特訓は裏切らないって1番言われているから!!!
少し長くなった気がする。
どうも皆さん長谷川です。今日8月1日です。学生だったら夏休みですね。
「はっ、はっ」
俺は今特訓の最中です。いつもの日課ではなく今日は依頼をしないで特訓です。
7月が終わり、パーティーとしても少し時間がたった。しかしお金がないのに特訓をしても大丈夫なのかと皆さん心配でしょう。安心しないでください。大丈夫ではありませんよ。なのに何故特訓しているのか疑問に思うことでしょう。理由はライムが能力の衝動について話した後に遡る。
*** *** ***
回想シーン
「みんな、特訓をしないかの」
ラプソディが提案をした。
「なんでだ。お金がないんだよ!特訓してる暇はないんだよ!!!」
が俺は反論する。
「長谷川よ、確かにそうじゃ。しかしそれで死んでは意味がないのじゃ」
確かにそうだ。
「だから、1週間ぐらい、軽い依頼だけ受けてできるだけ時間を特訓に使うのはどうじゃと思ってな」
「長谷川よ、いい提案と思うんだが」
アイルがそう言ってきた。
「私はラプソディの意見に賛成です」
レイはラプソディの意見に賛成のようだ。
「私も賛成」
ライムも賛成のようだ。
俺はため息を吐く。
「分かったよ。じゃあ8月からやるか」
「なんでじゃ、明日からやるのじゃ!」
「理由は特訓中のお金を稼ぐためだ。7月の残り本気で稼ぐぞ!!!」
「おー!!!」
*** *** ***
回想シーン終了
ということがあったんです。で今は休憩している。
休憩の間にあいつらが何してるか見てみるか。
ちなみに特訓している場所は冒険者ギルドの裏にある広場です。的なんかがあったり、借りれる武器なんかもあるので特訓には最適です。
「はっはっ」
「はっはっ」
アイルとラプソディが一緒になにかしてる。 見た感じキックやパンチをしている。まさか、「鉄拳」や「鉄脚」の練習か?ラプソディはそれを習得するためにやってるのか。
俺は2人から離れてライムの所に向かった。
トンと音が響く。的に矢が刺さった音だ。
「やった!当たった。!!」
喜んでいるのはライムだ。喜んでぴょんぴょん少女が跳ねているのは微笑ましい光景だ。
………………手に弓が無ければ。
「よく上手く当てれますね、私はまだまだですよ」
悔しそうにレイが言う。2人は弓矢の練習をしている。
……俺は1人で特訓してたのか……みんなが2人で練習してたのに、俺は……1人で……悲しくないもん!!!
そろそろ、特訓再開しますか。今、俺は鞭の練習をしている。俺が使える武器は剣と弓矢くらいだ。近距離と遠距離の武器を覚えているため。中距離の鞭を覚えようとしているわけだ。鞭は能力で手に入れたのを使っている。 特訓をしていると声をかけられた。
「長谷川〜お疲れ〜」
俺に声を掛けてきたのはナンセ先輩だ。
「あれ、今日は依頼に行ってないんですか?」
「今日はフィクに手伝わされているんだ」
……なんの手伝いをしているんだ?
「なんの手伝いをしているんです?」
「今は家をどうするか決めているそうだよ。それを手伝っている。なんでもお店を開きたいそうだ。けどお金がなくて、どこで働こうか困っているそうだ」
へ〜店を開きたいのか。 んで働く場所がないと。けどなんでギルドに来てんだこの人。まぁいいや。
「俺、知り合いに店を開いてる奴がいるんですよ。そいつのところで働けばいいんじゃないでしょうか?なんなら紹介しましょうか?」
先輩は驚いている。
「マジで!!!お前にも……ひっく……知り合いが……ひっく……いたんだな」
泣いているんですけどこの人!!!俺の事をボッチだと思っていたのか!!!
「泣くほど、嬉しいんですか?そんなふうに見えましたか?」
俺が聞くと先輩が。
「見えた見えた。依頼に必死でいつも1人で特訓ばっかり。お前の知り合いなんて両手の指で足りるだろ?」
痛いところをついてくる。この世界に来てからの知り合いは非常に少ない。悲しい。
「いやいや、先輩。さすがに俺でも知り合いの1人や2人はいますよ」
ジト目で先輩が言ってくる。
「ほぉ、なら言ってみろよ。知り合いの数」
「黙秘します。んでどうするんですか?」
うーんと先輩は考えて答える。
「フィクには今日聞くよ。明日に知らせるから。お前も知り合いに聞いといて」
「わかりました」
先輩は歩き出した。俺は特訓を続けた。
ちなみにナンセ先輩がギルドに居た理由は手伝いをサボりたいからです。
……それで手伝いと言えるのか先輩。




