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異世界コンプレックス  作者: ジャガさん
パーティーで活動するのを決めた長谷川。
27/50

ロレンヌの洞窟での戦い

洞窟の中に入ると少しひんやりとしていて過ごしやすそうだ。そして俺達は洞窟が暗く松明がなければ先が見えないほどまで進んだ。


「なぁまだなんにも出てきてないな」

アイルが退屈そうに言ってくる。


「アイル、そう油断しているのがいちばん危ないんですよ」

ライムが注意した。


「そうだな。気を付けないとな」

アイルはライムの言葉を聞いて気を引き締めたようだ。


しばらくしても何も無い。


「なぁ長谷川、何か変ではないかの?」

ラプソディが俺に聞いてくる。 俺はラプソディの質問に少し考える。


「………確かに少し変だな。洞窟が少し長い気がするし、ここまでなんにもない」

ここまでほんとに何もない。魔物にも会ってない。洞窟はどれぐらいの長さか分からないからなんとも言えないがしかしここまで何もないのは少し変だ。


「何もないといいのじゃが……」

それはフラグだよ、ラプソディ。そう思ったのもつかの間、急に洞窟が明るくなる。急に明るくなったことで目がチカチカする。


「!?目が」

しばらくして天井を見るとライトみたいなのが天井に着いている。


「なんでこんなものが洞窟に……」

俺たちが洞窟にないものに呆気を取られているとヒュッと音が聞こえた。ヒュッと音を出したものはラプソディを壁にめり込ませるほどの威力をたたき出した。


「ガハッ」

ラプソディが壁にめり込み、動きが取れなくなる。


「案外、弱かったね。けど能力コンプレックス持ちかな?まぁここで死ぬけどね〜」

呑気に声を出しているのは茶髪に赤い瞳をした少女で白衣みたいなのを来ている。しかしその少女の腕は白い、まるでロボットのような腕をしている。少女の腕のサイズには合わない大きな白いロボットのような腕だ。


「誰だテメェーーーーー!!!!!」

ラプソディにもう一撃加えようとする少女に叫ぶ。


「誰だとは酷いな〜。この洞窟の住民だよ。君たちみたいな不法侵入者は生かしておけない。……まぁ嘘だけど」

少女は動きを止めて俺の言葉に答える。

嘘かよ!けどそんなことはどうでもいい。 ぶっ飛ばしてやる!!!


「実際は実験体だよ、君たちは。僕の能力コンプレックスの実験だよ」

少女は淡々と言う。まるでそれが決定事項のように。


「そうかよ、けどタダでやられると思うなよ!!!」

「そうだよね。けど僕は君たちで実験させて貰うよ!」

「上等だ!絶対ぶっ飛ばしてやる!!!!!」

俺は能力コンプレックスで剣を出し、少女と戦う。


*** *** ***


「かかってこいやーーーーー!!!」

俺は少女に挑発する。


「かかってやるから、少し待て」

そう言ってラプソディの方を見て拳を構える。


「待てやーーー!!!」

俺は走って行きラプソディの前に立つ。


「君でその少女を守れるかな?」

少女はそう言って拳を振る。


シールド

俺は大盾を出し、身を守る。がしかし俺の盾はなかったように衝撃が伝わる。伝わった衝撃は俺の体をぶっ飛ばすのには十分な威力だった。


「ガハッ」

俺は壁に叩きつけられ、肺にあった空気を吐き出す。近くにはラプソディが倒れていた。ラプソディは意識はないが生きているようだ。


「おやおや、その少女は守れたようだね。しかし最後まで守れるとは限らない」

俺の体が動かない。その隙に少女は拳を放とうとするが……


ストリング

「なんだ?糸?」

糸を出したのはアイルだ。がしかしアイルの糸は呆気なく切られた。


「まだまだだね、おっと危ないな」

アイルの糸で拘束した間にライムが少女を切ろうとしたがライムの刃はあっさり避けられた。


「君もまだまだだね」

少女はライムの刃を避けつつ攻撃を加える。少女の攻撃はライムを穿った。


「クソっ」

ライムは受身を取りながら後退する。少女ははぁーとため息を吐いた。


「めんどくさいね、君たち。さっさと死んでくれよ」

「さっき言っただろ?タダではやられないと」

「そうだけどさぁーー」

少女は拳を振り上げ殴りかかってくる。がしかしその拳は振られなかった。 レイの「水の渦」によって足を取られたからだ。


「!?なんだ!?」

「鉄拳」

少女が驚いている隙にアイルが拳を叩き込もうとするが少女はアイルの拳が来る前に渦を脱出した。


「ほんとにめんどくさいね」

少女はまたため息を吐いた。

「しぶとく生きないと冒険者はやってられんのさ、それに絶対に守りたいものがあるからな」

俺はラプソディの顔を思い出しながら言いつつ立ち上がる。しかし全身が痛い。主に背中。 しかしこのままではやばい。勝てるか分からない。逃げるにしてもラプソディを担いで逃げれるか不安が残る。全員で攻撃し続ければ勝てるか?

そんなこと考えていると……


" ドクン"と体に何かが走る。

突然のことで俺は膝を折る。


「どうした、長谷川!!!」

アイルが声を上げる。


「突然、どうしたの?ダメージがそんなに溜まってたのか?まぁいいけどね。楽だし」

少女は驚いたが拳を振りかぶる。

「やめろーーーーー!!!!!」

ライム、アイル、レイが一斉に叫びその声が最後で意識は途絶えた。

相変わらず戦闘シーンは苦手です。少しでも上手くなりたいです。前よりは上手くなったかな?

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