包帯を巻いておりそれを使って攻撃するらしい。
「来たのじゃ!先手必勝なのじゃ!!!「竜の息吹」」
ラプソディは炎吐き、ミイラ男を焼く。
「ぎゃぁぁぁぁぁーーー」
ミイラ男は全身を焼かれ、地面を転がり回っている。
「隙だらけなんだよ!!!「貫通」」
技術を発動させ、とどめを刺す。
「簡単だったのじゃ」
ラプソディは魔石を拾いながら言う。
「だな」
「今は4層ですね。この辺りから罠があるそうですよ」
ライムがそう言った。
「罠?どんな罠だ」
「落とし穴です。落ちると最下層ぐらいに落ちるらしいです。この迷宮1危険な罠です。てかもう忘れたんですか?」
「わ、忘れてねーし。ライムが忘れてないか聞いただけだし」
俺の反応にライムは。
「ふーん、そうなんだ」
何を思ったんだこいつは。
そんなことを考えながら俺は迷宮を進む。
進むと大量にミイラ男が居た。それはもう大量に。二十体ぐらいいるのではないだろうか。
部屋は大部屋で俺達は今部屋の前で隠れている。おそらく大部屋からは見えないはずだ。
「どうする長谷川。流石にラプソディの息吹だけでは厳しいぞ」
アイルがそう言った。
「そうだな。矢で射るか……まずはラプソディで焼いて、そこから俺とライムとレイの矢で射る。これで大丈夫だろ。アイルは周りを警戒してくれ」
「わかった」
「妾はどうすればいいのじゃ?」
「うーん、息吹を吐いたら待機。いつでも戦えるようにしてくれ」
ラプソディは頷いた。
「わかったのじゃ」
「作戦開始だ」
「 「 「 「おう」 」 」 」
こうして作戦は決まり、決行した。
最近全然進んでな気がする。しかも書いてる量が少ない気がする。




