ロンレヌの洞窟
またまた短いです。
俺達はロンレヌ洞窟に向かっている。今回の依頼内容は洞窟の定期探索だ。洞窟は少し遠く、行きで1日か2日日。洞窟の探索で1日。帰りも1日か2日で結構時間がかかるのだ。ちなみに今回は馬車です。
馬車の中で揺られている俺達。しかし魔物がいつ襲ってくるか分からない状態のため緊張感がある。
馬車はガタガタと言いながら進む。
「はぁー遠いな〜」
思わずため息と愚痴が出る。ぶっちゃけ暇なのだ。また暇ですよ。今朝は悪夢を見たけどね。
「長谷川〜暇なのじゃ!なんかないかの?」
ラプソディがこちらに来て俺に聞いてくる。
「なんかあったらやってるよ」
「んな事だろうと思ったのじゃ」
やれやれだぜみたいな感じで言ってくる。
「そういうお前はなんかないのか?」
「あったらやってるのじゃ」
「んな事だろうと思ったよ」
俺はさっきラプソディがやったのを真似する。
「………………」
ラプソディが真顔でこちらを向いてくる。
……なんだよなんか言えや!!!
「ウプ、やばい。吐く、吐くから〜」
俺とラプソディが睨み合っているとアイルが吐きそうになっていた。アイルは酔いやすいようだ。
アイルは馬車から嘔吐物を撒き散らした。
「ねぇアイル。もうちょと何とかならなかったの?」
苦情を漏らすのはライムだ。しかめっ面になっている。
「ならなかった、ウプ、気持ち悪い」
「大丈夫ですか?」
レイがアイルの背中をさすっている。
「ありがとう。少し楽になったよ」
アイル辛そうだな。大丈夫かよ。その後は順調に進み、洞窟の前でキャンプをするのだった。 まぁ洞窟の前と言っても100メートル以上は離れているけどね。理由は危険だから。洞窟から何かが出てくるかもしれないからね。
俺達は順調にキャンプの準備をして、寝るのだった。
*** *** ***
翌朝。昨日の筋肉モリモリマッチョマンの変態の悪夢は見なかった。 よかった。それだけで安心する。
今日は洞窟に入る。そのための準備をして、日の出とともに入る。
日の出とともに入るのは少しでも光がある内に探索するためだ。それでも入口の少ししたあたりで松明を使わないと行けなくなるけど。
俺達は準備の確認作業に入った。
「準備完了だな。確認するぞ、装備の点検」
「完了」
「洞窟探索の必要な道具」
「完了」
「準備万全だな。じゃあ洞窟探索開始だ」
俺達は洞窟探索を開始した。
*** *** ***
リンリンリンと高い音が響く。時計を見ると5時1分だ。
誰だよこんなはやく来たやつは。……まぁいいけどね。実験体には最適だ。どんなやつが来るかな?能力持ち?魔術師?それとも他の?はやく来ないかな、試したくてうずうずするよ。
私は監視カメラから送られる映像を見て、相手がどんなんかを観察した。
先頭に立つのが黒い髪、赤い瞳を持つ少女だ。身長は私と同じくらいかな? 武器はない、舐めてんのか。
次が黒髪と茶髪が混ざっている髪をした男。目は黒い。パッと見てあまり印象に残らなさそうな見た目をしている。 武器は腰に剣を掛けている。
次が青い髪、黄色い瞳をした少女だ。身長はさっきの赤い瞳をした少女よりも少し高いぐらいかな? こいつも武器は腰に剣を掛けている。
次が白髪で青い瞳をした女性。シスターのような格好をしている。 武器は槍を持っている。
次が短髪の赤い髪、黄色い瞳をした男性だ。身長はめっちゃ高い。ズルい。少しぐらい分けて欲しい。 武器はないようだ。舐めんな。
この人たちが来たんだね。少し楽しみだよ。 ボコボコにするのが。
私はどんな実験をしようかなと考えを張り巡らせていた。




