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異世界コンプレックス  作者: ジャガさん
パーティーで活動するのを決めた長谷川。
34/50

lv3とlv9「ドラゴンと風」


俺達は魔物を殺す者達モンスタースレイヤーズに奢ってもらった。ご飯を食べている時に分かったことがある。まぁ、食べている時に教えてくれもらったんだけど。

まず、最初に絡んできたエルフ、彼女の名前はリネ。

そしてそれを止めようとしたおっさん。おっさんはドワーフで名前はトリョウ。

その2人が喧嘩して止めようとした2人は神官さんの名前はナツホ、もう1人はリザードマンで名前はダヒ。

最後に鎧を着ている、パーティーリーダーのライキ。

この5人でのパーティーが魔物を殺す者達モンスタースレイヤーズだ。


そしてパーティーのうち4人が能力コンプレックス持ちなんだとか。あと1人は能力コンプレックスを持っていなくて魔法を使って戦うらしい。

どんな魔法を使うのか聞いてみたら、回復魔法やサポートをする魔法をメインに使っているそうだ。今回の話はためになった。


そして今は冒険者ギルドの裏にある広場にいます。

広場の中央にはラプソディとリネが向き合っている。

リネは弓を構えており、いつでも打てる体制を取っている。ラプソディは能力を発表させており、臨戦態勢だ。

今しているのはラプソディが望んだ戦いだ。

そして戦いの合図をするのはなぜか俺だ。



俺は2人に準備万端なのを確認してから声を上げる。


「始め!!!」

俺の合図と同時に2人が動き出す。リネは矢を放ち、ラプソディの頭目掛けて飛んでいく。ちなみに矢は先が丸くなっているので安全だ。


飛んできた矢をギリギリで回避するラプソディ。ラプソディはリネに羽を使って最速で突っ込んでいく。リネは慣れた手つきで矢を取り出し、構え、放つ。

放たれた矢はラプソディの頬をかすりながら、通過していく。矢を避けたラプソディは距離を詰め、攻撃を開始する。


竜の鉄拳(ドラゴンナックル)

ラプソディは渾身の一撃を放つが、その拳はリネに命中するが弾かれる。いや、命中はしてない。リネに放たれた拳はリネに当たる前に弾かれた。


「っ、まだまだぁー!!!「鉄拳」」

ラプソディは習得したばかりの技術スキルを発動させてリネに連撃を加えようとするが、ことごとく弾かれる。


「っ、なんでだ!なんで当たらない!!!」

ラプソディはリネに聞く。リネはにやけた笑みで答える。


「私の能力コンプレックスは風。風を操って攻撃を弾いたのさ」

能力コンプレックスには風もあるのか、俺がそんなことを思っている間にラプソディは追撃を加えようと攻撃をする。


「「鉄拳」発動。「竜の鉄拳(ドラゴンナックル)

ラプソディは技術スキル「鉄拳」を発動させた状態の「竜の鉄拳(ドラゴンナックル)」を放つが、呆気なくラプソディの拳は弾かれる。


「そろそろ、反撃開始だよ」

リネはそう言って弓を構え、矢を放つ。放たれた矢は目にも止まらぬ速さでラプソディを……いや、訂正しよう。目にも止まらぬ速さで、ではなく。実際に俺には矢が見えなかった。目にも止まらぬ速さでとはたとえ話と思っていたけど実際に目で見えないと困る。目で見えなかった矢は気がついたらラプソディに着弾し、ラプソディを吹っ飛ばしていた。


「やめ、勝者リネ!!!」

「やった〜」

勝利に喜ぶリネ。……弱い物いじめをして楽しいのか?

そんなリネは放って置いて、ラプソディに近づく。


「大丈夫か?ラプソディ」

俺が声をかけると、ラプソディは起き上がり、笑みを見せる。


「大丈夫じゃよ。ちょっと痛かったのじゃがな」

「大丈夫ですか?治療しますからね」

そう言って来たのは魔法使いのナツホだった。


治療ヒールこれでもう、大丈夫ですよ」

ナツホが魔法を唱えると、ラプソディの体から、傷が消えた。これが魔法の力か。スゲーな。

「ナツホ、ありがとうなのじゃ」

「いえ、これぐらいどうってことないですよ」

そう言って微笑むナツホ。あー癒されるわ〜。

俺がナツホの笑顔に癒されていると、声がかけられる。


「なぁ長谷川。俺と勝負しないか?」

そう言って来たのは鎧を来た男。魔物を殺す者達モンスタースレイヤーズのパーティーリーダー。ライキだった。

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