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異世界コンプレックス  作者: ジャガさん
パーティーで活動するのを決めた長谷川。
36/50

見た事のある天井。

ほんの少し長くなった気がします。


見た事のある天井。俺はおそらくギルドの椅子の上に寝かされている。


「お、目覚めたのじゃな長谷川!!」

ラプソディが横にいた。俺の事を見てくれたようだ。


「他の奴らは?居ないようだけど」

「あぁ、他のものは魔物を殺す者達モンスタースレイヤーズに挑んでおるよ」

全員やられるんですね、わかります。


「なんで挑んだよ、まさかライキに挑んでこいと言われたのか?」

俺の言葉にラプソディがビクッと跳ねて目を逸らす。


「……おい、そんなわかりやすい反応すんなよ。言われたんだな?おい、こっち見ろ!!!こっち見て答えろ!!!」


「いやぁぁぁーーー、長谷川がセクハラするのじゃ!!エッチな事言えって言ってくるのじゃ!!!!!」

「おまっ、ふざけんなよ!!!!!誰がそんなこと言った!!!あとお前らはそんな目で見んな!!!!!」

周りの目が変態を見る目で見てくる。これは冤罪だ!!


「ふふん、憂さ晴らしも出来たことじゃし、答えるのじゃ。言われたのじゃよ、そんで明日から1週間特訓と言っておったのじゃ。全員が来てから家に帰って寝て。明日に備えるのじゃ」

憂さ晴らしだったのか。埋めてやろうか?こいつ。


その後、ボコボコにされたアイル、ライム、レイが来た。


「おお、長谷川起きたのか!」

「長谷川が起きた!」

「起きたのですね」

皆元気そうだ。……あれ、なんでみんな元気なんだ?ライキに挑んだんじゃないのか?


「みんなライキに挑んだって聞いたんだけど、大丈夫なのか?」


「あぁ、それはポーションを使ってくれたからだよ」

ポーション?あぁ、確か即時効果のある薬だったか。効果が高ければ高いほどお金もかかる、薬。それがポーション。俺たちでも買えるやつだとかすり傷を治すくらいの効果だ。それでも十分すごいんだけどもっと高いやつは腕が無くなっても治るやつがあるらしい。


「よく使ってくれたな」


「なんでもめちゃくちゃ買ったらしく余ってるらしいよ」

そうなのか、分けてくれないかな。


「んで少し貰ったんだ」

「よくやった!!!」

俺の反応に驚いたのか、目を見開いている。


「俺、長谷川に初めて褒められた気がする」

アイルがそんなことを言ってきた。

そうか?俺初めて褒めたっけ?


「気のせいだろ」

「そんなことより、早く帰るのじゃ!!!」

ラプソディの言葉に皆が続く。


「そうだな」

「そうだね」

「そうですね」

「んじゃ行くか」

俺達は明日の特訓のため、馬小屋()に帰った。




*** *** ***


朝が来た!!!俺達はギルドに来ている。今日から1週間特訓だ。頑張るか。


「来たようだな。これから始める前に言っておくことがある」

ライキがそう言ってくる。


「なんですか?」

「俺のことはこれから魔物を殺す者(モンスタースレイヤー)と呼ぶこと。それだけだ」


「なぜ、そう呼ばなくてはいけないんですか?」

「俺がそう呼ばれているからな。そう呼んだ方が自然で、なんかあったのか怪しまれない」

そんなもんなのか。けどもう既に手遅れなのでは。


「そうですか、分かりました。魔物を殺す者(モンスタースレイヤー)さん」

「よろしく」


俺達はlv9からの特訓が開始された。


特訓内容は技術スキルの習得、レベル上げ。技術スキルにもレベルがあるらしく、使えば使うほど強くなるらしい。ただしレベルは表示されないが。


もうひとつが能力コンプレックスの特訓。こちらは能力コンプレックスをどれだけ上手く使えるかという事だ。能力コンプレックスはレベルが同じでも使い方ひとつで勝敗を分けるものらしい。だからそれの研究だ。

そしてそれを聞かされて、話し合いをしている。話し合いは10分が経過した。


なぜ、話し合いをしているのかと思うが、理由は簡単だ。なんの技術スキルを手に入れるか考えているためだ。普通は10分もかからずに済む。かかるとしても5分くらいで済むはずなのに時間がかかる。理由はラプソディが悩んでいるからだ。


魔物を殺す者(モンスタースレイヤー)は1週間で2つの技術スキルを手に入れるのを目標にした。そんなことが出来るのかと思ったがラプソディが前にやっていたし、今回はlv9のパーティーがいるため、できる可能性がある。しかしそれでもしっかり選ばなければならない。ラプソディはひとつは「手刀」で、もうひとつが決まってないそうだ。

ちなみに俺は「鉄拳」と「鉄脚」

アイルは「強打」と「ダッシュ」

ライムは「強撃」とダッシュ」

レイは「強撃」と「ダッシュ」

という内容だ。にしてもいつまでも悩んでんな〜ラプソディ。


「う〜ん、悩むの〜。「強打」か「ダッシュ」か、どれがいいかの〜」

ラプソディは「強打」か「ダッシュ」で悩んでるらしい。


「なら2つとも取ればいいじゃん」

俺の言葉にラプソディがはっとした顔で見てくる。え、俺なんか変な事言った?俺はこの世界の常識に疎いからな。変な事言ったってわからないからな。


「そうじゃな。2つとも取ればいいのじゃ!!!長谷川!!!ありがとうなのじゃ!!!」

「お、おう。そうだな」

ラプソディのテンションに少し置いてかれてる気がする。


「決めれたのじゃ!!!なら早速特訓開始なのじゃ!!!」

「おう!!!!!」

皆が返事する。ラプソディそこは俺のポジションだから!!!

そうして特訓は開始された。

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