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異世界コンプレックス  作者: ジャガさん
パーティーで活動するのを決めた長谷川。
28/50

初の能力の衝動《コンプレックスドライブ》



「イヤッホォォォォイイ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

少女は叫んでいた。歓喜で喉が潰れるくらい歓喜していた。


「いや〜流石長谷川。ロリコンの才能しかないね」

そうやって長谷川を褒めるのは長谷川を異世界に送り込んだ少女。エクレだった。


「やはり私の目は間違っていなかったんだ」

うんうんと頷き自画自賛するエクレ。


しかしニヤニヤとした顔は収まらない。


「しかし、よくやってくれるよ!!!長谷川は!!!もう素晴らしい働きぶりだよ!!!まさか3ヶ月ちょとで発動させるとは!!!能力の衝動 コンプレックスドライブを!!!!!」

エクレの長谷川の賞賛は止まらない。


「ロリコンの鏡だよ!!!!!ほんと!!!」

しかしその賞賛が長谷川に嬉しいものとは限らないが…


「さぁ、長谷川。もっと頼むよ」

そう言ってエクレは椅子に座り、期待を込めた笑みを浮かべるのだった。



*** *** ***

ライム視点


「やめろーーーーー!!!!!」

みんながそう叫んだが拳は止まらなかった。

長谷川は膝を着いている。このままだと長谷川が………死ぬ


そう思ったら長谷川は少女の拳を避けた。拳を避け、カウンターをして剣で少女を切る。


「痛てぇーーーーーー!!!!!」

少女は腕を切られて絶叫を上げる。腕は切り落とされている。少女は涙を流しながら転がり回る。


「ひっ」

長谷川は少女の首に剣を当てる。少女の顔は恐怖で染まっている。長谷川は無表情でいる。


「もう、……しないよ、何もしない。だから許してくれ」

少女は手を上げ命乞いをした。しかし私たちも死ぬ危険があったのだ。今は助かったが、こいつは私たちが命乞いをしても聞いたか?……答えはNOだろう。


しかし長谷川は少女の言葉を聞いて、剣を引いた。

が長谷川は少女を立つように言う。


「立て」

「わかった」

少女は指示されるがまま立ち上がる。

長谷川は少女の腹を殴った。


「なん……で?」

少女は最後にそう言って倒れ意識を手放した。

そして長谷川は少女の腹を殴ったあと倒れた。


「……とりあえず帰りますか」

「……おう」

「……わかりました」

私たちは若干置いてきぼりにされた気がした。


ラプソディと長谷川と少女を背負い、洞窟を出て、キャンプの準備を始めた。


少女は止血をした後ロープで拘束した。交代で見張っている。が少女とラプソディと長谷川はまだ目を覚まさない。


もう空が 薄暗くなるぐらいにラプソディが目を覚ました。


「……ん、ここはどこじゃ?」

「ラプソディ!」

私はラプソディに駆け寄った。


「ここは洞窟の前だよ。もう大丈夫だよ」

私の言葉を聞いてラプソディは安心したのかため息を吐く。


「そうか、よかったのじゃ。そう言えば長谷川は?」

「長谷川は寝てるよ。しばらくすれば起きると思うよ」

「そうか、なら寝顔でも見るかの」

ラプソディはそう言って長谷川の所に向かった。


長谷川はスースー寝息を立てていた。

「おぉ、寝ておる寝ておる」

「起こしちゃダメだよ」

「分かっておる。おぉ、ほっぺがぷにぷにじゃ」

そう言いつつほっぺをぷにぷにしているラプソディ。


「ライムもどうじゃ?」

「いや、いいから」

「……ん、あれ、ここは?」

ぷにぷにしてたら長谷川が起きた。


「………………」

「………………何してんの?」

長谷川が起きても無言でほっぺをぷにぷにしているラプソディ。

「だぁーー!!!!!鬱陶しぃー。ほっぺぷにぷにすんな!!!」

長谷川はラプソディの手を退かす。


「……なぁ長谷川。ほっぺ触れせてくれぬか?」

手を退かされても触りたいらしいラプソディ。それに対して長谷川は……


「じゃあ代わりにおっぱい触らせてくれたらいいよ」

おっとサラッとセクハラをかましてくぅー。 それに対してラプソディは……


「ほう、どうしたものか?なぁライム。結構いい交換条件ではないか?」

…………ラプソディがとんでもないこと言ったぞ。

「ダメに決まってるじゃん!!!!しっかりしてラプソディ!!!女として何かを失うよ!!!」


「そうじゃの、その条件は飲めそうにないの、長谷川」

「チッ」

チッってどんだけ触りたいんだよ長谷川。軽く引くわ〜


「じゃあほっぺは触れんな」

「うっ、そこを何とかならんのか」

ラプソディがお辞儀する。

「ダメだ」

「じゃあおっぱい触らせるから」

「よし、ならば触らせよう(即答)」

「いや、ダメだから!!!!!」

「チッ」

もうダメだ、こいつら。はやく……何とかしないと。

私はため息を吐いた。 そして洞窟の出来事を長谷川に聞く。

「そう言えば、長谷川。洞窟の中で急に膝を着いたけどどうかしたの?」


「……体の中で"ドクン"と急になって、驚いて膝を着いたんだ。けどそのあとの記憶がないんだよね」


………………えっ。

記憶がない?なんで?


「その、長谷川は大丈夫なの?」

「大丈夫だよ、眠りに着く感じだったからね。その前の記憶も有るしね」


「……長谷川が大丈夫ならいいけど……」

「……なぁライム。長谷川には何があったのじゃ?」

あぁラプソディは知らないのか。


「ええとね」

私はラプソディに何があったのか話した。


「ふむふむ、わかったのじゃ。長谷川、ありがとうなのじゃ」

「あぁ」

「なんじゃその反応は。せっかくお礼を言ったのじゃぞ?」

ラプソディの言葉に長谷川が答える。

「どんな反応したらいいのか、困っただけだよ!!!」

ラプソディは長谷川の答えに満足したのか、話を変えた。

「しかしなんでこの洞窟に少女はいたのかの〜」

「確かにそうだね。聞けばわかると思うよ」

「なぁライム。いつになったら街に帰るんだ?」

長谷川が私に聞いてくる。


「明日の朝一でとりあえず街に戻るため出発して、着いてから依頼クエストについて考える」

「……ほぼノープランだな」

……そう言われると反論出来ないのが悲しい。


「とりあえず、早く寝て明日に備えるよ」

「おー!!!」

私達はその後何事もなく朝を迎えた。



「よし、じゃあ出発するぞ」

長谷川が声を上げる。

馬車に乗り、洞窟から離れる。ちなみに少女は昨日の夜に起きたがそのまま放置された。 で今は馬車に乗っている。……拘束されているが。少女は黙ったまま大人しく座っている。しかしその一方うるさいのもいる。


「うっぷ、マジだめ。ほんとダメだ。吐く、吐くから〜」

アイルがうるさい。酔いすぎだろ。アイルがまた嘔吐物を吐き出した。吐き出したあとはグロッキーになっている。いや、馬車に乗っているといつもグロッキーだわ。


「アイルよ、酔いすぎじゃ。何とかならんかの?」

ラプソディがアイルに聞くが、


「何とかなったらしてますよ。うぷ」

アイルは苦しそうに答える。


「……そうじゃの」

アイルの答えを聞いたラプソディは少女の前に移動した。


「ちと、答えてくれんか?お主の名前はなんじゃ?」

ラプソディは少女に質問した。


少女は答える。

「フィクだ」

「フィクじゃの。じゃあ能力コンプレックスはなんじゃ?」

ラプソディはさらに質問する。


機械ロボット機械能力ロボットコンプレックス


機械ロボットじゃな。じゃあなんで洞窟に居たんじゃ?」

ラプソディはさらに質問する。


「実験したかったから。村で実験していたけど追い出されて、見つけたのが洞窟。それで住み始めた」


「それで来たのが妾達じゃな」

ラプソディの言葉にこくんと頷くフィク。

「なるほどの。少しはわかったのじゃ。とりあえず続きは街についてからじゃな」

私達は馬車に揺られながら街に向かって進んだ。

思ってたんと違うのになった。まぁこれでもいいけど。もしかしたら大きく変わるかも知れません。

もっと白熱した戦いをしようと思ったがどうしてこうなった。

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